『仮面ライダーBLACK SUN』:メモ(2):五話まで観た

5話まで観たけど、オモシロイね。 変身ポーズはずっと無しでいくのかと思ってたけど、あって好かった。なくてもいいやと思ってたけど、やっぱり実際に目にすると、「あ!イイね」と思ってしまう。あと、初代の仮面ライダーはオカルト趣味だったけど、この仮面ライダーは残酷趣味だよね(非難してるわけじゃないよ)。

5話まで観て、なるほど、と思ったこともある。「現在」から始まる物語と、その「現在」を作り上げた「過去」の物語を「交互」に描いていくやり方の有効性。つまり、「現在」の登場人物たちが物語の押し進めていく「動機・因縁」を説明するための「前日譚」を、同時進行的に観せていくので、「実はこういうことが昔あったのだ」的な、物語の時間進行を止めてしまう「説明場面」を、「現在」の登場人物たちにやらせなくて済む。鑑賞者は、現在の物語と、現在の物語の原因となった過去の物語を、どちらも「リアルタイム」で体験できる。これは好い。よく知らないけど、もしかしたら、こういうスタイルが最近の流行りなのかもしれない。デジタルだから編集は自由自在だし。

あと、人間姿の怪人たちが、バスに乗り込んだり、喫茶店に入ってきたりした時に、そこに居合わせた人間がすぐ気づいて、嫌味を言ったり、もう来ないでくれと言ったりする場面が不思議だった。画面のコチラから観てる限りでは、人間と人間姿の怪人との区別がつかないからだ。最初、独特の匂いとかがするのかなとも思ったが、なんかしっくりこない。で、気づいた。これは或る種のメタファーなのだ。我々鑑賞者が、人間と人間姿の怪人の見分けがつかないのは、日本人が、イギリス人と北アイルランド人、あるいは、インド人とパキスタン人の見分けがつかなかったり、逆に、イギリス人やインド人が、日本人と韓国人の見分けがつかなかったりするアレと「同じ」なのだ。

あともう一つ。この仮面ライダーは「正義の味方」でもなんでもないので、ヒロインや人々の危機にさっそうと現れて彼らを助けるということがない駆けつけはするが、まあ、全然、間に合わない。この「お約束破り」も愉しい。

オマケ。堂波どうなみ総理は、ゴルゴム党ではなく、民の党たみのとうなんだね。

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