月組グレートギャツビー感想

友の会の気まぐれで、月組さんを観劇することができました。

とにかく素晴らしい舞台で感想を書かずにいられないのであります!キャストもお衣装もセットも曲も何もかもが素敵だった!

キャスト別感想

まずれいこさん。
なんというかギャツビーって平たく言うとイケメンで努力家のストーカー…。それを愛と呼ぶのでしょうけれど…。(解釈が甘かったら申し訳ございません)

そんな執念も感じさせつつ、とにかくデイジーへの想いに溢れていてここまで一人の人のことを想えた人生幸せだろうなぁとも思うし、逆にデイジーと出会ってなければまた別の幸せがあったんじゃなかろうか、とも思えるラストでした。

れいこさんのセリフ回しや立ち居振る舞いが愛と包容力に満ちていて、裏社会で生きているけれども清廉潔白な人物で、男らしさを感じました。れいこさんのお芝居って根底にれいこさんのお人柄にある茶目っ気がうっすら透けて見えるというか、人物としての愛らしさが伝わってくるところが魅力的だなと思います。

フィナーレのデュエットダンス、銀橋に来られてから海ちゃんのことをずーっと見つめていて、こんなきれいな顔の人にこんなに見つめられ続ける海ちゃんの心臓すごい!って思いました。

デイジーの海ちゃんは、こういうブロンド美女(表現古め)が嫌味にならずに似合う娘役さんだと思うので、華やかで少し影もあり、ぴったりでした。娘時代の可憐さも瑞々しかったし、結婚してからの少し諦めたようなさみしそうな様子も気にかけたくなるような存在感でした。

ラストの場面、1度しか見てないと解釈が難しく・・・。
でもきっとそこに愛はあったはずと信じたい私です。

ちなちゃんのトム・ブキャナン、お話の中では敵役のポジションだとは思うのだけど、この時代のこの階級の人であればどれも至極当然のふるまいだと感じさせる、説得力のあるお役でした!

ハンサムで恰幅も良くて、お友達もみんなお金持ちで自分の置かれている状況を疑うことなく受け入れ、恵まれている男の正しい生き方!ちなちゃんって本当にかっこよくてスタイルもお声も良いので嫌味がないのすごい。あっぱれ。

おだちんのニックは唯一の普通の人。
寝グセスタイル可愛かった♪終始周りの人物に振り回されていたけど、誰よりも誠実に向き合っていて、これから先ニックに幸あれと思うお役でした。

みちるちゃんの女性プロゴルファー、ジョーダン・ベイカーはおしゃれで粋なコケティッシュな魅力あふれる女性でした。
みちるちゃんのお役の演じ分けがすごいなと思うし、どれもめちゃめちゃ血の通った人物として演じられているので観ていて楽しい!

あましのマートルは、哀れなひとでした。スタイル良くて美人だけれど自立できていない女性で、彼女にあともう少し行動力がなければこんな結果にならなかったんじゃないかなと。最後は意地だったのか狂気だったのか。

るうさんのジョージ・ウィルソンは、一見、気が弱そうだけれども狂気をはらんだ人物として存在されていて、ただただ怖かった(笑)今回観劇するまで結末をおぼろげにしか知らなかったので、この人どうするつもり・・・?!とめちゃめちゃドキドキしました。

そしてみんな大好きまゆぽん。
「あれ、男性がいる?」と思うくらい男臭くて、かっこよくて、最高だったー!
裏社会のダンディで危険な男でした♡
裏社会の男たちのダンスナンバーがめちゃめちゃカッコよかった!

今回から復帰されたじゅんこさんはタクシー運転手とギャツビーの父親。
最後にお父さんが出て、ギャツビーの子供のころのことをお話するのがめちゃめちゃ涙ちょちょ切れました。舞台上でも走馬灯モードになるのですが自分の脳裏にもれこさんギャツビーが小さい時からいろいろ頑張ってきたことが思い浮かんで(妄想です)泣けたー!

気になった方たち♡

他にも気になった方たちですがたくさんいすぎる。
まず毎回思う、結愛かれんちゃんの可愛さが尋常じゃない。いろいろな場面で目立つポジションにいらっしゃって目が幸せでした。フィナーレ群舞もゆーゆちゃんばっかり目で追ってしまいました。表情も動きもすべてがキュート!

はーちゃんの2幕のジーグフェルド・フォリーズの歌手も素敵。ジーグフェルドの場面は本当に天国でした。あのシーン一生観ていたい。

月組に組み替えしてきて2作品目のあみちゃんも立派になられて・・・いろんな場面に出てたけど、やっぱり眼鏡の青年が可愛かった!アイスキャッスルのクラブの男では一転、悪い男の顔でこれもまたよし♡

れんこんのスレイグルも声とか佇まいが、どうしょもない悪を感じさせてかっこよかったなぁ。山椒のようなスパイスでした。ダンスもかっこよかったなぁ、るなちゃんもまたしかり。

うーちゃんのユーイングは明るいピアノでかわいかった!うーちゃんはフィナーレの群舞で躍動感溢れまくるダンスをされてて素敵でした。国民の彼氏!

ヤスくんは新聞記者で赤髪の調子のよい男が似合ってました~。ヤスくんも高貴なお役から庶民まで幅広く演じられる素敵な役者さんでいつまでも活躍してほしいです。私の甥っ子に似てることもあって応援しております♡

今回、麗泉里ちゃんが休演ということで代役を菜々野ありちゃんがつとめられていて、遅ればせながら前回のRain on Neptuneから認識し始めたのですが可愛い。ダンスが素敵で妖精の場面の軽やかさが素晴らしかったです~!

月組さんは上級生さんから下級生までお芝居が本当に素晴らしくて見ごたえがありました!

フィナーレナンバーの歌唱指導のちなちゃんの振り向きざまの発光にも感激だったし、足の長さにも改めて驚き。
娘役さんに囲まれるれいこさんの場面は、なつこさんとはーちゃんのところで泣きました。
男役群舞は、マジヤバイ(語彙力)みんなの跳躍力というか勢いに圧倒されました。月組さんの群舞って花組とまた違うんだけどうまく説明できない。
掛け声とかが多いのかな、男を感じる群舞というか。

東京公演がちゃんと完走できることを祈っています!
本当に素晴らしい作品で拝見できて良かったです!

そして、今おもうこと

そして、、、私の大好きな花組さん。
今思うことを書こうと思ったけど。
この経験はいつか、なにかの役にたつんだろうか。
あの素敵なリストさんたちをたくさんの方に生で観てもらいたかったのに、それが叶わなかったことがただただ無念で仕方ありません。もちろん自分も東京公演で深まった姿を観ることが1番の楽しみで生きる希望だったので、本当に力が抜けるというか、あんまり元気ではありません。

どうかどうか今の花組の姿をあと1回みんなが観ることができますように。
祈っても叶わないことばかりなので馬鹿らしくもなるけど私にできることは祈ることのみ。