「今」の顔

この前、身内の女子大生22才にメイクを教えてもらった。

といっても、何を使ってどんな感じでメイクしてるか?見せてもらいつつ一緒に化粧をした、というだけの話。なんだけど、とっても、非常に、参考になった。仕上がった顔もやっぱりちょっと違う「今」の顔。

かつてワークショップの主催をしていた頃、ファッションやメイクの講座もあって参加者として受講もしたしアシスタント的なこともしたりで多少の知識はあったものの、思えばそれももう10年も前の話。最近自分の顔の古さに気づきはじめてはいた「何か違うんだよな」。

「そこにそう入れるんだ」
「こういうの使うんだ」
「こういう感じの色なんだ」

「へー」がいっぱい、やっぱり時代は流れてる。

その後一緒に買い物に出たら、女子大生が興味を持ってたコスメがたまたま行った店にかなり揃っていて「ここ品揃えいいですよ!」と大興奮。私も興奮につられカラーパレットを購入。なかなかいい感じの色味である。そして、それでメイクをするとやっぱり「今」っぽい顔になれるのであった。

そう、メイク講座をしていた時に気づいたことは、いわゆる中年以上の年齢の人は「今じゃない」顔の人がけっこう多かったということ。如実なのは眉の形や書き方。コスメの色味、ベースの作り方、などなど、何かが違うのだ。

話してみると、みんな「一番頑張ってた時」で止まってる。

自分なりに研究したり、流行を真似たりして確立した「顔」があって、「似合う」が一度定まると、日々のメイクはルーティーンになる。だからもちろん、似合っていないとかではないし、全然おかしくもない。

でも「今」じゃない。

過去の一番良かったやり方を続けることは、失敗もないしリスクもない。
でもその代わりに、新しいものや手法、新しい自分に出会うこともない。

やっぱり、まだ知らないこと、知ってみたい。
見知らぬ自分を、見てみたい。

ということで。

女子大生に教えてもらったおすすめの化粧品、ネットで注文して今は韓国から届くの待ってる。昔は韓国コスメは安いけど品質とかどうなんだろう?って感じだったのに。

時代は流れてる。


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