株式会社高速プレゼンツ テイラー・アンダーソンカップ2023 IN 女川 <前日>
試合前日は、石巻市の震災遺構「門脇小学校」を訪問しました。
門脇小学校は約1.8メートルの津波に襲われた上、流されてきた車両などで引火し火の手は校舎の3階まで達しました。当時の証言ビデオもあり実際に使用されていた仮設住宅も展示されています。
その後は、石巻祈念公園へ。2ヶ月前に設置されたテイラー先生の記念碑にキャプテンの吉村碧選手が花を手向け
石巻市の津波犠牲者の名前が刻まれたプレートには佐々木繭選手と正木裕史監督がテイラー先生の名前のところに献花しました。
テイラー・アンダーソンさんは、石巻市の英語指導助手の米国人女性でした。
2011年3月11日。勤務先の石巻市内の小学校で翌日の卒業式の準備をしていました。2時46分の地震の後、子ども達を隣の中学校に避難させた後、自分はアパートに戻ろうとして津波の犠牲となりました。
ご両親は、テイラー先生が生きていたらしたであろうことを代わりにしたいとテイラー・アンダーソン記念基金を設立。テイラーは、本を読むことで自分の夢を見つけた。子ども達にも自分の夢を生きて欲しい、とテイラー文庫を石巻や女川に寄贈していきます。
今年の4月には、30個目がテイラー先生の母校「ランドルフメーコン大学」に設置されました。
現在、石巻の祈念公園にはテイラー先生の記念碑が建っています。大好きだった本を型取り、「夢を生きる」と刻まれています。震災を伝えていくとともに、訪れた人達に夢を生きることについて考えて欲しいというご両親からのメッセージです。
選手、スタッフ一同、震災について学び、テイラー先生にご挨拶をして翌日の大会に備えました。