『エクス・マキナ』:メモ

原題の「EX Machina」はラテン語で「機械仕掛け」という意味らしい(Wikipedia)けど、英語の「ex-」って、ex-boyfriend(元カレ)とかex-husband(元ダンナ)とかって使われるから、その使い方で言えば、「元機械」になって、まあ、ちゃんと映画の内容を表した題名になっている。

それにしても、だ。

これもまた、相変わらずの生命教信者の作る生命教信者のための映画。生命教信者たちは、知性現象を人工的に作り出そうとしたときに、どうしても「人間」を「再現」したがる。人間のような知性現象、すなわち、生命現象依存型知性現象の質の悪さや始末の終えなさは、何千年の歴史を通じて、身に染みて分かっているはずなのに、わざわざ、そんな欠陥品を真似て、知性(人工知能=人工人格)を作ってしまう。物語の終盤で、大天才の(はずの)ネイサンが、「なぜこんなことに…」とか言ってるけど、馬鹿なのかな?「人間」を作れば、こうなるのは分かりきってるじゃないか。というか、これは、この映画の製作者たちに向けるべき〔非難・不満〕なんだけど。

まあ、仕方ないよね。生命教信仰から来る「知性現象といえば人間のソレ」という「短絡」なんだから。前にも書いたけど、人工人格を作っていて、それが人間に似てしまったら大失敗だから、即やり直し。

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