花組巡礼の年&FashionableEmpire感想

私の巡礼の旅が終わってしまった…。

なかなかにハードな旅でしたが、リストに夢中で得体のしれないパワーがみなぎっています。

今回も盛大にネタバレしながら感想というか花組生への賛辞を書き殴ります。

リストの汗ランプがほしい

まずは巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜から。

初見がSSのすぐ後ろの席だったこともあっていろいろな迫力を間近に感じることができて「うぉー私宝塚観てるーこれだこれだー!」って心の栄養が行き渡る実感がありました。

幕開けは気怠げにカウチに寝るリストれいちゃんとタバコをくわえるジョルジュ・サンドひとちゃん。

ひとこちゃんのくわえてたタバコをれいちゃんにくわえさせたり初っ端から鼻血ブーな場面(古い表現すみません)
ひとこちゃんの身のこなしが軽やかで高音の歌も素晴らしく素敵なサンド!

早速れいちゃんの弾き語りが始まるのだけど、ただひたすらに超絶カッコイイ…!髪をかきあげる仕草も優勝!ガラスに映る顔も素敵!

パリの屋根裏場面のあとに貴族やブルジョアの場面になり、まいてぃーショパンの演奏となります。
お衣装が豪華絢爛でコーラスの層も厚く、これは期待できそうな作品だーという予感。

リストの演奏シーンは最高過ぎて少し笑いました。ミラーボールまで出てくる。これ柚香光の美貌が説得力増す場面です。れいちゃんが高いピアノ台から飛び降りる姿勢がかっこよかったー!!

女性たちの熱狂のシンボルとして、リストの汗がランプとして出てくるんだけど可愛くてグッズにしたら絶対売れるのになって思った次第。買わせてくれ。

それにしてもリストを見て失神する女性たちの気持ちが分かりすぎます。そしてリストのパトロンで年上の愛人、嫉妬に狂うくりすちゃんラプリュナレド伯爵夫人の気持ちもわかります。リストももうちょっとうまくやればいいのになーでもああいうバカ正直で不器用で自信満々なところも素敵。

リストが女性に囲まれ、くりすガチギレ場面の一連のお芝居が毎日違ってるのですが、ある時リストがワインがぶ飲みして溢れちゃったところがあって、ペロッと舐めた時の表情と色気がヤバすぎでした。ぷはー。

パリの屋根裏部屋に戻ってくるリストがドアの前でふらふらな演技しているところも要チェック。パリの芸術家さんたちはみんなキャラが立ってて目が足りないモードになります。特筆すべきはやっぱりほってぃタールベルクかな。顔が良すぎ。後半のリストとの対決もオペラ必須の顔面合戦です。

このあと壮大なショパンへの拗らせた想いの独白からのリストの生い立ち。リストとショパンの歌合戦のメロディがドラマチックで心に迫ります。
しっかし今回れいちゃんずーーーーっと舞台に出っぱなしなのでオペラ下げる暇がない。

この壮大なナンバーの最後、れいちゃんの子供みたいな泣き顔が母性本能をくすぐります。少しアランみもあります。

まどち演じるマリー・ダグー伯爵夫人と夫のつかさくん。まどちの居場所がない悲しみと切なさが伝わる場面。金髪+ひげのつかさがカッコいい。

リストとマリーの逃避行後、くりすちゃんとつかさくんの歌の音圧がすごくて鳥肌!!つくづくこの2人が抜けた後の花組ちょっと想像つかない・・・。今回も自然に優波くんを探している自分がいました。

逃避行をした二人をジョルジュ・サンドが追いかけようとする後ろで冒頭に歌ってたリストとサンドのテーマ曲かかるところ、好きです。ショパンの儚げなのに優しさに溢れる行動も良い。

二人はもうパリには戻ってこれないというナンバーのあと、妙にのんきに森で追いかけっこしてるリストとマリー。
この場面で
マリー:後悔してない?
リスト:なにを?
の、「なにを」のときのリストの目が!非常に好きです。

今回のお芝居の曲どれも素敵なのですが巡礼の日々(愛の夢)が聴こえてくるだけで涙が出てしまう。リストやショパンの曲のオマージュというのでしょうか、心に響く曲ばかりで音源楽しみです。音楽の素養身につけたい・・・。

さて、物語の後半はまたおいおい書きます…!
どの人物にも感情移入できて、スピード感のあるストーリー展開で見ごたえのあるミュージカルだなと思います。なんなら主人公が1番ハチャメチャなところもまた面白い。毎回ラストは涙涙。生田先生に素敵な作品を当てていただいて感謝。

この数日の間にもちょこちょこ演出変わったなぁと思える場面もあって、これからきっともっと深まるであろう東京公演も楽しみにしてます!

カモンと誘われるEmpire

ショーもここで銀橋来てくれたら嬉しいなってとこで絶対銀橋に来てくれる嬉しい演出続出!稲葉先生さすがっす!わかってるー!

