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「NEWSな2人」収録中のお話(後編)

2020年8月21日にTBS「NEWSな2人」にホラープロデューサー夜住アンナとして、ゲスト出演させて頂きました🙏

前編の記事にたくさんの反応を頂き驚いております❣引き続き、後半ではイキサキ探しと死体アートの様子を書いていきます。

オンライン公演イキサキ探し

現在たくさんの人に遊んでもらっている、オンライン進行型コーリングホラー「イキサキ探し」は、自粛を受けて作った作品です。イキサキ探しは3ヶ月半で200公演開催し今もロングラン公演を続けています。

オンライン進行型コーリングホラー「イキサキ探し」

どこにもない独特な体感のコンテンツは、今までの舞台や演劇のように観劇側(みる側)と演者(演じる側)の間にあった境界線が無くなる(薄くなる)、世界的なトレンドのエンターテイメントであり、イマーシブとも呼ばれています。物語の中に入ったり、キャラクターに話しかけたりできるこのエンターテイメントは、コロナで緊急事態宣言を受け、人が直接会って遊ぶことができなくなった環境の中、肉体が会えなくても心を通して遊べるはず、今だからより実感して届けられるものをという想いから「心と心の繋がり」をテーマに企画したものです。この作品をきっかけに多くのクリエイターに知ってもらうキッカケにもなりました。

そんなイキサキ探しは、物語に引き込まれていくと、人の性格や人格が引き出される不思議な体感ができます。小山さんと加藤さんの対局的なプレイの仕方が印象的でした🙂(皆さんも小山さんを見て笑顔になったのではないでしょうか笑)お2人には別々のお部屋をご用意したのですが、小山さんが始まる直前までスタッフさんに部屋の扉を開けておくよう、側にいるようにお願いしていました。インターバルが入ると「ちょっと、始まるまで扉開けておいて!」「ねぇ、そこいるよね?」と何度も確認。始まる直前のルール説明で小山さんがタイピングが苦手な事が判明し、私が焦りました...

いざ始まるととにかくお2人とも相手にかける言葉や考え方が優しい...

小山さんは、電話の向こうの人物を心配させないように「危ないからそこにいた方がいいよ」「大丈夫、それは気のせい!」と相手の気持ちを思った嘘や優しい対応で溢れていました。無駄なことで時間かけないで。と怒られてましたが、実はこれが物語にはとても大切だったりします☺️純粋な少年のような心でプレイする小山さんでしたが、6割叫んでいたような気がします!オンラインなのに1人で周りをキョロキョロと警戒している姿が何とも言えませんでした(笑)

一方加藤さんは、状況を理解しながら「今どんな状況になっているのか」「何をしてあげればいいのか」を物語が佳境に向かうに連れて、考察し真剣な顔をしながらPCに向き合っていました。このようなタイプの方は物事の処理能力が高く機転が利きます、自分の考えさえもう1度疑い、慎重に発言を選ぶ傾向にあるので、時々イタズラ心のある言葉を発したり、もしかすると加藤さんは色んなところで応用が上手なのではないでしょうか?何かみつけた加藤さんは情報を小山さんに教えるのですが、「自分で見た方がいいよ」と直接伝えてあげないので、小山さんが怖がってしまい、途中で小山さんの叫び声が室内に響き渡り加藤さんに注意されていたのも面白かったです(笑)

そんなお2人をモニターで見守っていたのですが、終始微笑ましてくてニコニコしてしまいました(笑)体験を終えた後も、2人ともずっと悔しがっていてヒトミンの名前を呼び続けよほど感情を揺さぶられたようでした。最後に解説をしたのでスッキリして帰ってもらえたと思います😌(ここだけの話、バッドエンドで悔しかった加藤さんが、プライベートでもまた再挑戦したいと呟かれていたようです)クリエイティブなご活躍をされている加藤さんは収録の合間も最新のエンタメ情報をスタッフさんと仲良く話されていて、とてもプロ意識の高い方でした。

イキサキ探しは、本人のパーソナルな部分がとても引き出される特殊なコンテンツです。加藤さんと小山さんの人柄の良さが物語の中に滲みでていて素敵な人柄を感じました。ファンの方々ににとってもレアな表情や反応がお届けできていれば嬉しいです。

