登場人物全員パリピのおおかみと3びきのこぶた

あるところにとっても仲の良い子ブタの三兄弟のがいました。
ある日、子ブタの三兄弟はお母さんに「実家出て都会行ってきな?一人暮らしとか自由効くよ。あとマジ楽しい」と一人立ちをするよう言われました。
三兄弟は心配になりつつも期待を胸に実家を出て都会を目指しました。
はじめはシェアハウスもいいかもなんて話していましたが、兄弟で気まずくなるのも嫌なのでまずは3匹とも一人暮らしをすることにしました。

一番上の兄ブタは都心駅近で家賃がすごく安いが風呂無し木像二階建てのワンルームアパートに越しました。
もうちょっときれいな方が宅飲みの時にいいかなって思い始めた頃、最近のパーリーで知り合ったパリピ友達のおおかみがノーアポでドアを叩きました。

ドンドンドン!
「あにーいるぅ?今日BBQあるけどいかねー?」
まさかの朝5時です。
おそらく前日から寝てません。

「ごめwさっき帰って来たとこwwつか、ドア叩くなしww大家さんに怒られる」
オール明けの兄ブタは答えました。
「ごめ!で、BBQ行く?」
「おけ、ちょぉ待ってて」

兄ブタは連れ出されました。

向かう道の途中、兄ブタは弟ブタのことを話題にしました。
そうすると、おおかみは真ん中ブタも誘おうと決めました。

真ん中ブタは駅から少し歩くがオートロックのワンルームマンションに住んでいました。
直前に兄ブタがLINEしたとは言え、ほぼノーアポでインターホンを鳴らします。

「まっちゃーん!BBQいかねー?ちょお郊外だけどー!」
初対面のおおかみがインターホン越しに声をかけます。6時近いのですが、連打されるピンポンに真ん中ブタも起きた様子。
「えっwちょw誰繋がりww?」

「ちゅー、ごめー。おれー」

「あにーwかよwwちょ、シャワー浴びるわ。入って待ってて。部屋の鍵開けとくから」

自動ドアが開き、真ん中ブタは二人を迎え入れました。

真ん中ブタのシャワー中にコーヒーを淹れてもらい、ついでにスマホの充電もさせてもらった2人は、シャワー後の真ん中ブタと3人で末ブタも誘うことに決めました。

「すーちゃん(末ブタ)郊外住みだっけ?」
兄ブタが真ん中ブタに聞きました。

「そそ。BBQ会場に行く途中じゃん?たしか?」
真ん中ブタが答えました。

「じゃ、誘お!!」
おおかみもノリノリです。

郊外の賃貸戸建てに末ブタは高校時代の友達と住んでいました。
友人は朝早くからジム→ボルダリングに行ったらしく不在です。

「『BBQやるから誘いに行くわ。とりま向かってる』と」
LINEの文を読み上げながら打つ兄ブタ。

「予定聞かないのなww」
おおかみと真ん中ブタはうけています。

ピーンポーン
というインターホンとともに「おはーっ!BBQいこー」とおおかみの声。両隣が離れているから良いものの、都心部でやったら通報ものです。
時刻は7時。土日のパリピは寝ていることが多い時間帯です。

「マジできたww」
末ブタはうけています。

「すーちゃん今日空いてたん?」
真ん中ブタが聞きます。

「んゃ~、夕方から飲み。その後たぶんオールwwいつも通りww」
そうです。パリピは昼過ぎから活動して夜が最大テンションです。

「「「同じ~ウェーイww」」」
おおかみと兄ブタ、真ん中ブタの声が揃います。

「なにその袋?w」
真ん中ブタが末ブタが鞄以外を持ってるのに気がつきました。

「これ?おにぎりww場、もつしょ?」

なんとおにぎりを作って待っていた末ブタ。GJです。

「もつもつ!!」
「つーかアガるわ!」
「やるな!」
口々に末ブタを誉めつつ、4匹はBBQ会場へと向かいました。

今日のBBQ幹事からは急に3人(おにぎり付き)引っ張ってきたおおかみは喜ばれます。

その後も良いお付き合いが続くのでした。
おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?