まず、開演アナウンスの思いがけないカモンとシルエットに「きゃあ」となります。

そこから「気がする」ひとこちゃんからのまいてぃー爆踊りなんだけど、上にいるれいちゃんが気になりすぎてしまって、爆踊りに集中できないのがつらい(涙)どっち観たらいいの?壇上のれいちゃんは客席と舞台をゆっくり見まわして微笑んでおられる・・・。

とても元気が出るプロローグ。最後、れいまいひとが銀橋に残って日替わりでいろいろやってくれるんですが、昨日はまいてぃーのお誕生日だったので、ひとちゃんがまいてぃーをセンターに連れてきて、担いでた・・・?ヘッドロック・・・?端っこすぎてよく見えなかったけどお誕生日お祝いのわちゃわちゃした感じが伝わってきました♪まいてぃー会の総見だったので拍手が2階席から降り注ぐ感じが胸アツでした。

今回のショー、れいちゃんの退場がどれもオードリー春日ばりにゆっくり歩いてはけていくのが個人的にツボです♪たまにステップを踏んで去っていくこともあり、目が離せないー!

プロローグのあとはコメディ場面のまどち&ひとちゃんファッションショー!こちらもさおりさんが誘います。音楽変わった後のまどちとさおりさんのノリノリの動きが可愛い。

この場面、途中でスローモーションになるんだけどスローで抱きかかえられるひとちゃんの体幹すごすぎと思ってみてしまう。そして深めの開襟!

メイク係の二葉ゆゆちゃんはショートカットで手にはひとちゃんの千社札つきの鏡持ってて可愛いので注目です。

お風呂の場面はれいまいが尊いのは当たり前なんですが、娘役さんたちが美しい!凛乃が随所でいい仕事しています。最後お風呂に入りにいくときのれいまいの足さばきの美しさに目が奪われがち。

中詰めはひとちゃんつかさほってぃーから!最後下手の花道でウインクするほってぃーにあきらみを感じました♪ちゃんと受け継がれていることが嬉しい。

中詰めの歌い継ぎもみんな華やかなのですが、華雅りりかちゃんと春妃うららちゃんの美しさがどんどん増してて、これぞ花娘!デュエットの時のつかさと凛乃のラブラブっぷりもほっこりします♪(これプロローグだった)ゆゆちゃんもはなこちゃんと組んでてキレが良いところが素敵。あぁ目が足りない!

ロケットのビューティーズの黒い羽根はクールだし、1人ずつに見せ場があって見ごたえのあるロケットです。ラストにバチコンと音が聞こえそうなウインクを決める男役さんたちに花男のDNAを感じる。

まいてぃーと謎のほってぃ美女の場面のスパンコールドレスのゆゆちゃん、歌い手の泉まいらちゃんが絡むところがあって一人でテンション上がりました。ゆゆちゃんはターンするときにポニーテール部分を手で押さえてていじらしい。メロンソーダ色のドレスがお似合いです。ゆゆちゃんのアクセサリーのセンスの良さも感じられます!(ゆゆちゃん贔屓)

そしてこの後のMomentの場面から涙なみだ。何度見てもめっちゃ涙があふれる。涙活にお勧めの場面。稲葉先生の愛を感じられる場面。えいちゃんが昨日から休演になってしまったので早く戻ってきてくれることを願うばかり。えいちゃんのソロ部分はつかさが代役しててまた号泣。ここ団体賞いけるんちゃうかっていうくらい良い場面。

若手ばかりのFutureの場面も、ダンスオリンピアのあちちダンスを彷彿とさせる平澤先生の振付と構成が最高。花組の母気分なので若手が頑張ってるだけで涙が止まらん。この場面、途中から手拍子入るようになって観客との一体感がマシマシ。なお、昨日のイープラス貸切では最後にほのかちゃんが「イープラス...」ってアンニュイに掛け声かけてました。

フィナーレナンバーのロングコート+ハットの群舞は優勝です。みつえ先生の振付がかっこよすぎる。ジャンクション24を少し連想させる感じで、裾の長めのお衣装を着た柚香さんの裾の魔術師っぷりを堪能できる場面となっております。

コート脱いだあとも、銀橋に来てくれる特別サービス!たぎるー!!大興奮。れいちゃんはけたあとはまいてぃーが中心となり、昨日はここでまいてぃーの耳元で「ハッピーバースデー」と言ってたれいちゃん。いたずらっ子みたいな顔して・・・!

デュエットダンスのお衣装の色味がチョコ多めのチョコミントとホッピングシャワーを足しあせたような感じでお似合いです。ここもなんだか魂が浄化されるような振付と構成で涙出ちゃう(どんだけ泣くんだろう)ティン!っていう手を使ったフリがかわいい。

エトワールは、若草萌香ちゃんです!!!ええ声が響くよ!これからもっとご活躍と思ってたのでさみしい限りです。

そしてフィナーレはくりすちゃんの1人降りとまいてぃーの大羽根で涙。何度見ても泣ける。

という大満足の2作品!

れいちゃんはいつもかっこいいの想像を超えたかっこよさを見せつけてくるので、毎回今までで1番好きってなります。この数日間毎公演見続けてみて、ただ観客としていただけなのですが、毎日2700人のお客様を迎えて1カ月以上同じ公演をし続けて、毎日ときめきを供給するお仕事って本当に私には想像もつかないくらい神経使うんだろうなと、今まで以上にタカラジェンヌさんたちと関わる皆さんの偉大さを実感。

またこまごま書きたくなると思うので東京公演でまた書きまくりたいと思います。今の花組のすごさを体感できる作品だと思う!

今はとにかく大劇場公演完走と東京公演の完走とえいちゃんの復帰を願うばかり・・・!!