結局、カラオケの精密採点で高得点を取るのって「曲芸」の類いだと思う

『私のバカせまい史』は時々「!」というのをやる。

今回、霜降り明星のせいやが、テレビのカラオケ番組についてプレゼンをやった。輒ち、昔のカラオケ番組は芸能人がただ愉しく歌を歌うだけだったのに、最近のカラオケ番組は、カラオケ・マシンに採点機能が導入されたこともあって、「そのうち死人が出てもおかしくない」くらい緊張感に溢れたシビアな番組になっている。それは良くない、という主旨。

で、プレゼンの締めに、せいや自身が、カラオケの採点なんか全く気にせず、自分の好きな歌を好きなように歌ったのだが、あれで「!」となった。

というのは、せいやがスタジオ内を歩き回りながら熱唱している間中、テレビ画面の下側に例のカラオケの精密採点グラフ(?)が表示されていて、当然、せいやの歌唱はグラフを外しまくっていたのだが、にも関わらず、せいやの歌は「聴いててとても心地好かった・気分よく聴けた」からだ。

自分も含め、あれを観た(聴いた)多くの視聴者は、(うすうすは感じていた)カラオケの精密採点グラフというものの「醜さ」「趣味の悪さ」「無粋さ」をはっきりと自覚した。何より、歌を歌うこと、歌を愉しむこと、あるいは、好い歌唱にとって、あのグラフを「なぞる」ことになど「何の意味もない」ということを、実感し、確信したはずだ。ありがとう、せいや。

追記1:などと書いている私は、生まれて此の方、カラオケに興味を持ったことは一度もないし、カラオケで歌ったことも、これから歌うことも、いつか歌いたいと思うこともない。

追記2:『バナナサンド』の「ハモリ我慢ゲーム」は大好きで、あのゲームでは、「精密採点グラフ」が、挑戦者が盛大に音程を外しまくっている様子をわかりやすく見せてくれるので、何が何でもカラオケの「精密採点」が駄目だと言ってるわけではないよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?