見出し画像

続!お墓でモメました「 夫とどう向き合えば良いのかわからなくなった…」

「お墓でモメました」の続編をモーレツに書きたくなりnoteにやってきました。
以前の記事では想像以上の反響を頂き、皆様 お墓で悩んだりトラブったりしていらっしゃるのかな、というのがよく分かった気がします。
あれを書いたのは3月だったのか⁉
もう3ヶ月以上も経つのか‼️
あれから私はどうしたか、どんなふうな心境になったかをここに記しておきます。
前回の記事はこちらです ↓

https://note.com/ankoneesan/n/n8473411c3a01?sub_rt=share_b

●自分の機嫌を取りたくて…

3月、突然「墓建てるし金よこせ!」と言われ、それに対して当然のようにお金を出した夫。
私や義妹(義弟の嫁)はどうしてもそれが納得できず、これからその墓が存続されるとも到底思えない環境にあるのに当然のように建てようとする義実家一族。
思いは平行線であるから、私はどうすれば自分の機嫌が取れるかを日々考えていた。

●夫の考えていたこと

まず、自分の思いを夫に正直に話そうと思い、言いにくい事はLINEしたりした。
そこでわかったのは夫があんな気持ちでいたのか⁉ということだ。
要約すると
「家族に迷惑かけて申し訳ない、だから仕事も家事も全力で頑張ってきたつもり」
だそうだ。
私の心にこの言葉は響かなかった。
全力? 何が全力なん?
仕事、家事を頑張ってきたのは私も同じだ。
特に家事については夫婦どちらの仕事でもない、やって当たり前の事じゃないか。
夫は手伝ってやったと思っていたんだ。
今思えばそうわかるのだが、若かった頃は自分の方が収入が少ないし早く帰れるからその分家事や育児をやるのが普通だと思っていた。
もしかすると朝から晩まで仕事と家事育児をやっていた自分の方が給料に換算すると高いかもしれない。
夫の考えていた事は悪い意味で私を裏切っていた。

●旅行にでも行けば…

「旅行にも連れて行ってやった」
と言われた。
これにはカチン!💢と来て
「連れて行ってやってる? アンタなんか運転してるだけやん!」
そう返すとさすがに温和な夫もキレたらしく
「それは言い過ぎちゃうか⁉  もうええわ!」
私達は結婚36年目にして、初めて大喧嘩をした。
旅費は私がコツコツと貯めた貯金から出し、休みは夫の都合に合わせてきた。
「連れて行ってやった」とは?
何だ、その恩着せがましい言い方は‼️
私は連れて行ってもらってるなんて、少しも感じたことはなかった。
一緒に行ってる、と思っていたのに…
夫はこんな考えだったのか、その言葉にガックリきた私は心の中で
「もうええのはこっちや! 連れて行ってもらうんならもうええ! 自分で行く!」

実はもしかすると旅行にでも行けばこの墓問題を気にせずにいられるかも、楽しくやれるかも…と子供が還暦祝いにくれたカタログギフトで旅館を予約していたのだ。
でもふとした事から言い合いになり、夫への不信感や不満が増す中でとてもじゃないが旅行になんか行けるわけないと思うようになった。
「旅行にも連れて行ってやった」
この言葉が気に入らず、私の発した言葉でキレた夫はもうええわ!と旅行券を投げ出したのだ。
とっくに行く気が失せていた私は
「うん、ええよ、キャンセルしてよ!」
冷静に言い放った。
すると我に帰ったのか夫はしばらく黙り込み
「嫌や! 行く、絶対に行く!」
と今度は駄々をこねるように言う。
「こんな気持ちで行っても面白ないやろ⁉ キャンセルしろや‼️」
私は冷静に、でも心を決めて
「この人とは旅行できない」と結婚してから初めて思ったのだった。
やはり旅行でも自分の機嫌は取れなかった。

