怒りって
最近近所にオープンしたばかりのお店の口コミ評価がかなり低くて、なんなんだろうと読んでみたら、低評価は「かなり待たされて入店したのに売り切ればかりで商品が全然なかった」という怒り。
それで思い出した。
以前、ショッピングモールに買い物に行った時のこと。ちょうどオープンしたてのお菓子屋さんがあることを思い出し、見に行ったら並んでいる人数がそう多くない。けれど、丁寧な口調ながらも怒っている年配の男性がいて、その様子を見てやめた。
注文をとって会計を先に済ませ、商品も出来上がっているようなのに、それを包装して渡す役目の人がいないのだ。だから、商品があるのは見えているのに、なかなか客の手元に行き渡らないという。人員配置がちゃんとできていない状態。
明らかに体制の問題で、件の男性はその体制のまずさについて「会社としてどうなのか」的説教をしていた。丁寧口調だけど激昂していた。しかしオープンしたばかりでいっぱいいっぱいの人にそんなこと言っても。とにかく謝るしかできないだろうと思う。監督的立場の人がいなかったのか。
でもなぁ。
そんな、怒らなくても、いいのにね。
いや、怒るのはいいけど、その吐き出し方というのか。
かねがね思うんだけど「怒り」ってその対象に向けているようで、違う気がする。それはあくまできっかけというか。
前出の、オープン時の混雑で待たされたり、商品がなかったことに対してイラッとしたり、不快感を感じることは、普通にあると思う。でも、一歩引いて考えることができたら「開店直後でまだ体制整ってないんだな」で、済む話のような。
それに対して、激昂して店員さんに注意するとか、口コミに辛辣に書き込むとか、その衝動、そこまでの怒りのエネルギーというのは、もうその人の中に何があるんだろう、っていう。
ちなみに、私の場合、怒りスイッチが入るポイントは、空腹とか体調不良とか。あと自分でもモヤッとしてたことを他者(主に夫)に指摘されるとイラッとするね。
いつだったか、ちょっとしたことで夫に対して強い口調で怒りをぶつけながら、自分でも明らかにこれはとばっちりだなと気づいていることがあって(でも止められない)、最後に
「でもこれは本当は夫のせいじゃないって分かってて言ってるの!!八つ当たりなの!!」
と、怒りながら付け加えたら、夫は爆笑していた。
笑ってくれる夫でよかったです、ええ。
人間だから、感情がある。
我慢しないことも重要である。
当たり前だけど、怒っていいのだ。
でもその出し方というのかな。
私もさんざん、昔は色んなことに怒って人に当たっていたけれども。
なんかもうちょっと、いろいろ気持ちよくいきたいよね。
口コミ書いた人、書いてスッキリしたかな。
激昂して注意してた人、言ってやって気が済んだかな。
なんか後味、良くなさそうな気がしてしまう。
何にせよ人それぞれなんだけど。
なんかもうちょっと、いろいろ気持ちよくいきたいんだよ。
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