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左膝前十字靭帯損傷 全治8ヶ月

先日リリースにもあったように6月9日の天皇杯、C大阪戦にて、左膝前十字靭帯損傷および左膝内側側副靱帯損傷の怪我をしました。

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今回この怪我を機にまたnoteを活用し発信をしていこうと思いました。
いろんな方に読んでいただき、感想をもらえたら自分のこれからの励みにもなりますので是非よろしくお願いします。
また以前にも何本か投稿をしていますのでよかったらそちらもチェックしていただけると嬉しいです。


・怪我の概要と心境


怪我をした瞬間を振り返ると、左膝が体の内側にひねって入り込むような形になり、ずれた感覚があった。

痛みというものはあるものの打撲的な痛みではなく、違和感の最上級のような痛みだった。

よくこの怪我をするとその瞬間は「バチン」靭帯が切れるような音がなると聞いたことがあるが、自分の場合はそうではなく、ただずれたという感じだけだった。

少し嫌な感じはしたが、担架で運ばれている時も前十字ではないだろうと思っていた。

よく学生の頃から膝が体の内側に入って自体重以上の負荷がかかると危ないというのは聞いていた。

だからほんとに少しは覚悟できていたが、まさかここまでだとは想像していなかった。

今までのサッカー人生で大怪我はしたことがなくあまりの動揺で、MRIの画像を見ながらいろいろと話をされていたが全く入ってこなかった。

この怪我を受け入れるにはかなり時間がかかり、少しショックで寝込んだりするのかなと思った。

が、2、3日ですっと切り替えることができた。そして毎日をしっかりとポジティブに過ごせている。

その理由の1つをこれから書こうと思う。

でも間違いなく言えることは、やっぱり怪我は嫌だしサッカーができないことは苦しい。

ここ数日、試合を見るたびにサッカーがしたいという少年時代のような衝動に駆られる。

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・なぜ発信をするのか

主に理由は3つ


まず1つ目は、同じ怪我をした人、していた人に何かを与えられると思ったから。

この考えは少々傲慢かと思ったけど、やはり怪我をすると先が見えなくて途方もない日常を意識させられる。

自分が負傷をした時のことを思うと、とにかく不安でいっぱいだったということ。

また、その不安を拭えたのは同じような状況にいた人の話を聞くことであったり、記事を読むことであった。

その記事やインタビューを拝見するといくつか気づきがあった。

-この怪我をした選手が想像以上に多いという事。
-期間は長いが必ず治る怪我であるという事。
-Jリーグを代表する選手でも誰もが最初は自分のような感情だという事。

同じような怪我をして同じような苦しさを味わい、それをうんうんと納得しながら見ているとなんだか、少しずつ未来が見えるようになってきて心のわだかまりが解消されていく感覚になった。

それはとても心地よいもので、同時に今やれる事をやんなきゃというような考えに簡単にシフトできるようになった。

そういう点も踏まえて怪我をしていた人に対してや、僕と同じように苦しい状況にある人でも、ポジティブになれるような要素があり、さらに言うとこれはサッカー以外にも置き換えられると思う。

2つ目は、復帰までの道のりを共有したいということ。

記事とかを見ていても、おおよそ怪我の最初と復帰の直後にフォーカスが当たっていることが多い。

この怪我で一番辛いのはきっと怪我の治り、術後のリハビリの進捗が異常なほどに遅い事。さらにトップパフォーマンスに戻すまでに時間がかかることだと思う。

また復帰までの一部を共有することで自分自身、振り返った時に「あの時には絶対戻りたくない」とか「あんだけ頑張っていたのだから」のような戒めにもなるかなと思った。

そして試合に勝った時や嬉しい時だけではなく、そうでないときも一緒に見てくれると、自分がまたピッチに立った時に自分1人ではなく、何人にも喜びや感動が倍増すると思ったから。

自分がその時その時でどんなことを思い、考え行動したのかを正直に記していくことにする。

3つ目はアウトプット(言語化)の重要さを感じていたから

これは去年から思っていたことだが、試合や練習の振り返りや擦り合わせをする時にどうしても自分の中のなんとなくの感覚でやり過ごすことがあった。

頭の中でわかっていても、いざ話すとなるとうまく言葉が見つからずこんがらがってしまうことがある。

なので人に話す時、本当に言いたいことの半分も言えていない場合がある。

もし自分の思っていることがしっかりと言語化できるのなら、考えのすれ違いは減るし、試合中のコミュニケーションの良化につながる。

さらには日常生活でも人間関係でも事がスムーズになるのではと思う。

またアウトプットすることで自分に発言の責任を課しプレッシャーを与えたい。

なのでこのようにアウトプットをしていくことにした。

また普段なら見えてこなかった新たな発見があるのではないかと思う。感じたこと考えたことを記すことは同時に、なんでこのように感じたのか、考えたのかという疑問に対する答えにもなる。


より自分という人間を知ることができると思う。


・現在の経過

負傷後2週間が経ち、患部の腫れもほとんどなく日常生活は何も問題なく過ごせている。

怪我をしてからの経過としては、炎症があるうち(2,3日)はとにかくアイシングを繰り返すことに徹している。

それから膝の曲げ伸ばしや軽い自体重の筋トレをして大体1週間もあれば簡単に歩いたり自転車に乗る事が可能になってきた。

そして2週目になると、軽いジョグならできる。筋肉の反応、機能も戻ってきた。

ここまでできると「もうサッカーができるんじゃないか」という気持ちになる。


この「もうサッカーができるんじゃないか」というところまでくる事が手術をするにあたっての条件の1つであるらしい。嬉しいけど少し悔しかった。
というくらい今の自分は動ける。



最後に色々とありましたが、プロサッカー選手たるもの価値はピッチ上で示すものだと思っています。自分は今ピッチに立てず発信することしかできませんが、必ずまた自分の力を証明できるよう頑張ります。


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#ガイナーレ鳥取 #安藤一哉 #前十字靭帯損傷







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