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今だから改めて船田さんにオルトアールのことを聞かせてもらいました

押忍ッ! コミュニティサイト「Alt-R(オルトアール)総合雑談中心」(1999~2007)ではML5(メーリングリスト5人組)というチームに参加させていただいていた餅月です。スタパ齋藤さん、ゲヱセン上野さん、川崎和哉さん、永野カヲルさんと一緒に、メーリングリスト形式で更新される仕組みの読み物をやらせていただいてました。昨今Twitterなど使うにあたり、自分の原点が色々やっぱりオルトアールにあるなぁ、としみじみすることしきりなので、運営&編集長の船田戦闘機さんとお話させていただきました。

★Alt-R以前

(船田さんが到着して、餅月がレコーダーの録音ボタンを押す前に色々喋ったので、慌てて押して、それまでの話を振り返ってる)
餅月あんこ(以下、あ):最初なんだっけ……えーと水に機械は大丈夫で……

船田戦闘機(以下、船):そうそう、わりと半ビショぬれぐらいで、あらわれて(※雨でした)……ちょっと歩くのがへたなんですよ。

あ:いみわかんないです

船:雨の日に、傘さしても全身びしょぬれになっちゃう。

あ:そんな天然キャラでしたっけ。今日はすいませんほんと、ありがとうございます。

船:あんこさんて何歳?

あ:(昭和)51年(生まれ)です。

船:じゃちょうど10歳下なんだ。

あ:(昭和)41年生まれですか。

船:初めて見た時、ものすごく若かったんだ。

あ:編集部ですか? トーシン(ビル)とか?

船:スタパの所とかにいたんじゃないかな

あ:船田さんてけっこう早くにいなくなっちゃいましたよね、アスキーから

船:そうだけど、僕が25の頃まではいたから、その頃15?

あ:ギリいますね

船:で、あと、やめた後も出入りしてたから。(スタパ)齋藤さんも僕が26ぐらいでやめてるでしょ。

あ:かな? そうですね、けっこう早く。ログイン編集部ですか?

船:当時はログインとファミ通編集部が同じフロアで境目が明確じゃなくて。

あ:あ、そうなんですか。へぇ~

船:こうやるとスタパがいるんですよ(伸びをする)。夜中にいつもいるの。向こうもこうやって(目を見開いてスタパさんの顔マネ)見てたりして。

船:(録音に)入らない面白いアクションやめて下さい!


★Twitterについて

あ:いやもうお久しぶりで嬉しいです。Twitterの(公開)アカウント始めた時に、ひっそりフォローしてたんですよ。船田さんがけっこう早くにフォロバしてくださって、ネタみたいなのにリプくださって、ガッツリリプ返したらちょっとヒイてましたよね(笑)

船:そうすね、Twitterは日常だから。いつも同じペースのほうがいいかなと。あんこさん多分そうなるだろうなと。僕はわりとアッサリめに、こうポイントポイントで。……そのTシャツも(写真)撮っていい?

あ:あぁ、これですか、アストロ(シティ)。この頃ってゲームしてました?

船:あ、ちょっとしてたと思うよ。

あ:アーケードですか?

船:アーケードもしてた。

(ケーキが到着)

あ:何の話してましたっけ……

船:わりと話が飛ぶタイプじゃない?

あ:ハイ、そうです。

船:で、戻ってきた頃には時間が足りなくなってるんでしょ。僕もね、いきなり聞かれると、思い出せないんですよ。関係ない話してると、そういえば、って思い出すんですけど。

あ:でもさっき、Twitterの、サラッと書くみたいな話のところをもうちょっと聞きたいんですけど、今は生存をアピールするためにスタートダッシュで(多めに)書いてたんですけど

船:Twitterでは「これはアタシの領分だ」と思ったときだけギュッと深く入って、すぐまた平静に戻るみたいな感じじゃないと疲れちゃうかもしれませんね。あんこさんがソーシャルネットワークで露出を上げてくんだったら、もうちょっとなんかこう、平常運転にサッと移行したほうが?(笑)

あ:そろそろかなってのはありますね。

船:永野さんもめんどくさがるかもしんないし。

あ:永野さんも全然……見てもないくらいですね、一週間ぐらい、忙しいと。(ゲヱセン)上野さんは、淡々とオヤジギャグ言いますよね。

船:今は一週間に1回くらいしかしてないんじゃないかな。

あ:あ、すごい観察してますね……みんなの様子を。私は一番好きなゲームの作曲家は上野さんですよ!

