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安芸高田市臨時記者会見(2023年9月12日)

記者:
山本議員が一般質問をされなかった事について。

市長:
正直何が起きたのか、よくわかりませんでした。
取り下げる理由がよくわからなかったんですけど、何だったんですか?
批判が嫌、怖いからやめますっていう、そういうふうに私は受け止めました。

記者:
いろんな市議会の中継が切り取られて配信され、その後に、ご自宅等に誹謗中傷の抗議の声が届いて、世間的にそれで命を落とされる方もいると思いますので、身の危険を感じたということが理由になっています。

市長:
言葉としてはそうだったんですけど。
皆さんの感覚として、身の危険を感じる政治家って、有り無しで言ったら、無しじゃないですか。
わかって政治家やってますよねって思いませんか?
私はそう思ってますし、おそらく世のほとんどの人は「政治家ってそういう役割でしょ」って思ってるはずです。
もちろん誹謗中傷や暴言、犯罪めいた言動はダメです。それはどんな場であってもダメじゃないですか。
今問題になっているのは自分の言動に対する批判ですよね。

記者:
それプラス、脅迫めいたことです。

市長:
脅迫はダメですが、脅迫めいたこととは何なんですか?

記者:
死体が見つからなければ殺人にならないとか。

市長:
それは殺害予告と言わないですよね。
確かに言葉も表現も良くないですが。
殺害予告ってもっと具体的な敵意・殺意ですよね。
その言葉がSNSの投稿等にありましたか?
なので脅迫めいたで脅迫ではないですし、それを殺害予告というのは被害妄想がすぎると思います。
私に「お前市長やめろや」と言う人はいます。
その程度は起こりうる仕事だと思っています。
むしろ一般質問という場で、議員としての職責をこの場で放棄されたという事に、私は衝撃を受けました。
どういうつもりで議員をやっているのか、市民になんて申し開きをするんですか。
「やめなさい」って言われるのがオチじゃないですか。
あれは悪手だと思います。逆効果じゃないですか。
これだけ注目を集めて関心を寄せられているタイミングで、あの対応はむしろ火に油を注ぎますよ。
実際にYoutube動画上がってますよ、1時間前に。
むしろ注目を集めちゃってるので、何をしようとされてるんだろう。私の感覚ではわからないです。

記者:
先ほど山本議員が今後政治家としてインターネット中継を誹謗中傷があるから中断することも検討していくみたいな発言があったんですけども、それについてのご所感をお願いします。

市長:
メディアの皆さんに問いますが、そんな議会が許されますか?
全力で糾弾してください。地方だけじゃなくて全国メディア総力を挙げて。
そんな議会は許してはいけないと思います。言語道断じゃないでしょうか。

記者:
執行部として議会やインターネット中継を中断をするっていう対応をするのであれば、何かしら対応はされるでしょうか?

市長:
議会事務局の判断で配信しないというのができるんですか?議会自身がアップロードするって決めてるんですよ。そのルールを変えれば済むんですか?

記者:
予算上は議会事務局に属していると思います。

市長:
議会事務局がチャンネルを作ってますからね。
そこで載せないっていうのは可能なんですか?

記者:
前例はないと思いますけど。

市長:
そこまでやるか、ですよね。
その時に執行部の対応はどうなんでしょうか。
データをうちが引き取って、うちのチャンネルで出しますか。できるかどうか確認をしないといけませんが。
ただ、基本的に議会が自らの責任で配信し続けないとダメだと思います。

記者:
議会中継ということなので議会事務局マターになってくると思いますが、市でもYoutubeの配信というのはされていらっしゃると思います。
先ほどおっしゃられたように、脅迫めいたというものがあるかもしれないので、行き過ぎだとか、差し止めたほうがいいとか、控えたほうがいいという、市の対応スタンスはあるのでしょうか?

市長:
中国新聞の記事によって、すごい人生を歩んでいる議員なんて山ほどいるわけじゃないですか。
じゃあ発行やめましょうとなりますか?止められないですよね?
それが情報発信、情報開示報道だと思います。
誹謗中傷の度が過ぎてるのであれば、それを個別に対処するのが本来ですよね。
万一殺害予告のようなものがあるなら、警察に連絡して対処すれば済む話です。
大元から全部シャットダウンさせますっていうのは、どう考えても正しい対応にならないと思います。
なので、市として何か変えるつもりは当然ないです。

