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いまどきのかき氷

かき氷ブームが今年も過熱しているようです。7月頃から情報番組では新規オープンのかき氷屋さんの特集とか、タレントさんがロケでかき氷とかよく見かける季節となってきました。

「おいしそう」と思う反面「凝り過ぎでは?」とか「かき氷にこの値段は^^;」とか思いながら見ています。

わたしは宇治氷が一番好きです。ふわっふわっの氷にちょっと苦めの抹茶蜜がかかっていて、白玉が申し訳なさそうにのっかっている、昔からある宇治氷。

先日、3年ぶりくらいに氷を食べました。3年前は某チェーン店の宇治氷にソフトクリーム追加で。今年は、デパ地下の喫茶室で宇治金時。本当は宇治だけでいいのですが、メニューになくて、粒あん苦手はわたしとしては注文まで「あんこをやめてもらおうかどうしようか」悩んでいました。でも、宇治金時で正解でした。粒あんと思っていたものは「ゆであずき」で、豆の甘味を感じるくらい。練乳も片側にかけてあって、宇治金時ミルク、美味しくいただきました。

そこで、ふと、かき氷を「食べる」という表現であっているのかな?と思ったのでnoteに書いています。

というのも、子どもの頃、わたしの祖母も母もかき氷は「のむ」と表現していたのを思い出したのです。「暑いから氷のんで帰ろうか」そんな表現です。

実家の近くに小さな和菓子屋さんがありました。お饅頭や団子、お店の一角には今でいうところにイートイン席があり買った商品だけでなく、お雑煮とか、ところてんとか、夏だけかき氷とか食べられました。

祖母は宇治金時、母はいちごミルク、わたしはミルクかせんじかでいつも迷う。。。ふわっふわっのかき氷は、蜜がかかっていてもこんもりまあるいまま目の前におかれます。家と近かったこともあり、運んでもらったり、受け取りにいったりしましたが、どろどろにとけていた記憶がないのは、昔は今ほど暑くなかったのかなーなんて思ったりもします。

こちらのお店は店主さんが亡くなられて閉めてしまったのですが、あのふわっふわっのかき氷は店主さんが毎日のようにかき氷の刃を研いでいたのだ、とあとから思い出話でききました。

一時期、「〇〇の氷」と氷もブランド化され、そこ氷を使うことが美味しいとされていたような記憶がありますが、それでもシャリシャリやガリガリの「シェービングアイス」になってしまうと、とても残念な気持ちになります。

甘味屋さんも増え、かき氷専門店も軒並み増えてきました。ふわっふわっのかき氷に、様々な蜜や餡を使い、美しく仕上がった、もはや「芸術」ともいえそうなかき氷。蜜がけだけでなく、その味で仕上げた氷を削って提供するかき氷。などなど。だからこそお高いわけですね。その材料や手間を考えれば納得もします。

でも、わたし的には、「暑い、アイスじゃない、かき氷が食べたい」と、ふらっと入れるお店がありがたいです。そして、冷房がガンガンにきいていないこと。せっかく氷を食べたい体温・気温で向かったのに、店内が寒いとか、道中の電車が寒いとか、氷の気分が覚めてしまう・・・。アイスコーヒー頼むつもりだったけどホットにした、みたいなことはかき氷には通用しないです(笑)。

甘味屋さんもかき氷も、専門店に比べると安めとは言え、ランチ一食分くらいは軽くしますもの。美味しいかき氷を見つけたら冒険しなくなるかもです。まだ見つかっていませんが。

今年はもう1回くらい「宇治氷」のみたいです。

お読みいただきありがとうございました。お邪魔しました。

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