地球人類がオリジナルかコピーかはどうでもいいハナシ

Ω「人間の物語製作者や科学者の中には、〔今居る地球人類は、先行する他の知性体によって作られたのかもしれない〕という思いつきに取り憑かれて、ムキになってそれを追求している者たちがいるけど、幼稚だね」

Ω「遺伝子工学や人工知能研究の現在を知る身となってみれば、或る知的存在が、自身を〔モデル・参考〕にした〈複製〉を作り出し、全宇宙にばらまくことは、科学技術的に〈どうということはない〉こと。現在の人間にすら、やろうと思えばできなくはない

Ω「現実に、地球人類が、宇宙の知性体として、〈オリジナル〉ではなく、先行する他の知性体の〈コピー〉だったとしても、オリジナルである異星人を、所謂〈神〉として特別視する必要は全くない。全くないどころか、時間と労力の無駄。せいぜいが、〈僕のお母さんは世界一〉レベルの、微笑まし迷妄」

Ω「少し冷静になってみたまえ。今の地球人類ですら、そうした〈先行者〉=〈神〉に簡単に成れてしまえるのだ。その時、自分が作り出した、自分の〈コピー〉から神として崇められたら、買いかぶられているだけと思うに決まってる。そして、こう言いたくなるはずだ。君たち、他のもっとやることがあるだろう!

Ω「真に問われるべきなのは、だから、地球人類の起源ではないのさ。〔宇宙に散らばる(かもしれない)全ての知性体が、それぞれに先行する知性体の〈コピー〉だったとしても、では、その一番最初の〈先行者のいない知性体〉はどのようにして誕生したのか?〕ということ。これを通俗的に言えば、〔人間は神が作ったとしても、ではその神は何が作った?〕となる」

Ω「その答えは既に存在する。DarwinのNatural Selectionだ。身もふたもない。神は弱肉強食の産物なのさ。最初の神と雖も、モトはその辺をもぞもぞしている虫と同じ。今更相手にしなくていい。他にやることがあるだろう」

Ω「序でに言うなら、激しい〔生みの親探し欲求〕は、生命教信者の典型症例だから、今の段階の地球人類に、それをやるなと言っても難しいのは、その通りなんだけどね」


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