喩えるならそれは、アナログレコードでiPodを作ろうとするようなもの

Ω「生身の人間が乗り込んだ宇宙船で恒星間探査をやろうとするのは、アナログレコードでiPodを作ろうとするようなものだよ」

Ω「サカナ人が到達できる科学力の限界が、サル人(所謂ホモサピエンス)が到達できる科学力の限界よりもずっと低くなるのは、水面下(水中)で実行可能な科学実験が、陸上(大気中)で実行可能な科学実験よりも、ずっと少ないからだ」

Ω「同じ〔知性現象の媒体としての生命現象〕であっても、水中のサカナ人と陸上のサル人とでは、やはり、〔できること〕に格差が生まれる。これをもっと一般化すると、〔知性現象の媒体には、各々の発展度合に応じた活動領域がある〕となる」

Ω「サル人という媒体がどうにか応じることのできる活動領域は、木星圏あたりまでだろう。ギリギリムリして土星まで。天王星だの海王星だのになると、2、3世代に跨がるの一大事業になってしまい、そんな封建的なコトは、アリ人やハチ人でなければ、ウマく行くはずがない」

Ω「系外探査となれば、尚のコト。地球文明が太陽系の外に飛び出すために是非とも必要な〔知性現象の媒体〕は、人工人格を搭載した、所謂「機械の体」であることは、実は、改めて言うまでもないコトなのさ」

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