見出し画像

杉並区の「とまれ」(ステッカー編)

今回の「とまれ」は、トップ画像のかつて道路に貼られていたステッカーのご紹介です。

杉並新聞の記事(昭和50年10月5日)によれば、元々は緑に赤字の「とまれ」だったようです。「赤いライオンがいたら、立ち止まるのよ」ともあるのでライオンも赤かったのかもしれません。経年で赤が飛んで今の色になっているのでしょうか。

300枚作られたというこのステッカー、現在は道路ではなくこんなとこで見ることができます。

3枚目はもうライオン部分がなくなっちゃって、はがれるのも時間の問題という感じです。
道路用ゆえ、アメリカで開発された特殊な材料と接着剤でできているのだと思われますが、それを車止めの裏にも貼ったのでしょうか。
とりあえず見つけたこの3枚、上から杉並区今川4丁目、桃井4丁目、成田東1丁目にあります。まだほかにもあるかもしれません。
真相を知ってとても貴重な事がわかったこのステッカー、少しでも長く残ってほしいものです。


と、ここまで書いたところで、ツイッターにてこの図柄と酷似したものが道路に現存していることを知りました。(ツイ主の方に許可をいただいて画像を拝借しております。)

縦長サイズが横長になりいくつかの細かい違いはありますが、これはおそらく昭和50年に杉並区の土木部職員がデザインしたものが原案なのではないでしょうか。
しかし、これ杉並区にあるのかと思いきや、なんと滋賀県にあるのです。
ツイ主さん曰く、この図柄は初めて見たと。
いやー驚きました。杉並区の道路にあった赤いライオンが、どういういきさつで滋賀県の道路に現存しているんでしょう。ものすごく謎です。

そして余談になりますが、さらに驚きの展開が。
先日区内を歩いている時、民家の植え込みに唐突に置かれてたこの子。

ずっとなんだろうと思っていたのですが、なんと赤いライオンを撮られたツイ主さんが同じ子の画像をあげておられました。
この子、昭和48年に滋賀県で製作されたのが始まりの飛び出し防止看板「とび太くん」というそうです。滋賀県をはじめ西日本ではよく見られるそうですが、なぜに杉並区に?

と思ったら、どうやらこれ4年前に都内の東急ハンズで販売されていたようです。

この民家の方はこれを購入されたのかもしれませんね。

それにしても、赤いライオンととび太くん、1度に2つの飛び出し防止モノが滋賀県と杉並区でつながるとはほんとにびっくりしました。
元はといえば、ライオンが貼られていた車止め。この車止めが不思議な縁をつないでくれたのかもしれません。
次回は、この運命の(大げさw)車止めについてぼちぼち書いていこうかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?