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起こるに任せる

何をやっても大丈夫
成功するし叱られないしお金の心配も何もない
失敗も間違いも何もない
困ることにはならない
絶対大丈夫だから

何やってもいいよ!

と、言われたら、何をしますか?


その質問に対して真っ先に浮かんだのは

「何もしない」だった

私何もしたくないのか

「何もしない」

それってどういうことだろう?


ちょっと前まで、思い描いていた「やりたいこと」

なってみたいのは「作家」
本を出してみたい
売れてみたい
普遍的ベストセラーで
印税もたくさん入って
びっくりするような収入を得る
覆面作家だから日常生活は穏やかに
でも実はすごい稼いでる人気作家になる
文学がいい
心に火を灯すような作品
永遠に語り継がれるような
そんなすごい作家

住まいを作りたい
終の住処となるような
今の住まいの不便なところを全部クリアするような
コンパクトだけど機能美に溢れる家
天然素材を使った家
インテリアやデザインもこだわりある
暮らしやすく使いやすく
美しい家
心地よい居場所

大きくいうと、私の心の中にはこの2つの夢というか目標というか設定があった

人知れず
メジャーになりたい
大金稼ぎたい
すごい作品作りたい
良いものを持ちたい
家に関する「こうだったら」を解消したい
買い物の我慢をなくす
お金を使うことに逡巡しない
そう、躊躇を取り払いたい

こんな欲がある
そう、欲だ

もちろん叶ったら嬉しいだろう

でも
出てきたのは

私は「何もしない」を、したがっている、ということだった


何もしないと言ったって、ただ廃人のようにしたい訳ではないと思う

日々の生活の中での、営み

起きて、台所
朝食や弁当の準備、コーヒーを淹れたり
片付け、洗濯、家事をして
ネット見たりゲームしたり、なんとなく何か書いたり
お腹がすいたらおやつやご飯を食べたくなる
必要な買い物に出る
本を読む
時々映画やドラマなんかを見る
そしてまた夕食の準備
たまにワインを飲んだり
片付けして
お風呂に入って
入らないで寝たりもするけど
あたたかい寝具で休む

そんな何でもないような日々の仕事
これすら放棄したい、なんてことではない

じゃあ「何もしない」って何なのさ、と考えてみたら

「何かしようとしない」

そういうことかと、行き当たる

無理に、何かしようとしない

無理に、何者かを目指さない

流れ

そう、流れだ

流れのままに

「やりたい」その心のままにやる

「やりたくない」そしたら、立ち止まる放置する

何かになろうと、
ためになろうと、
何かを得ようと、

そんなことのためにやるのではない

ただ湧き起こるのを待つ

湧き起こりに従う

それは魂の声を聞くということなのかな

どうなんだろう

きっとそうなんだろう

本当のことはいつだって「自ずと起こる」もの

頑張ったり、努力の果てにではなく、ある時それは「起こる」

起こってもいないのに頭で考えぬいて、コントロールしようなんて無理な話
それで何か得られたとしても、それはきっと表面だけの浅い浅いところでしかない

真実の深い深い部分にまでは、流れていかないから

起こるのを待とう

今は「何もしたくない」は、正直な私の気持ち

書くことは楽しい

でもそこに何かしらの目標や設定を掲げると、狂ってくるんじゃないのかな

言葉が溢れ出てきたから書く

楽しいから書く

自由に

思いのままに

流れに乗って

そう今は流れに乗る時

正直な自分を許す時

だから今は時が来るのを待つ

起こるに備えて


起こるに、任せていよう


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