待ち合わせは223億光年先で
はい、これから私は宗教の話をします。
待って帰らないで。やばい話じゃないから。いや宗教って一行前で言うたやんけお前ってツッコミは甘んじて受けるから次の行も読んで。
これから話すのはASTROのアクターズ、見目麗しい美男子二人、この二人が元同室とか神様は何をとち狂っていたのかありがとうございますその事実だけで寿命が三カ月くらい延びました、はいここまできたらお分かりですねASTROの石鹸コンビ、通称ビヌです。
もしまだビヌがいかに尊いかという事を知らない方がこの文章をお読みになられていたなら、ぜひとも以下に続く杏仁のほとばしる思いの丈を全身で受け止めて、そして覚えて帰ってほしい。推しは推し、ウヌはウヌ。推しケミは推しケミ、ビヌはビヌ。そして宗教。
それくらい運命力が強いのだ、このふたり。
原材料は太陽と宝石
まず、出会ったのが奇跡だと思う。
なにせ天下の顔天才チャウヌ、彼はもともと文武両道を地でいくボーイで、生徒会長と運動部を両立させしかも学業は優秀、韓国一の難関大ソウル大学を目指したこともある元裁判官志望。彼をスカウトした会社の人は誠にグッジョブだけど、よく練習生になるって言うたなこの来歴でと杏仁はいまだにチャウヌに驚く。イドンミン、君に何があった。裁判官とアイドル。畑が違うにも程があるぞ。
そしてムンビン。彼もまた来歴がすごい。幼いころから子役としてドラマやMVに出演し、中学校に上がるより前に練習生になった。チャウヌと出会った時点ですでに数年の練習生生活を送っていた計算だ。チャウヌとは違う方向性で稀有な人生を送っている。通算7年の練習生生活、よくぞ心が折れなかったなと感心するしかない。純粋にすごい。
元裁判官志望の優等生と元子役の古参練習生。
この二人の人生が交錯するってなに。漫画か。出会いからして奇跡やん。
たとえるならば太陽と宝石。天と地、ともに輝いているけど質が違う的なアレ。
とはいえ、最初から仲が良かったわけではない、らしい。ジャンルが違い過ぎるもんな。わかる。
ムンビンは、チャウヌが初めて練習生として入ったその日に、会社の人に「この子同い年だから面倒見てあげてね!」と言われて「はい!」と言ったのにほとんど何もしなかったらしい。コラ。
ムンビン曰く「僕人見知りだったんです~!ウヌはカッコよくて黙ってると冷たく見えたし~!」って釈明してたけど。いやナチュラルにイチャつくな。公開収録ラジオだぞ。
ちなみにラキも、チャウヌと初めて会った日に、あまりのイケメンさにムンビンとトイレで「あいつ誰」というトイレ会議をしたという話をしていた。先祖、チャウヌの顔面に動揺しすぎ。そしてデビュー前からどんだけ整ってたんですか顔天才の顔は。
この二人がどんな風に仲良くなっていったのかは知れない。個人的にはすごく気になるけど。でも、デビュー前のムンビンが、チャウヌが会社のニュースに出たときのスクショを取ってイケメンぶりに苦しんでいたという話もあるので、練習生生活を通してなんだとは思う。なんだかんだ四年くらい一緒に練習生やってたし。いやしかし同い年の同性のスクショ見て悶えるってガチじゃん。好きすぎるだろ。わかるけど。
ちなみにビヌ、デビュー直後の宿舎では二人部屋で同室、二段ベッドの上と下で眠った仲。デビュー当時モーニングコール担当だったチャウヌは電気をつけたり「これ水だよ」とうそぶいて炭酸水をかけてムンビンを起こしたりしていたらしい。
起こし方がアグレッシブ。
でもムンビン、ほんとマジで驚くほど起きない。揺すられ叩かれ名前を呼ばれ続けても起きない。そりゃ炭酸水もかける。というか毎朝チャウヌに起こしてもらってたって前世でどんな徳積んだんですかムンビン。地球救った?
