おセンチサッポロ一番塩ラーメン

 サッポロ一番塩ラーメンが好きだ。

　子どもの時分から親しんでおり、袋めんは数あれど、結局ここに戻ってきてしまう、そんな味だ。

少し濃いめのしょっぱいスープ。

ちょっぴり入れる切ない胡麻。

ちぢれて真っ白な麺。

つい茹ですぎて伸びてしまっても、愛している。

　

　

　母が昔よく、サッポロ一番塩ラーメンを冷ご飯にその都度麺をのせて食べていた。

　わたしは冷ご飯があまり好きじゃないので、変な食べ方～と思っていた。

あれから数十年がたち、母もこの世を去った。

　今ふとサッポロ一番塩ラーメンを作ると、無性に冷ご飯を欲してしまうのは、思い出なのだろうか。母の顔が浮かぶ時がある。

ゴマ油を足してみたり

追い胡麻をたっぷりまぶしてみたり

水の代わりに牛乳でにこんでみたり

数々の野菜を加えてみたり

マヨネーズかけてみたり

したとて、袋に書いてある通りの分量、時間で作ったサッポロ一番塩ラーメンの味に勝るものはないのかもしれない。

思い出がその人の味覚を作っていることもあると思うな、わたしは。

というわけでうちにはサッポロ一番塩ラーメンがいつもストックされている。しかも数あるコンビニで、サッポロ一番塩ラーメンは必ず置いてある。（わたし調べ）

手軽に買えすぎ！

サッポロ一番塩ラーメンのスープだけってのも売ってほしいな。

サッポロ一番塩ラーメン、ありがとう。