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どーしたらなくせる?組織の中に溢れる”クソどうでもいい仕事”

こんにちは(#^.^#)
Anney(あにぃ)こと百野(ひゃくの)あけみです。
”組織開発”を生業にしています。

 

 どーしたらなくせる?組織の中に溢れる「クソどうでもいい仕事」

2024年6月3日。
トヨタ自動車のほか、
ホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハ発動機の5社で、
自動車の量産に必要な型式認証に関する不正問題が発覚しました。

 ダイハツ、豊田自動織機に続いての発覚に、
「あ~あ、親分連中がこぞってか」
などと感じた人も多いのではないかと思いますけど、
まぁ、内情を知っている身としては、
「ですよね。。。」って感じです(;^ω^)

 その後、これを受けてのトヨタ自動車会長、
豊田章男氏の会見での発言が
 SNS上でも物議を呼び、様々な記事が書かれております。

その記事の中の1つにこんなものがあります。

なぜ「自動車不正」問題は起きたのか “どうでもいい仕事”があふれる残念な現実

 

 この記事の中で語られている「ブルシット・ジョブ」というもの。
「ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事」とは、完璧に無意味で、不必要で、有害でさえあるムダな仕事

のことを指します。
提唱したのは、文化人類学者のデヴィッド・グレーバー氏。

 

この記事によるとこの「クソどうでもいい仕事」が
日本の産業を守ってきた(参入障壁を築いてきた)っていうことでして、

これまでは多くの企業がこの「クソどうでもいい仕事」のおかげで
海外企業やぽっと出のベンチャー企業の参入を
阻んでいた(つまりは、海外企業やベンチャーは
そんなやる意味不明の「クソどうでもいい仕事」は
やりたくない、っていうことで)のですと。 

まぁ、企業や組織にとってみれば
確かにそれはありがたい恩恵を被ることになるのだけれど、
その「クソどうでもいい仕事」をやるのは
「企業」や「組織」というもの自体ではなく、
その企業や組織で働いている「人間」なわけでして。

そして「人間」というのは
「心(感情)」を持った生き物であり、
誰しもがそんな「クソどうでもいい仕事」は
やりたくないし、
それがいくら仕事とはいえ、
無意味で必要性が感じられないこと、
つまり本人にとって「クソどうでもいい仕事」と感じるなら
モチベーションもあがらないし、
ましてや責任感や情熱を持って取り組む、
なんてことはムリというものです。


翻って日常の中でやっている仕事を見てみると。。。
「これって何のために必要なんだっけ?」
「この仕事(タスク)って本当にいるの?」
「なんでこの仕事(タスク)やらないといけないの?」
っていうものが溢れていたりしませんか? 

組織というものは、生まれてから歳を重ねる程に、
やるべき仕事(タスク)が増殖していくのです。

それは組織の成長と共に
様々な法的対応が課せられ、
社会的な責任が大きくなっていって、
モラルハザードの防止や
コンプライアンス、セキュリティなどの
対策をせざるを得なくなってくるからです。 

さらに、現代社会はものすごいスピードで
変化していっているので、
この外部環境の変化へ対応するために、
様々な施策が講じられ、
それに伴って仕事はどんどん増えて行くことになります。

 

そして起こるのは。。。
仕事の意味や目的:なんのためにやるのか、それはなぜ必要なのか、
が置き去りにされて、
その仕事(タスク)をすること自体が目的と化し、
組織内に「やるべき仕事」として引き継がれて行く、
ということ。

 

その「やるべき仕事」を引き継がれた人にとっては、
その仕事の必要性も、目的も、意味も知らされることなく、
単に「必要だから(理由は知らないけど)」とか、
「以前からずっとやっているから」という理由で
「仕事なんだからやってください」と言われる。。。 

いや、その当事者にとってはそれは正に
なんのためにやるのか、なんの意味があるのか、
がわからない「クソどうでもいい仕事」になっているわけです。 

そしてこの「クソどうでもいい仕事」は
なぜかなくならない、なくそうとしない。 

一度始めて定型化という形で
「やることが当たり前」となって
固まってしまったことのルーツを探り、
その意味を掘り起こしてひも解くことは、
とても手間がかかることですので。

 

定型化され、「やることが当たり前」と
なってしまったことをなくそうとすることは、
なくしてしまったときのリスクも考えなければなりません。

そして何よりも大変なのは、
それをすることが当たり前になっている
人々のメンタルモデルを変えなければなりません。

こんなリスクと手間と
膨大なエネルギーをかけてまでやめるなら、
「クソどうでもいい仕事」だという感情を飲み込んででも
やった方がまだマシ、ということになるわけです。

かくして組織の中では日々、
「クソどうでもよい仕事」は増殖を続け、
組織の中で働く一人ひとりの
モチベーションは下がり、
モラルは低下し、
エンゲージメントは下がり続ける、
ということになるわけですね(涙)

 

次回はこの「クソどうでもいい仕事」への対処法について、
書きたいと思います(#^.^#)

  

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