記者:
市長が「世界一住みたいと思える街」に言及されたと思うんですけど、その真意を伺います。

市長:
答え合わせをしておかなくては、と判断しました。
残り任期が1年を切ったので、自分で考えてくださいっと問題を出し続けても、正解を発表してから浸透するまで時間がかかりますよね。
そうした時に、3年間かわからないんですが、それなりの方、市民はもちろんですけど、市外の人も気になって考えてくださったのかなと思います。
その意味で、モヤモヤしたままでなく、正解はこれです、こういう思いでやってきたんです、というのをお伝えすることによって、残りの任期1年間が仕上げやすくなるのかなと思いました。

記者:
これまで3年間、そのキャッチフレーズを掲げられてましたけども、その真意はお考えください、とずっと言われていました。
その中で1年を切ってからのタイミングになりますが、この後の市長はどのようなプランを持っているのか具体的に教えてください。

市長:
議場でお話しする前に、ちょうど任期が残り1年のタイミングで、職員に対しては先ほどの正解を伝えました。
職員はもちろん、議員の皆さん、市民の皆さん全員がその思いを共有したところから、また力強く踏み出せると思ってます。
具体的に何というのは難しいんですが、材料やヒントは提供してきたつもりです。

「統合された町、新安芸高田市」というのを打ち出してたんですよ。全然メディアで流行っていないので、ぜひバズらせてください。

市民に対しては、年始の1月号の広報誌で繰り返し載せてきました。安芸高田市の市民なんだと、意識を持ってもらう仕掛けです。
もう一個言えば、広報誌に毎月コラムを書いてるんです。「私のお気に入り」っていう。それも答えです。
実はヒントをぶら下げていたんですよ。
私はこれで、皆さんのはどれ?というのを書き集めてたつもりでいます。
コラムだけ読んでもこの街に住みたいと思える、その理由根拠っていうのは、ざっと並んでるんじゃないかな。

途中に色を変えて、問題提起をした時もあります。
公共施設を特集した時には、毎年指定管理料の赤字の補填が2,700万円かかってます、と市民に提示したんです。
道の駅なんですけど、皆さん道の駅にお客さんが来て流行ってるって思いがちなんですけど、流行ってても赤字2,700万ですから、持続可能じゃないんですよ。
自分のお気に入り、私たちのお気に入りだったら、どうしなきゃいけないのかっていうのを、コラムを通して問いてきました。

話を戻すと、市民にそれぞれの結論を求めていくのが最後の1年だと思ってます。
何を残すのか、何を残さないのか、残すものを決めたらどうやって残すのか、覚悟を決めていけないと思います。
今日明日来年再来年の話じゃないんですけど、5年10年20年先には、本当に大変なことになるのは明らかに分かってるので、早く覚悟を決めておきましょう、それを問い続ける、その仕上げをする1年と思っています。

記者:
来年度の予算編成にも色濃く現れてくると考えてもよいでしょうか?

市長:
そうですね。
この2年間で2回分の予算編成でかなり絞りはしましたが、来年度の予算編成は仕上げになると思います。

一つは給食の無償化です。これを実現するために足元年間1億円必要なので、捻出するために他をどうバランス取るのか、全力で考えているところです。
ただ幸いな事にヒントがあったんですよ。
「異次元の少子化対策」で国の施策が下りてくれば、今うちがやってるものが、国費の方で回せるようになるかもしれないです。
そうすると先行してやっていた自治体としては楽になる話なので、今ちょっと苦しくても将来的に国に肩代わりしてもらえるんであれば、市としては悪くない財政の情勢になるんじゃないかなと思っています。

記者:
先ほどの「世界一住みたいと思える街」で職員の方に答え合わせをされたということなんですけど、職員の方がどう受け止められたのかフィードバックを受けたりされるんですか?

市長:
幹部会議の場で、私が前に座っててずらっと幹部が並んでるんですけど、その場で解説をしたという感じです。
今日と同じ説明なので、今日の話が理解してもらえたのであれば職員も理解できてると思います。
もし「何言ってんだこいつ」って雰囲気になってたら、職員にはもう一回違う方法で説明します。

記者:
山根議員、山本議員が一般質問されなかったのもYoutube炎上の影響かなと思うんですけども、今後一般質問が政治家の人たち含めてされないようになってくるとすると、市長としてどう感じるのか、教えてください。

市長:
万が一そうならば、あの言葉を吐かねばならんですね、「恥をしれ」と。
議員としての仕事ですから、堂々とサボるなんて許されるわけがない。
ただ、今回がそのYoutubeの再生数の回り方によって、ためらったのかどうかというと正直わからないです。
山本数博議員は毎回登壇されてるんですけど、山本優議員と山根議員はそんなに質問されてないです、この1年、2年。
そういう時もあるのかなという気もしますけど、今に始まった話じゃなくて、そもそも前から質問することがなくなっているというのが、うちの議員の実態だと思います。
何のために議席に座っているのか、正直私は意味がわからない。

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