淡い午後の浮かぶ島
8月21日(水)
腰越駅を過ぎて、鎌倉高校前の手前。急に視界がひらけて、夏の陽射しを痛いくらい反射した海が広がる。江ノ電の車内で、みんな、海だ!という顔をしていた。明らかに地元民なおばあちゃんも、真っ黒日焼けボーイズも、みんな、海だ!という顔をしていた。
七里ヶ浜って名前からしておしゃれだと思う。自由が丘とか田園調布と同じくらいおしゃれ。トトロの世界みたいな階段を登り、七里ヶ浜の、小高いところにあるレストランへ向かう。目の前が一面の海。海って何度見ても新鮮に広い。
鎌倉高校前の、かの有名な踏切に行ってみると、人でごった返していた。ほとんどが外国の方。おそるべしスラムダンク。警備員さんみたいな方が怒鳴っていてかなり殺伐とした空気だったので、一瞬で撤退して、目の前の七里ヶ浜海岸へ。
砂浜で、女子高生4人が並んで海を眺めていた。この時間をきっと一生忘れないだろう……、くらいのまばゆい青春オーラを放っていたけれど、彼女たちにとっては全然日常なのかもしれないと思った。海のある高校生活、うらやましすぎるな。
どうしても海に入りたくなってしまい、歩いて腰越海水浴場に向かう。一緒に行った大学時代の後輩は海なし県の出身で、かなりテンションが上がっており、荷物を置くや否や海に向かって駆け出していてかわいかった。
最初は波打ち際でちゃぷちゃぷしていたのだけれど、どこまでいけるか勝負しようぜ!と始まり、負けず嫌いの私たちは、気づいたらふたりとも捲し上げたスカートがびしょびしょになるくらい深いところまで来ていた。もうここまできたらなんでもいいか?って海へダイブしかけたけれど、江の島に行きたかったのでなんとか思いとどまった。
大学生の時に来た以来の江の島。その時は江の島エスカーは使わなかったけれど、今回は存分に使った。
永遠の愛が叶うという龍恋の鐘を鳴らしに行こうとしたのに、全然辿り着けなくて、Googleマップで調べてもなぜか駐車場に案内された。私たちはふたりとも恋人がいないので、「もしかして、必要な人(カップル)の前にしか現れない……?」という結論に至る。ハリポタの必要の部屋てきな。
江島神社にしっかりお参りして、かき氷を食べて、海鮮丼も食べて満喫しているととっぷり日が暮れてしまったのだけど、夜は夜でライトアップイベントをやっていてラッキー。
夜の海は怖くて綺麗。時刻は19:00。後輩と、かなり理想のデートをしたのでは?と盛り上がりながら、江の島大橋を渡って帰った。
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