あんじゅ

誰かに話したくなったことを書きます。ほんわかしてもらえたら嬉しいです😌 地方国立大学生、教育学専攻。エッセイスト。 就活の思い出話や、家族とのほんわかな話、友人恋人との話、旅、読書など。

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対面授業で親友に会えた話

今月から大学は対面授業を再開した。急遽終わりを迎えた夏が、早々と秋の衣替えを急かしている。そんな中での対面授業再開のお知らせは、やっと大学の親友と会えると私の心を踊らせるものだった。学校に行くのは春の健康診断で行ったのが最後で、限られた時間の中で親友の姿をチラリと見かけたくらいだった。 春ぶりの学校の樹木は、もうすぐ紅葉を迎えようとしていた。山の麓にある私の大学は、季節の移り目をありありとうつす。葉と葉の間から秋の乾いた風が通る。久しぶりにあったクラスメイトたちも、髪の毛を

    • 人生で2回しか旅行したことがない私が、旅モンスターの彼と出会った

      九州住まいの私が20年間生きてきて、未だかつて東日本に行ったことがない。というのが、自慢であった。自慢になり得るかはべつとして。 旅行が好きか?という疑問がまずある。アクティブな人間とは違い,私というやつは美術部とか軽音部とか文化系サークルが板についている。どうしても,知らない街を訪問する、旅行と言うアクティブなものに身構えてしまう。しかも、家族全員がそんなだ。きょうだいの卒業祝いに家族旅行に行くか行くまいか決めかねて、家族会議が開かれたが、結局お金かかるから今はいいか、と

      • 私のエッセイが提携されました!現役編集者の加筆•修正から学んだ、読みやすいエッセイとは…?

        こんにちわ!あんじゅです。 朝日新聞社運営の女性向けエッセイサイト・かがみよかがみさんにて「クリスマスの思い出」をテーマに書いたエッセイが採用されました。 私にとって初めてのエッセイ応募かつ、エッセイ初めたてのド新米の文章を提携してもらえたこと、とても嬉しく思います。 文章を書く際は、基本は自分なりに1週間ほど試行錯誤して投稿しています。 一人で黙々と文章の面白さを考えてしまうオタク体質だからこそ、どうしても自己視点で添削してしまうんです。 「本当に他者にとって分かりや

        • 我が家に泥棒が?消えた貯金箱から学ぶ、『現金』の危険

          家に現金を置いておく、というの本当に恐ろしいことだ。 だからオンライン投資や電子マネーというのは、よくもまあ、安全なお金の流通場を作ったもんよ、と仕組みを思いついた先人に頭が上がらない、と思う。私がそういう部類の、形のない通貨に目ざといのは、今でも忘れられない現金に関する苦い思い出があるからだ。あれは私が小学生の頃、愛用していた貯金箱が突如、跡形もなく消えるという小学生には極めて酷な事件があった。 □小学生の頃の金銭感覚 私は当時、小さな可愛らしい祖父手作りの赤色の財布を

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        • 家族との思い出
          3本
        • 就活の思い出話
          2本

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          彼ではない別の人

          人は仮面を幾つ持っているのだろう。私の彼は別の人になることがある。別の人、つまり、いつものおしゃべりな彼ではない、無口な人のこと。 私は彼の家で週末を過ごしている。先日月曜日のアルバイトで必要なものをそこに忘れてしまった。そのため、日曜の夜に取りに行ったついでにバイト先近くの彼の家に泊まった次第である。朝、自分の家からバイト先に向かうより1時間も眠ることができることと彼と過ごす時間が嬉しいから。 ただ、その日は違った。日曜日の夜の彼は私の知らない顔をした。ご飯を別々に食べ

          彼ではない別の人

          祖父の手

          手が悴む季節になった。風の冷たさに身を震わせ、もう冬が来るのかと1年を振り返る。 あの日もよく冷えた1日だった。去年の正月のこと、73歳の祖父とお別れした。その日は寒く、午後から雪が降り出していた。 5人の孫の中で一番末子だった私は、幼い頃、兄や年上の従兄弟によく泣かされていた。祖父は泣き虫な私を一段と可愛がってくれていた。 私のお気に入りは、祖父の手を握ることだった。家を作る大工だったその手はゴツゴツと骨張っていて、筋肉のつき方の見本のようであった。手の甲には豆が3つ4つ

