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孤立しなかった私の母②

こんばんは!
今回は前回からの続きです。

時は巡って私が高校一年生の時。
夜自宅に帰ると父が倒れているところを発見しました。
声をかけるとそのまま寝かせてくれと言われ、
滅多に飲まないお酒でも飲んだのかと思いそのままに。

翌日目を冷まして様子を見に行くと父はそのまま倒れており、
違和感を感じ声をかけると

脳卒中だと思うから救急車を呼んで。

15歳の私には訳がわからずとにかく救急車を呼び、
父は緊急入院することに。

母は当時、癌で闘病中だった祖母に会うためにコロンビアに一時帰国しており、私しか対応できる人がいなかったのです。

長くなるためこの後のことは省略しますが、この出来事がきっかけとなり、その後も父は何度も脳卒中や脳梗塞を発症し、これまでのように働くことが難しくなりました。
そして事業で作った借金も発覚。クリニックは廃業になり、お金を工面する必要がありました。

母はパートで働いていましたが、その給料だけでは到底これまでの生活費を工面することができません。途方に暮れていたところに相談に乗ってくれたのが、前回登場したFさんでした。

彼女はすぐに他の仕事を紹介してくれたり、行政の窓口など必要な支援に繋げてくれました。また母は私にも言いづらいお金などの悩みについて打ち明けることができる相手がいるだけで、とても心強かったと後に語っています。母は、日本で孤立していなかったから助かったのです。

助かったのは母だけではなく、当時進学を予定していた私も。母が仕事を見つけることができたことや、周りの大人が奨学金などの情報を教えてくれなければ、きっと大学進学を諦めていました。

生きていると誰でも困難や悩みにぶつかることがあります。
そんな時に手を差し伸べてくれる、話を聞いてくれる人がいるだけで、壁を乗り越えることができます。

SOL LUNAを通じて、私に過去手を差し伸べてくれた人のような存在になりたい。その思いで、飾り付けブランドの傍ら生活相談を続けています。

今後も定住していく在日外国人が増えていくと予想される中、誰一人取り残さない、孤立させないための取り組みが拡大していくことを望みます。


最後まで読んでくださりありがとうございます。サポートは全てSOL LUNAの事業発展やスタッフの生活相談などのサポートの為に使用させていただきます。ぜひ、応援よろしくお願いいたします。