●お金を返してもらいたい

墓の代金を出すのなら先にお金を返してもらいたい、いや、返してから墓を建てるのが筋であろう。
あんなに苦労してた時代にどうしてお金なんか出してしまったのだろう。
若かったんだな、そして夫の実家だから仕方ないと思ったのだろうか。
あの頃に帰れるなら
「金は貸すな! こんな奴らとは早く縁を切れ!」
そう自分に忠告するだろう。
夫と大喧嘩した時に
「義兄にお金返せって言えるんか⁉ 人に金も返さんと自分ちの墓建てるってないわ!💢」
激怒したら義兄に話をしたらしく、なんとあっさりと返すという返事があった。
ここが借りたもののいい加減さで義兄はきちんとした金額も覚えておらず、逆に私は覚えているので言い値でお金は夫の口座に振り込まれた。
私は義実家にはお金の余裕など無いと思っていた。
だから墓の代金を負担しろと言われたのだと思っていた。
でも違うようだ。
お金があるのならそのお金で墓を建てれば良いじゃないか⁉
墓は家を継ぐ者が建てるものだ。
訳がわからないというのはこういうことか。
お金を返せと言われた義実家の奴らは私の事をなんてひどい嫁なんやろうと詰っているだろう。
貸した金を返してもらうのは当たり前の事だ、要求して何が悪いのか?

●義妹と旅行した

返ってきたお金は使ってしまいたかった。
私と同じく義兄にお金を貸した義妹の分も取り返してやろうとしたが、義妹はどうしても嫌だと言う。
それは将来義弟とは別れるつもりだから、義実家にベタベタの義弟と要らない事で揉めたくないのだそうだ。
私の分を少し分けるから受け取ってと言っても駄目だった。
じゃあ二人で温泉行こうよ!♨
そう提案するとやっと喜んで乗ってくれた。
私は普段泊まれそうにない価格の部屋を予約、電車も特急しかもデラックス席を取った。
義妹とは年齢も近く仲良しだが住居が離れている為なかなか会えずにいた。
LINEで情報交換していたがやはり会って話したい!
何度も言いながらやっとそれが実現したのだ。
駅での再会、途切れなく続く会話、同じ立場だからこそ話せる事がいっぱいあった。
温泉に浸かり、美味しい料理とお酒を飲み、眠るまで飲んで話した。
ホテルの売店では二人で好きなもの買おう!ささやかな豪遊をしたのである。
帰ってきてから私は余ったお金で欲しかったスマホに機種変更した。
これで返ってきたお金はキレイに無くなった。
それで良かったのだ。
これは黙ってたら返ってこないお金だったのだから…

●一人で活動したい

夫とできれば一緒に居たくなくなってしまった私は一人で活動したくなった。
元々一人が好きなタイプで苦にならない。
3月、墓問題でイライラしていたが、以前から決まっていたアーティストのコンサートには迷子になりながらも東京まで行きホテルにも泊まった。
4月、またその好きなアーティストの展示会が埼玉でありそこにも一人で行く事にした。
夫は自分も行けると思っていたらしく、私の突然の行動に少し驚いていたようだ。
埼玉でも電車を乗り間違えたりしたがとにかく「一人」を満喫できたのだった。
車もなるべく運転するようにした。
平日は車を使わないが休日に夫がいると何故か当然のように運転席を取られてしまう。
私は免許取得歴は長いが引越しなどで環境が変わり、運転する機会を逃しつつあった。
このままでは運転が下手になるばかりだし、いざという時に対応できなくなる。
夫がいても自分が運転する機会を増やすようにした。

●墓はどうなったの?