船:そういうこと言うとダジャレとか言ってくれると思うけど(笑)

(イラスト)ゲヱセン上野さんが、永野さんと餅月をあわせて「『ナガンコ』だね」と言い出したために餅月がキャラクター化して描いた「ナガとンコ」も開放区で生まれました。当時の携帯で読める絵本スタイルにしたので、これくらいの解像度でした。性格が悪く打算的なのが特徴。近日LINEスタンプリリース予定。「つかいにくいからかわなくていいよ! キッキッ」


★オルトアールの開放区

あ:じゃオルトアールの話ちょっとしますけども

船:99年。いくつかまとまってる記事があるから。「早すぎたサイト」とか書かれた。あれわりと最近だから。



早すぎたCGMサービス「オルトアール」の話 - トーキング.jp -対談ブログ-



あ:終わったのってドメイン系のアレ(手続きなどの問題)じゃないですか。

船:まあね、表向き……キッカケはそれがメインで。でももう、このままやってても、ま、他にもmixiとか、Twitter(日本語版)は2008年ぐらいかな? ほかに似たような機能を持つものがどんどん出てきてたから、そこにみんなが移行できるなら、続ける必要はないじゃん、続けてもいいけど、続けなくてもいいじゃん、な状態になっちゃってたから、なんかキッカケがあればやめよう、と

あ:ああそうだったんですか。え、Twitterって2008年ですか(※英語版は2006年から)。おっそいですね! 今、Twitter上にいないことには仕事が来ないし、あと若い人とか、色んな人にも知ってもらったり見てもらったりするにもTwitterが必須だなーと思って

船:最小公倍数…じゃなくて最大公約数か、みんなが一応知ってるメディアだよね。

あ:けっきょくオルトアールでできてた、ルームの、つぶやきじゃなくて……開放区の頃はなんて言ってたんだろう……

船:オルトアールって何年までやってたんだっけ? あ、2007年に終了って書いてある。Twitterは、知ってるんだけど、まだあんまり使ってないのかな。

あ:みんながmixi行ってた時期。Twitterが自然のみんなのニーズだと思うんですけど、自分の部屋があって、好きな話題でつながれてっていうのが、ホントに元祖じゃないけど、オルトアーラーとしては。

船:みんなおんなじことを考えるんだけど、あの時期、あの場所でやってたかどうかってことだよね。

あ:それをやっていただいてね……いつか(そういうサービスが)あればいい、じゃなくて、その時大事な時期の人っていっぱいいるじゃないですか。みんな大事だけど。みんなそうだけど。それでまわりに結婚した、オルト婚の人とかいて。それでお伝えしたくって。お礼を言いたくて。開放区でつながった知り合いってずっと仲いいとか、私のまわりがホントにオルトアールの人達なんですよ。とりあえずお礼を申し上げなきゃと。まずありがとうございます。みんなもそう言ってて……。

船:ま、当時は、「これが俺の考える、最強のコミュニティサイトだ!」と思ってやってただけだから。

あ:それは船田さん、誰かと相談したんですか?

船:スタパとはしたよね。もう1人、根津さんていう共同経営者がいて。根津さんは今、「試聴室」っていうライブハウスをやってる。わりと有名よ。神保町と黄金町にある。

あ:へぇ~~~

船:最初に相談したのはその人たち。

あ:でも発想は船田さん?

船:まあ。

あ:改めてすごいですね、ほんとに。

船:僕は逃避型の人間だから、何かから逃避するために新しいことを考えるの。これがもうやりたくないから、違うことをやらなきゃいけない、って考えちゃうの。純粋に何かをやりたいわけじゃないんですよ。なんにもやらなくていいんだったらなんにもしないね。性格的に。

あ:へぇ~~~、その、何かをやることに対するスタンスが、不思議だなと。

船:オルトアールも、その前までずっと、ゲームのパッケージを作る仕事をたくさんしてたんです。

あ:パッケージっていうのは?

船:カートリッジとか、CDとか

あ:いつ頃何系のどんなやつですか

船:たとえば、プレステの最初の頃のやつとか

あ:え、そうだったんですね

船:『シムシティ2000』のSFC版とか

あ:えー知らなかった!

船:あとはWindowsのゲームとか。で、つらいじゃん、1年とか2年とか作り続けて、バグとか取って、ずーっとこもって。で、もー、これ、出して、売れればいいけど、売れなかったら残念で、でもちゃんと出せればまだいいほうで、もっと辛い人は1年2年かけて作ったものがお蔵入りになった
り…。

あ:あ~!

船:パッケージソフトの開発は時間をムダにしてしまう危険が大きい仕事の形態なので、これからはインターネットだろうと。インターネットなら毎日更新できるでしょ。

あ:そうですね。

船:ココが変だって言ったら、直せるでしょ。そのほうがいいなーと思ったのが、99年。

あ:なるほどなるほど。

船:で、企画書を書いて、根津さんにスポンサーを見つけてもらって、で、こういうことやろうと思うんだけど、何か書こうよ、って言って齋藤さんとか誘って、っていうのがまぁ、始まり。だから、僕の中では、理想を目指して突如動き始めたというより、もーパッケージこれ以上やだから、なんか違うことしないとダメだっていう、感じかな。