死体アートで奏でる擬似死体験

どっちかを死体にできますか?!というヤバすぎる企画を提案されて驚いたのは、番組側ではなく私の方でした(笑)

ぜひ、小山さんを死体にできないか?という先方からの相談に、普段は頭が逆になったりするのですが、番組用に考えた結果ごみ袋に入ってもらうことにしました。(おそらくアイドルの死体姿を放送するのは後にも先にもこれだけなのでは...?大丈夫なのか...とハラハラしました)

1度会った方が私を忘れられない理由それが"死体になる人"というパワーワード。赤ちゃんが生まれてくる時に人々は感動し神秘を感じずにはいられない。それと同じように、生物にとって生と死という現象は強い神秘性を持っていて写真は、自分の持つ感性と向き合うために身体表現として始まったものでした。

小山さん専用に特注で制作。
袋を二重にし、エイジングをしていきます。体のどの位置にあたるかを実際に入ってチェックしながらバランスを見ていきます。

(ビニール制作中の様子)

奇妙でならないかもしれないが、私は本を読んだり、話を聞く以上に実体験を通して本質を見つけ出すことを軸に置いて生きています。本気の撮影では、息苦しさや痛みを感じたり、雪の降る場所で裸足で撮影に挑むこともありますが、生とは何なのか?心にある恐怖とは?その身体で受けとる信号こそが「生」という事実を与え活力をくれる。そして何より洗礼された作品やクリエイティブに繋がると考えています。

実際に死体になった小山さんがTVで放送されていました。最初は「えぇ、なんでそんなことするの?」と言ってましたが、いざ始まると加藤さんが懐中電灯をもってカメラを構えだし、私が撮られ方のコツを教えると小山さん自ら率先して体勢を変えたり、途中で靴下を脱ぎだして「こうすればいいんじゃない?どう?」と加藤さんに尋ねてどんどん良くなっていきました。後半は完全に2人の共同作業になってました👏👏

最後には「作品になれる感覚は悪くないね」っておっしゃってくださり、簡単ではありますが死体アートの魅力を感じてもらえて良かったです🙇‍♀️

ホラーのその先へ

私は「おばけ屋敷」のプロデューサーではありません
私は人間に普遍的に訪れる【死】というテーマをエンタメ的な捉え方と哲学的な捉え方の2つの観点を持っています。

人々が、好奇心とちょっとした怖いを持ってドキドキワクワクそして感動しながら脳を揺さぶる感情体験。人々を幸せにするエンターテイナーでありたい。おばけ屋敷を「怖いお化けが出てきて脅かす箱」ではなく「"恐怖"という感情に向き合うための箱」として使い、私達の持つ1つ1つの感情に色を塗って、形にして人々を魅了する魔女のような感覚です。

もうひとつは、生と死を追求する生き方。自分が死ぬまでにやるべきことを1つずつ自分で探していくこと

だからこの肩書きに誇りを持ち、そしてやりたいことに合わせて肩書きは適当に変わっていくでしょう。

そんな世界で生きる私を今回取材して頂けたのは何かのご縁だと思います、今日もただお客様のことを想いなが日々を積み重ねていく。これを機会にちょっとでも興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。

そして、素敵な番組に出させて頂きありがとうございました。NEWSの皆様、番組関係者の皆様のご活躍を祈念しております。

お2人(主に加藤さん)が絶賛してくださったイキサキ探しは現在、絶賛開催中です。友達5人でLINE またはFacebookで遊べます!2人が最後何を見たのか?どんな結末だったのか?は、ぜひ体験しに来てください✨そして綺麗で美しいアートが好きな方がいたら、ぜひ今後のイベントをよろしくお願い致します。

オンライン進行型コーリングホラー「イキサキ探し」

2020年8月開催中
公演:18:30-/21:30-
定員:5~6名(4名以上で公演開催)
必要なもの:LINE またはFacebookアカウント&メッセンジャーアプリ/Wi-Fi環境/ スマホまたはPC
※タイトルをタッチして公式サイトをチェック

ここまで読んで頂きありがとうございました。
また、どこかでお会いできる日を楽しみにしています

夜住アンナ

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