義実家が墓を建てると言っていた5月がやってきた。
なんの連絡もない。
「どうなったん?」
夫に聞いても
「知らん、建ってるんと違うんかな」
ここでも義実家と同じく夫のいい加減さに呆れてしまった。
人から(人の家から)お金取っといて連絡もなしなのか…
納骨はしたの?
どうして関係ない私がこんな事を気にしなければならないのか。
それは私の考えが一般的だから、なのではないか。
そして出したお金は夫の小遣いからだとは言え、我が家の家計であるからだ。
お金を出していないのならまだしも、電話のひとつも寄こさない義実家はどこかおかしいのだろう。
友人や知人にこの話をすると大抵驚かれる。
あの人たちはおかしい、図々しい、関わりたくない、そう思って何が悪いのか。

●そろそろ一周忌

6月に入ったが義実家からはまだ連絡がない。
そんなある日、帰ってきた夫が
「一周忌が今月末あるんやて」と言う。
「えっ⁉ 墓はどうなったんよ⁉」
また夫は「知らん、建ってるやろ」
どうやら一周忌の日は四十九日の日には決まっていたらしく、それを思い出した夫が電話して確認したらしい。
もしも忘れていて確認しなかったらまだ連絡ナシなの?
もう6月に入ってるじゃないか。
普通なら電話や葉書で法要の連絡と出欠を取るのが当たり前じゃないのか。
それもできない跡継ぎの義兄。
こんな人にこれから墓守ができるとは思えない。
夫も夫で電話した時に墓は建ったのか、納骨は済ませたのか、それくらいは聞くべきであろう。
やはり感覚が合わない。
私の「普通、常識」を押し付けてもこの人達には通用しない。
一周忌には夫だけ出席する。
普通なら私も出席しなければならないが、相手が普通ではないので自分も他人から見たら非常識な嫁にならざるを得ない。
いや、私はこの人達と付き合うくらいなら他人から何と言われてもよい。
以前の記事にも書いたが義実家と関わるくらいなら、自分が先に死んだ方がマシだと思うくらいだ。
だって夫が先に死んだらめんどくさいじゃないか…
これを考え出すと私の心は暴走し、離婚したいだの何だのと妄想(なら良いが)が止まらなくなる。

●何も知らず何も覚えずの人

また夫が今更ながら世間知らずな事にも苛立った。
法要の為の御供えを買いに行っても熨斗の掛け方ひとつお店の人に指示できないし、驚いたのは法要の前日に
「あ、御香典持って行かんなん、名前書いて」
と言われたが一切関わるのが嫌だった為、断りながらチラッと夫の方を見ると…
手にしていたものは一般的に葬儀に使う黒白の金封だったのだ。
さすがにそれを無視するわけにはいかず、
「何なん⁉ 御仏前は黄白や! それに御香典って何よ‼️ 」
夫は今まで何度も私の実家の法要に来ているし、自分の実家のにも行っている。
その度 御供えや御仏前を見ているはずだ。
「アンタ、今まで何を覚えてきたん?」
苛立ちながら聞くと
「何も覚えてない」と宣った。
これには呆れてしまい、いい歳して何回も機会があったにも関わらず、自分の事として捉えていなかったのだ。
私がいるから任せておけばよいと思っていたのだろう。
頼りにされていたのだろうが嬉しくも何ともない。
私は夫を軽蔑してしまった。
このような葬儀、法要、墓参り等の仏事に関する事は私は両親や親戚の人達がやっている事を見て覚えてきた。
両親から教えられたこともたくさんあった。
宗派や地域によって違う事もあろうが夫も同じような環境にいながら、何にも興味を示さずそれを放置していた義父母にも腹が立つ。
これからも夫にこのような事を度々教えなくてはならないのか?
教えなくては私が恥ずかしい思いをするのか?
夫婦である限りそう思われるのか?
夫は自分が興味無い事、関係ない事は家事でも何でも全く覚えない。
自分ごととして考えられない人なのだ。
もう疲れてしまった、還暦も過ぎた男に何回も何回も同じ事を言うなんて…

●墓は建っていたの?

