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術後2週間 退院

入院する時はまだ梅雨の季節だったのにも関わらず、退院して久しぶりに外に出ると灼熱の暑さでした。
いつもの夏を肌で感じられる嬉しさを募らせながらも、歩行時のぎこちない自分の左足を見て、もどかしさを感じる日々です。
手術も終わり、全て順調に進んでいるとのことなので焦らずやっていこうと思います。

前回の記事はこちらです。


手術

前回も触れたように僕自身手術は二度目。執刀医からは前回(肩の手術)と同レベルの痛みと聞いていた。

だからなんとなく「19歳の自分が耐えられていたのだから余裕だろ」と思っていた。
当日、手術服に着替え、自分の足で手術室へと向かう。
体感以上に冷ややかに感じた部屋に、もう戻ってこない左膝を見て感謝の気持ちと手術の成功を祈り迎えた。

そこから記憶が戻ったのは自分の病室。
ベッド上で寝ている分には足の痛みはそれほどでもなく、他の人が言っていたような痛みとは程遠かった。

けどそれはベッド上で何もしない時だけの話であって、それ以外の全ての行為に痛みが必ず伴った。

ベッド上では足を心臓よりも高い位置に固定して血の巡りを悪くして腫れを抑制する。
このことにより、足をベッドから下ろした瞬間に一気に血の循環がよくなり患部に血が回りずんと重い痛みがくる。
何度か心が折れるような痛みをなんとか乗り越え、松葉杖で目的地に向かおうとする。

その途中にも足が不意にどこかに触れるとその度に膝蓋腱のあたりに電気が走ったような痛みがくる。

膝が曲がらないし、歩けもしない。本当にまたサッカーができる日々はくるのだろうかと思っていた。


膝の可動域

手術をしてからリハビリの一番大事な要素。長座の姿勢から片方の足を引き上げる。
常人なら何も抵抗なく踵が臀部の付け根まで持っていけると思う。

しかしこの前十字靭帯の再建手術をすると全く曲がらなくなる。

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↑これで70度くらい。全力でやってここまでしか曲がりません。


1日ずつ可動域の伸びを感じるがそれを残していた方が後で振り返れるな思い、屈曲の角度を毎リハビリ後に測り記録した。


「昨日より曲がったけどあんまり曲がってないなあ」と思っていてもグラフにしてみるとしっかり日々向上してることが伺える。

メニューも記録しておくとやれることの幅が広がってきていることを実感する。

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日々数センチの単位でしか向上しないなと思っていたがしっかりと回復していることがわかる。

現在

術後1週で松葉杖が片松葉になり、その3日後に松葉杖なしでの歩行が可能となった。松葉杖なしで歩けるだけでこんなにも快適だということ、最初の頃に比べたらリハビリっぽいこともしていることから次に進んでると実感する。気分も自然と上向きになる。


苦しかったのは手術当日と翌日だけ。

何もできないし何もする気力が湧かない。トイレに行くのも一苦労。そんな自分にショックでネガティブになったが、その日以降は常にポジティブだった。

2日目3日目と日を追うごとに膝の状態がかなりよくなる。
この動き、昨日なら痛みが出たけど今は痛みが減ったな。と思うことが多くなる。

最初はベッドから動くのですら億劫であったがいつしかそんな風に思わなくなっている自分がいて、人間の回復力はすごいんだなと実感した。
と同時に痛みや感じたことは、記録しないと忘れてしまうと思った。


病院内には同様の怪我をしている患者がいてお互いに意見交換したり、経験を聞いたりした。同じ怪我をしていてもそれぞれどんな感情を抱いていたり、どういう捉え方をしているか、いろんな視点から考えることができた。



この入院期間中、執刀医、看護師、リハビリの先生にはとても感謝しています。
辛いことが多かったけどそれを感じさせないくらい充実して、たくさんのエネルギーをもらうことができました。

ただ手術をして痛くて、耐えてという日々を想像していましたが、今現在退院してそのような印象を抱かなかったのが僕自身とても意外でした。
改めてありがとうございました。


復帰したときにプレーで還元できるように頑張ろうと思います。

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ずっと続く鈍痛のような痛み、歩くときの詰まる感じ、段差の大きい階段は一段ずつ、ずっと座った態勢の辛さ、まとまった時間の睡眠ができない等、課題をあげればキリがないが、それでも次noteを綴るときはさらに良くなっていることを願い今回は終了しようと思う。

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