【英語無手勝流】漢字と同じ使い方で英単語を使う

英単語は「漢字」だと気づいたら、英単語のカタカナ表記が、漢字のひらがな表記にしか思えなくなった。そうなると、英単語は、できるだけカタカナ表記はやめて、英単語そのものをalphabetで綴って表記したほうがいいということになる。日本語の文章内の英単語をすべてカタカナ表記にしているのは、喩えるなら、日本語の文章内の漢字をすべてひらがな表記にしているくらい、いろいろと、アレ。

「わたしのおじはさいしょすいえいせんしゅをめざしたが、しんぞうのけっかんにけっかんがあることがわかって、けっかかがくしゃになった」よりも、「私の叔父は最初水泳選手を目指したが、心臓の血管に欠陥があって、結果化学者になった」の方が、断然、文章の「解像度」が高い。理解度も高まる(例えば「叔父/伯父」「化学者/科学者」或いは「血管/欠陥」も?)。

alphabetで綴った英単語が「読めない」可能性がある場合は、カタカナでルビを振ればいい(漢字はひらがなでそうしている)。alphabetで綴られた英単語の意味がわからない場合は、現状、漢字でもカタカナ表記の英語でも大抵「放置」されているので、気にしない(自分で調べろ、ということでしょ?)。

英単語をalphabetで綴る利点の一番は、漢字を漢字で表記する利点と同じ。

例えば、「アンサステナブル」というカタカナ英語。意味は「持続不可能な」ということで、同じカタカナ語の「サステナブル」に、否定を表す「アン」がついているわけだけれど、これなども、alphabetで「unsustainable」と表記したほうが断然いい。というのは、「sustain」(持ち続ける・維持する)という単語を知っていれば、「unsustainable」という単語を全く知らなくても、綴りから「un」(非)+「sustain」(維持する)+「able」(可能な)」を見て取り、大体の意味を読み取れる(「サステナ」からは分からない。そもそも。「アンサステナブル」は知っていなければ、どこが切れ目かもわからない。アンサ+ステナブル? アンサス+テナブル? アンサ+ステナ+ブル?)。漢字では同じことをしている「しゅろ」という単語を知らなくても「棕櫚」という漢字を見れば、どちらも木偏がついているので、木の名前か何かだろうと察しがつくし、「新造」という単語自体は知らなくても、「新」と「造」の意味を知っていれば、教えてもらわなくても「新造」が「新しく造られた」という意味だと分かる。

英単語をalphabetで表記する利点は他にもある。
①単数形と複数形がある。
②冠詞(a, the)がある。

①については、もう、英語を日本語に翻訳するとき、全員が「なんで、日本語には複数形がないんだ!」と叫んでいるので説明するまでもない。②は、ちょっとピンと来ないかもしれないが「分かる人には分かる」とだけ言っておこう(或る名詞に「a」がついているのか「the」がついているのか、それとも何もついてないのかで、すごく文章を理解しやすくなったりすることがあるので、これも実感として「冠詞って便利だなあ」といつも思う)。

英単語の綴りがわからない場合は、今まで通りカタカナで表記すればいい。漢字は「ちゅうちょ(躊躇)」なくそうしているのだから、なんの問題もない。

いずれにせよ、他の誰もやらなくても、私一人は、これから、カタカナ英語はできる限りalphabetで英単語を綴ろうと思う(趣味で)。多少あやふやな綴りの単語が出てきても、今は、netやcomputersで簡単に調べられるし。

(2024年8月28日 穴藤)

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