家族像
小さい頃から「ファミリー」という言葉にある牧歌的な雰囲気と我が家はまったく違うな、と思って生きてきた。
家族のあり方、家族の役割分担、家族の雰囲気、等々。
その明るく平和なイメージ、どう考えても我が家に置き換えることができなかった。
だからうちはおかしいと思ってきた。変な家なんだと。
でも今思えば、そんな絵に描いたような仲良し家族、一体どれだけいるんだろう?
うちはうちで良かったのだ。
変で良かったのだ。
というかそれがうちのスタンダードだった。
だからそこ否定しなくて良かった。
両親が喧嘩ばっかりしてても、
嫁姑がうまくいってない感じでも、
親や祖母が厳しくても、
休日忙しい自営業で家族団欒とかなくても、
それを普通じゃないと思うことなかった。
引け目に感じることなかった。
少数派なのかもしれないけど、少数派=変なんて、誰が決めたのか。
違って当たり前。
違うから面白い。
絵に描いたような家族像は正解じゃない、ただの絵に描いた像に過ぎない。
むしろそんなステレオタイプにはなりたくない。
我が家は我が家でいい。
私も私でいい。
型にはめようとしなくていい。
理解されようとしなくていい。
そんなことのために生きたら死んじゃうよ。
他の誰とも同じじゃない。
我が家は我が家。
私は私で。
何も悪いところなんて、何一つなかったんだ。
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