ビヌのエピソードはこれだけじゃない。ムンビンのお誕生日にあげたピアスがムンビンの趣味ど真ん中で、アクセサリー類はそんなにつけないムンビンが「自分の趣味をわかってくれる友達がいることは幸せだと思います」とか言いながら一時期ずっとつけてた。今もたまにつけてる。わからない、もしかしたら杏仁が認識してないだけで今もずっとつけてるかもしれない。なんで呼吸するようにイチャつくんだこの人たち。もっとやってください。
でもね、チャウヌもチャウヌで愛が深い。彼はムンビンが夢を諦めそうになったとき、どんな選択をしてもお前の意見を尊重するよ的なことを言ったと聞く。
正直に言う。泣いた。
なんかもう、チャウヌからムンビンへの信頼と愛情とかそういうのがブワッとあふれてきて、こんなにも深く強く重い言葉があるのかってくらい真摯な言葉で、それくらい大切な存在なのに、もしも今ここでムンビンが夢を諦めるといって、生きる世界を違えることになっても、それでもお前の意見を尊重するよって何それずるい。泣く。
オタクの涙腺は容易に決壊するんだ勘弁してくれビヌ。
でも、その言葉を聞いて、この二人は本当に、出会うべくしてであった、唯一無二のふたりなんだなと強く思った。何があっても君の意見を尊重するよ、なんて、そうやすやすと言える言葉じゃない。どんな道を選んでもいいよ、大丈夫だよ、この先何があっても僕から君への思いは変わらないよ、そんな前提条件がなきゃ言えない。
そして、そんな言葉を言えるほど、チャウヌとムンビンの仲は深いのだ。
最初はお互いぎこちなかったのに。
太陽と宝石だったのに。
いつの間に線で結ばれた星座みたいなニコイチになったの。
そもそもチャウヌとムンビンで『ビヌ(石鹸)』って二人に似合いすぎ。故意じゃなかったら運命力が強すぎるだろ。漫画か。
オタク、供給されるものの大きさと重さについていけない。
23000ピースのパズルが描くもの
もしも、と思う。もしもビヌが出会わなかったら。
チャウヌが練習生にならず、普通の高校生になり、普通の大学生になり、そして夢を叶えたなら。
あるいはムンビンが、長く険しい道の途中で夢を手放すことを選んだなら。
どちらもあり得た未来だと思う。
親友に出会わなかったふたりの人生は、それでもそれなりに動いていくし、進んでいく。違うひとを親友として、幸せに暮らしたのかもしれない。
そしていつか、どこかの街角で、見も知らぬ他人としてすれ違う、そんなIFもあったのかもしれない。
けれど杏仁は、彼らが親友にならない日々が想像できない。
エゴだよな、と思う。わかる。これは杏仁のエゴだ。
でも私は、あのふたりには死ぬまでずっと、何なら生まれ変わってからも親友でいてほしい。
人間としてのタイプは結構違う。けれどそれがパズルのピースのようにぴったりと嵌り、お互いを補い合い、美しい形になっている。
ふたつでひとつ。
その一つの具体例が、彼らだと思うから。
他人を理解するということは、とても難しい。
価値観、信条、夢、悩み、あらゆることが違う、似ていても同じじゃない存在を知ること、理解することは簡単ではない。
けれど知りたいと思って、知ろうとして、そうやって分かり合っていく。
石鹸。
ASTROのまぶしく爽やかなケミ。
この二人が尊いのは、ただ単に顔面が整っているからだけじゃない。
まるで違う立ち位置にいた二人が奇跡のように出会って、お互いを分かろうとしてきたから。
出会いは神様のいたずら。でも、そこから先はふたりの積み重ねだ。
天使みたいに美しく、根はとても真面目なふたりが、お互いを親友として、笑いあってくれていること。
ASTROとして、アイドルとして、努力し続けてくれていること。
すべてすべて、当たり前じゃない。奇跡だ。ビヌ。奇跡の最果てのふたり。
出会ってくれたこと、親友になってくれたこと、あらゆることに感謝したい。
ビヌを見ると思わず手を合わせてしまうこの感覚、この気持ちを一言であらわすなら
『尊い』
これに尽きる。
そしてやっぱりこう思う。
ビヌは宗教。
彼らのパズルはまだ未完成だ。これからもピースは増えていく。どんなに時がたっても、自分が知らなかった相手のかけらに出会う日はある。
それでもいつか、すべてのピースが嵌り、一つの風景が生まれるなら。
それはこの世で最も美しい光景だろう。
いつかビヌが出会うであろうその景色を、願わくは杏仁にも知らせてほしい。
ふたりがたどり着いた場所がどれほど美しかったかを教えてほしい。
できるだけ遠くまでふたりで歩いた先の、未来で。
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