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イキサキ探し

生き先探しの正体

"イキサキ探し"は伝承童謡(でんしょうどうよう)の1つ

古くから日本の風習や生活風景が受け継がれたもので、子供が大人の宗教的儀式を真似てつくった遊びとして現在も残っており、昭和初期に一気に広がり代表的なもので「かごめかごめ」「おちゃらかほい」などがある。

こういった童謡には、様々な解釈や諸説あるので真実は定かではない。イキサキ探しは元々は"生き先隠し"という風習から来ている。江戸時代に飢餓や治安が安定しなかった頃、女性や子供が神隠しに多くあったとされている。

飢えに苦しんでいた親が、7歳になろうとする頃の子供を誰もいない山へ捨て神隠しにあったことにする行為が行われていた。親は子供にそれをイキサキ探しという遊びだと言い聞かせ、夜の山の中に子供を置き去りにするのだ。

当時、何人も置き去りにされたため、イキサキ探しの歌を歌いながら歩くと、同じ境遇の子供たちが集まってくると噂されていた。以来、その歌が聞こえると近いうちに神隠しに遭うので気を付けるように。

という意味合いに変わっていった。

現在、イキサキ探しは教育本に載るほどの知名度はないが、独りで寂しそうな人を見つけては、その人の生きる先を隠してしまう。という都市伝説が残っている。

これを読んでいるあなたは、何かしらのキッカケでこの事象について調べていると推測される。もしも、奇妙な声を聴いたのなら、用心した方がいい。

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