一周忌が行われる日、私はわざと自分の用事をたくさん入れた。
だが車に乗って行かれたので雨が降ると困る。
ここでも人の死が絡んでいるというのに、それよりも自分が不便だということに苛立っていた。

結論から言うと墓は建っていた。
夫が撮ってきた写真(墓の写真を撮るというのも気持ち悪いが…)を見ると、広い区画に小さな墓があった。
昔は田舎では一人ひとつの墓石の下に亡くなった人は眠っていた。
近年ではそれを一つの墓にする家も多い。
広すぎる区画は何十年も前に安く買えたのだろう。
その土地があったがために今回墓を建てる事になってしまったのだ。
場所も山の上の方にあるらしく、皆んな歳をとってゆくのにとても楽には参れそうにない。
他人の家の墓の心配をしても仕方ないが今後いつまで維持できるのか。

法要の御供え物もかなりの数だったようだ。
お下がりやお供養も沢山あり、その内容が大きくて重い物ばかりで(ペットボトル、缶の飲料、洗剤等)これも昔と変わっていない。
義実家のある地域は時が止まったようだ。
いつまでも古臭くて行事の内容や考え方が変わらない。
お金ばかりかかり、ものが増える。
夫がもらってきた物を見るとうんざりする。
義妹も同じく見たくもないし、食べたくもないと言っていた。
それは大嫌いで軽蔑している義実家から来たものだから、だ。

●これからどうしようか…

墓が建っていたことに関しては出したお金がきちんと墓に化けていたので一応納得できた。
しかし、今回 また夫の嫌な部分を見てしまった。
今まで知らなかっただけなのだ、自分は夫が好きだったから見えなかったんだと思う。
こんなに頼りない人だったんだ。
他人から見ればしっかりしていて優しい人だと思われる。
だが夫が優しくないということは何年か前くらいにハッキリとわかっていた。
そして「家事も仕事も全力でやってきた」と言う割にはゴミの日ひとつ覚えられないじゃないか。
何回も私を苛立たせても鼻で笑い、また同じ事を聞く。
アタマ悪いんか??
私は毎日毎日 仕事と家事で忙しく余裕がない、身体もすぐに疲れてしまい丈夫ではなくなってしまった。
だから夫と居ることにうんざりしてしまう時があるのだ。

休日の買い物などには二人で出かける。
日帰りで遊びに行くことも何とかできる。
でも旅行となると話は別だ。
この人とまだ旅には出られそうにない。
長い時間拘束されるような気がする。
自分のしたいことがあってもできないかもしれない。
それが私を苦しめる。
今まで無かった感情だ。

●誰と結婚したの?

墓ひとつでこんなにも夫婦関係がおかしくなるとは思っていなかった。
周りの人からも羨ましがられるほど私達はずっと仲良しだったはずだ。
夫と結婚したはずなのにそうではなかったようだ。
私は夫を義父母、義兄、義姉に再び取られたのだ。
義妹も同じだ。
せっかく二人で築いて来た家庭を簡単に壊されたのだ。
私の心が今後夫にきちんと向くかどうか、今は自信がない。
もしも一人で生きてゆかなければならなくなった時、どうしようかと想像もするようになった。
熟年離婚が珍しくない今、理由はたくさんあれど長年の積もり積もった色んな事が忘れられなかったり、我慢できなくなったり、実は相手と自分は全く違う方向を向いていたり、伝えなければならないことがきちんと伝わっていない事が多いのではないか。
またきちんと話し合う機会が必要なようだ。
でも話し合えばお互いの心の闇が見つかり、本当に別れてしまうかもしれない。
私は別れたいのかどうなのか、それさえわからないが夫を以前のように好きになれなくなってしまった。   


●お墓というもの

墓は
「人」のものではなく
「家」のものである、と考える
夫は死んでも実家の墓には入れない
そんなこともわからないんだね…
そして墓を建てれば
放置してはいけない
いつかしまわなければならないだろう
誰がそれを担うのだろう?










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?