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(三国志のパルプ小説です。6,800字あります) 序 その日、飛将軍呂布は曹操軍に降伏し、ほどなく首が飛んだ。 他の捕虜の処遇も定まり、あとは参謀の陳宮を残すのみである。 彼は陣幕の中で縛られ自由を奪われていた。主と仰いだ男の死に顔を、目を細めて見やる。 「ひどくお寒い幕切れじゃないか。いったい我々はどこで間違ったのか。私が味方しようとも、敵に回ろうとも、曹操め、あやつが関わると堤が切れる」 ───西暦198年末、徐州。 呂布は曹操軍に攻め入られ、連戦連敗して下邳