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麻雀早見表シリーズ(10) 特選  紛らわしい形(カンチャン系・ウイング)

はじめに

こんにちは、麻雀研究家のアンモナイト鈴木です。

最近、○○大全という タイトルの本が流行っています。

『 独学大全』(読書猿著)とか『ストレスフリー超大全』(樺沢紫苑著)とか。ZEROさんの新刊も『麻雀手役大全』ですね。

最初、この記事のタイトルを「紛らわしい形大全」にしようかと思いましたが、大全というほど網羅的ではないので「特選 紛らわしい形」にしました。もっとも特選って、有り難いものを選び抜いたというニュアンスがありますが、ここでの紛らわしい形は実戦ではあまり出くわしたくないものですね。

リャンメン・カンチャン

それでは、さっそく見てまいりましょう。 最初はカンチャン系から。6枚あって、何か1つ入れば順子2組が完成するという、部分的なイーシャンテンを取り上げます。

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前回の記事で見たように、45667という順子+リャンメンに2がきて、245667になると、あら不思議、3も有効牌になります。

2 456 67 順子+両面
246 567という両面と順子

という2通りに解釈できるからです。両面・カンチャンとよばれる形でした。

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245667が左に一個ずれて122346になると、両面・カンチャンの劣化バージョンである「ペンチャン・カンチャン」になります。この形には両面・カンチャンのような一般的な名前はないみたいですが、ここでは「ペンチャン・カンチャン」とよぶことにします。「ペンチャン・カンチャン」は12234のような「ペンカンチャン」とは別の形なので注意してください。

離れカンチャン

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カンチャン関連でもう一つ重要な形は、離れカンチャンです。
245679という形は3が入れば234と567の順子2組、8が入れば456と789という順子2組になります。

上図では、4567の部分が4567の部分が流動的であるために、離れた2つのカンチャン待ちが生じています。

ウイング

次にウイングと呼ばれる形を考察しましょう。ウイングは8枚形と9枚形があります。

8枚形ウイング

8枚形ウイングは、部分的なイーシャンテン8枚から何か1つ有効牌が入ってヘッド+順子×2を形成します。

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上の8枚形ウイングでは、3pと6pというヘッド候補が2つあって、どっちがヘッドになるかは、14pと58pのどちらが入るかによって変わります。

8枚形ウイングは、2334と5667という2つの中膨れが隣接することで形成されます。

このことを少し一般化して言うと、テンパイ以前にヘッド候補が複数ある場合、しばしば紛らわしい形になります。 ヘッド候補2組が単独対子ならば単なるシャンポン待ちですが、それぞれフォロー牌がくっついて233や667のようになっていると分かりにくくなるというわけです。


上図の8枚形ウイング23345667が1つ左にずれて、12234556になると、1の左側に待ちがないことから劣化します。ここでは、「劣化ウイング」と名付けることします。劣化ウイングは、待ち牌の種類が1つ少なくなっていることに注意してください。


数牌は1~9ですから、(劣化)ウイングは以下の4種類があることになります。

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9枚形ウイング

9枚形ウイングは、部分的なイーシャンテン9枚から何か1つ有効牌が入って順子×3を形成します。

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9枚形ウイングは、2つの中膨れ2334と6778が5をはさんで並んでいます。つまり、

2334 5 6778

です。ウイングという名称の由来は、鳥が羽を広げているように見えるからだそうです(ウザク緑本、138ページ)。そういわれればそう見えるような見えないような。。。。

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9枚形ウイングも1つずれて122345667になると、待ちがないことから劣化します。ここでは、9枚形劣化ウイングでは、待ち牌の種類が1つ少なくなっていることに注意してください。


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まとめ

今日は、「特選 紛らわしい形」と題して、カンチャン系(両面・カンチャン、離れカンチャン)、ウイングについて説明しました。

それでは、まとめの表です。


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「いいね」を押して下の手牌がテンパイするか、チャレンジしてみてくださいw

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日曜日も6時間を切っていますが、皆様よい週末を!


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