採血がコワイ

私は幼い頃から注射が嫌いだった。注射が好きな人なんているのかな?たぶんマゾの人くらいだと思う。幼い頃の私はあまり泣かない子だった(夜泣きを全くしなくて、生きているか親が不安になったほど)が、病院に連れて行かれるとなると話は別だ。

幼い頃から異常に勘が鋭いタイプだったようで、病院に連れて行かれることを親の雰囲気?からすぐに察した。そして私は風鈴を鳴らして一人で神さまにお祈りをしていた。(私が勝手にやっていた自分なりの救済儀式?みたいなもの)

「無事に生きて帰れますように」と。

病院に行く。それは、当時の私にとって丸腰で戦場に行くようなものだった。

ちなみに私の腕は血管が全く浮き出てこないタイプで看護師さんが何度もトライしないと採血ができないのだった。変なゴムバンドを腕に巻き付けられ、グッパーを繰り返し、血管をなんとか浮かせるように言われる。しかしそんなことしても私の血管は奥に埋まっているようで浮き出てこない…

つまり!結局は、腕にブスブスと必要以上に針を刺されてしまう運命ということだ。オワタ。

私は白衣が怖かったし、針を見るのが異常に怖かった。勿論、痛いのも嫌だった。

だから我を忘れてギャン泣きしたのだと思ふ。「ぎゃあああああ!痛い」と楳図かずお先生の画ばりにすごい形相で先生を困らせ、そしていつも先生はこう言ったそうだ。

「まだ注射してないのに何故痛いの?」と。

今でも注射は苦手だ。一度、下手な看護師にあたり、皮膚の中をえぐられるような痛みのする点滴?か注射を受けてからトラウマになった。

痛みに弱すぎる私。注射なんてなんのそのとギャビ(女子プロレスラー)のような強い女性になれるものならなりたいものだ。



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