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絵の前で身、細る (2015年5月)

2015年05月10日の記事のリメイクです

80号Pサイズ(145,5cmX 97cm)に挑戦し、なんとか仕上げ、74回創元展に出品させていただき、柏賞(奨励賞)を戴きました。

内心、「ふふん♪」と思っておりましたが、画像データを送っていただき、凍り付いてしまいました。

徹夜明けの朦朧としていた状態で認識していた、自分の脳内の完成絵とは、全く似ても似つかない別物なのです。

塗りむらある、色の深みが全然ない、絵のつじつまが合ってない。。
歪んでる。。

 

でもって、その絵(原画)、前回のようにあまり人の目につかないような上段に展示されているのならともかく、「新鋭室」とかいう立派なところに展示されたのであります。

ものすごくものすごくショックを受けて、展示されている絵を目の前にして、心底、破り捨てるか描き直すかしたいと思ったのですが、べらぼうに大きな絵であるゆえに、それもかなわず、時間のない人間が、自分の容量を超えたサイズに挑戦するものではないと、身に染みたものになりました。

きっと賞は自分の何がしらのものに期待された審査員の方々が、「次回はもっと良いの頼むな」という意味でもらったのだと、そう理解することにいたしました。

次回、2015年10月29日~ の受賞者展は、もうちょっとましな新作を展示できますよう。

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2018年11月追記

柏賞を戴いた上記の絵「月の小路」は、受賞者展後、板パネルから取り外し前回の受賞者展用の絵と同じく失敗作として保管
受賞者展用に描いた新作「月の音」は、描き方を工夫しなんとか自分の納得のいくものとなりました
こちらに簡単に「月の音」についての記事を載せました

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