          祖父の手

          幸せ運ぶ青い鳥は自分。「運転者 未来を変える過去からの使者 」を読んで

          就活が立て続けに落ちてしまい苦しい時、支えてくれた本がある。 今でも苦しい時あの本を読み返す。 「運転者 未来を変える過去からの使者 (喜多川 泰シリーズ)」 その本を手に取った時、青い表紙が妙に印象的だった。 運転手ではなく運転者とは?とタイトルに疑問を抱いた。 表紙をめくるたびに運にまつわる不思議なストーリーに引き込まれていた。 運転者とは「運」が「転」じるよう導いてくれる「者」のこと。 メンターのような存在の運転者は、主人公の人生を幸運に導く。 主人公はすがるよ

          幸せ運ぶ青い鳥は自分。「運転者 未来を変える過去からの使者 」を読んで

          教育実習で教師を目指すのを辞めた話

          教育学部に所属する私は、教師にならない。 ごくせんのヤンクミ先生のように,生徒を導く熱い先生に憧れていた一年前の秋,教師はやめようと決意する。教育実習は進路選択の分岐点だった。 教育実習は三週間おこなわれる。 1年生の時から老人ホームやら特支学校への実習、授業準備やら試練が下され,乗り越えたのち、やっと3年の秋にそれは始まる。実は三週間の短い実習に準備は3年以上かかる。 いざ実習に乗り出すと,想像以上に忙しい。 子供達より早く学校に行き,昼休みは子供の遊び相手に走り回り,

          教育実習で教師を目指すのを辞めた話

          イライラするほど他人に期待しなくていい

          先週の日曜日、付き合って3年目になる恋人にイライラした。恋人は最近ゲームに恋をしている。社会人の彼にとって、友達とゆっくりゲームする時間は土日の夜しかないらしい。 学生の私は、彼が友達とゲームしている間、簿記の勉強を始めてみる。しかし、予定外のゲームにチラチラと存在が気になってしまう。今日は二人で馬鹿話をしたい気分だ。こちらを見よと、恋人にちょっかいを何かとだしてみるもお構いなしにサバイバルゲームとやらに夢中になっている。ゲームに無頓着な私はそれが面白くない。 普段は温厚

          イライラするほど他人に期待しなくていい

          父と選挙日和

          先日の衆議院選挙、生まれて初めて投票に行った。投票に行くのはめんどくさいという思いあって、当日気が向いたらと留まっていた。公務員試験を受験したため、政治学やら行政学やら学び、テキストを学んだだけで政治に参加しているような感覚があった。実際に投票するとなると、見知らぬことに身構えてしまう。 選挙当日、漠然とした疎外感から自宅で、重い腰を上げられずにいた。「選挙」「政党」「公約」とインターネットで政党を検索してみるも話が難しい。簡単なネットのアンケート診断で政党を見つけて、自分

          父と選挙日和

          面接で、自己PRをド忘れてしまった!

          就活を終え来年から社会人の私には、今でも忘れられない、酷い面接がある。 就活が解禁される3年の3月、初めての面接に挑む私は、緊張を隠せずにいた。面接待ちのロビーでは、就活仲間たちが、なにやらソワソワと落ち着かない。自前の原稿を本当に読んでいるのか分からないほど高速でめくる学生、瞑想しながら足がゆらゆらとなんともキマらない学生も見られた。 彼らと同じように、いやそれ以上に落ち着かない私は、周りの学生がチラチラと気になりつつも、ほんの先週付け焼き刃で考えた自己PRやら志望動機を

          面接で、自己PRをド忘れてしまった!

          週末の失敗事件

          金曜日、アルバイト帰りに郵便局に荷物を取りに行った。保管期限ギリギリで取りに行くのには理由がある。 自宅にいる時間があまりにも少なく、最寄りの郵便局は一駅先と遠い。そこで、アルバイト近くの郵便局にわざわざ移してもらったのだ。 保管期限間近に取りに行くことに若干の申し訳なさを覚えつつ、私はアルバイト終わりに早々と郵便局に向かう。不在票を忘れてはいけないと、鞄から引き出しながら歩いた。 「ここには保管されてないようですね」 郵便局についた後、職員の一言に呆気を取られた。 何事

          週末の失敗事件

          最終面接逃げようとした私に彼の言葉が刺さった話。

          今年の8月のこと。初めての内定をもらい、恋人への合格報告を楽しみにしながらデートの支度をしていた。就活を終えようと仕事紹介アプリを消そうとする中、第一志望からのメールが目に飛び込む。何事かとクリックしたら、明後日の10時から最終面接を行うとのことだった。「そういえば、4つ歳上の彼も初めての内定をもらった企業に決めたと言っていたなあ」と彼のことをぼんやりと思い出す。 日頃、第一志望の職の良さを語る私が、この時は迷わずメールを閉じる。電車に乗ると「さて、なんと言って就活を終える

          最終面接逃げようとした私に彼の言葉が刺さった話。