あ:へぇぇ、でもそういうのも、純粋な(動機の)気がしますよ。

船:ハイ。あとは明るい世界が作れるのではないかという、相対的に。編集者的なカンみたいな。当時はあったんですよ。

あ:けっきょくルームって最終的に何部屋ぐらいあったんですか

船:あんまり覚えてないんだよね……番号と、生きてる部屋が全然違うから。

あ:ザックリとでも……

船:まぁ、数千だよね。Twitterと違うのは、チャットとメーリングリストと掲示板が一緒になってるじゃないですか、ルームの機能として、オルトアールは。だから、掲示板として使ってなくても、メールだけやりとりしてるとかさ。メールは使わないけど、1人でたまに書くとかさ。そういう温度感が全然違うから。あんまりね、そういう、データ的にはうまく把握してなかったの。何人いるかとかも、個人情報まで踏み込まないと、わかんないじゃないですか。名前変えてたりするから。IPアドレスとかまで見てかないとわかんないから。そこまではね、してないんだよね。今だったら多分しまくると思うけどね。ソーシャルネットワーク的な手法としては。当時はね、そういう方向じゃなかった。

あ:まあ、そうですよね。

船:婚活サイトにしてればよかったかな。結婚したら100万円もらう。

あ:(笑)そこまではフリーで使えるんですか

船:「結婚しました!」ってなったら請求書切る。

あ:教えてくれないんじゃないですか。「黙っとこう」ってなるんじゃないですか。1円も儲からない!

船:名前が変わった時にバレる。あとね、アクセスしてるIPアドレスが同じになる。

あ:それ……

船:すごいヤバイ手法で(笑)

あ:ただのネットストーカーじゃないですか!

船:でも今ホラ、やられてることってそういうことじゃないですか。多分やってるでしょ、そのぐらいは。

あ:多すぎて1人1人には注目してないですよね。データでザーッととって集計してるだけですよね。

船:婚活サイトって、結婚したら払うの?

あ:だー、知らないです

船:入った時に払うの?

あ:うまくいったら、じゃないと、割に合わないですよね

船:やる側としては、うまくいくかどうかはアンタの問題だから、最初にお金はいただかないと、となりそう。成功報酬しか取らない婚活サイトってあるのかな

あ:婚活サイト自体良く知らないんですけど…

船:知らないほうが自由に発想できるから適当に言ってるだけだから。

あ:興味あるんですか? 婚活サイトやろうかなみたいなのあるんですか?

船:いや、ないっす。

あ:ないんだ

船:でも今の話の流れだと、婚活サイトやってたら面白いのかなって

あ:オルトアールで結婚した人、いますからね……取りますか、請求!

船:今から!?(笑) 「ほんとは100万なんですよ!」

あ:「ココに! 規約にあったでしょ!」、みたいな

船:そうそう

あ:捏造して(笑)

船:「見てないの!? ダメだよ!」とか言って

あ:おもろい! 詐欺!

船:可哀想に……


★メッセージをいただきました

船田戦闘機さま、餅月あんこ様 元オルトアール住人です。
餅月あんこ様のnoteでインタビューがあるということなのでDMさせていただきました。
自分のインターネットを通じた交友関係はオルトアールから始まりました。たわいもない雑談をすることがあんなに楽しかった空間は他にありません。
今でもオルトアールで出会った人たちとは繋がっていますし、ガジェット好きも伝染しました。
メーリングリストを読んで以来腰痛の時はあったかくして玉子酒飲んで寝るのも欠かしたことはありません(ネタ)。
オルトアールと出会えて本当に良かったです。これからのご活躍も祈念しております。
No.2006「ゆう」より

あ:私玉子酒あんまり覚えてないんですけど、船田さんですか?

船:俺の親父が玉子酒好きだったからな……

あ:ああ、じゃあ船田さんぽいですね。(※公開後追記:読者さんからご指摘いただき、「ML38」の際の伊藤ガビンさんの発言であることがわかりました)

船:玉子酒……気持ち悪くならない?

あ:私は飲めないです

船:僕も飲めない(笑)自分では飲めないです(笑)

あ:でもこういう(オルトアールに影響をたくさん受けて、感謝してくれてる)かたがすっごいいっぱいいると思うのと、実際周りもすごくいまして、私も含めて、ありがとうございます! ってことをお伝えしたく!

船:いろいろ胸に去来するものがあります

あ:去来してるんですか。

船:答えにならない?(笑)そうなることを予想してたわけではないので。みんなの交友関係がここから始まってほしい……あ、でもそれは思ってたのか。でも今と違うからね。インターネットがまだ未熟だったから、何が起こるか予想してなかった。あんまり。「望外の喜び」みたいな感じかな。

あ:ぼうがい!

船:それを、そうしようと思ってたわけじゃないけど、結果そうなったとすると、まあ、やってよかった感が、アップする

あ:良かった! それは良かったです! ホントにみんな大好きで、感謝してるんで。

船:ハイ。結婚した人に請求書を。

あ:それだ。


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昭和51年神奈川県生まれ。平成3年週刊ファミ通「ドラネコシアター」でデビュー。長い育休を経て平成31年4月にギリギリ娑婆に戻って参りました。和暦で半生を語ってみました。TwitterにUPした画像やYouTube動画と、+αの記事(新規投稿はTwitterでお知らせします)です。
コメント (1)
オルトアール総合雑談中心の本、まだ持ってますよ
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