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石丸市長退任式

米村副市長
6月9日をもって石丸市長が退任されます。
石丸市長のこの4年間の多大なご貢献に対し、職員を代表して深く感謝の意を表します。
2020年8月、市長に就任され3年10ヶ月。
行財政改革、市政の立て直しに連日連夜、誠にご多忙な毎日を実に精力的に市の発展と市民福祉の向上のために尽くしてこられました。
この度ご退任ということになり、我々といたしましても誠に残念という他ございません。
これまで石丸市長からたくさんのことを学びました。
できる限りのアイテムを駆使した情報収集、簡潔で説得力のある説明、絶対にぶれない判断、常に現在の状態に満足せずより優れたもの、より高いものを目指す向上心、学んだことは数え上げればきりがございません。

また色々な場面で、人生・仕事に対する必要な言葉をたくさんいただきました。
その中でも一番心に残り、今でも実践している言葉が「想定と準備」です。
想定と準備を確実に実行すれば乗り越えられないことはないと確信いたしました。
この言葉はこれからも職員の行動の基本になると考えます。

また私もこの言葉を座右の銘にさせていただきたいと思います。
私たちは市長から学んだこと、取り組んでこられたことをしっかりと受け継ぎさらなる発展を目指してまいる所存です。
引き続き安芸高田市のためご助言ご支援をいただければ幸いです。
意は厚くしませんが、石丸さんがこれからも充実した人生を歩まれることを切に願い、お礼の挨拶といたします。
石丸さん、お疲れ様でした。
ゆっくり休んでくださいと言いたいところではございますが、石丸さんにはこの言葉は似合いません。
改めまして石丸さん、これからもずっと元気に走り続けてください。
本当にありがとうございました。

永井教育長
職員を代表しての挨拶は先ほど米村副市長が丁寧に述べられました。
貴重な時間をいただいて恐縮ですが、私は今日この場に来れなかった市内の小学生・中学生、そして高校生の気持ちを代弁する形で石丸市長に感謝とお礼を述べたいと思います。
4年前、8月11日だったと思いますが、石丸市長と会いました。
それから4年間、石丸市長は可能な限り学校へ出向いていただき、子どもたちと対話し、そして評価し励ましていただきました。
その中で私が強く感じているのは、子どもたちを子ども扱いしない一人の人格を持った人間として常に接してきていただいた、そのことが今こうして4年間を振り返ってみて私の心に強く残っています。
そして、さらに子どもたちに伝えられたのは、自分が何をどう考えどう行動するか当事者意識を持つことが大事だということを伝えてこられました。
そして、自分がどう行動するかという実践の場を丁寧に子どもたちに与えていただきました。

あきたかた焼きの最終選考、さらには安芸高田市のキャッチフレーズを決定する最終選考、そこには常に中学生・高校生の姿がありました。
そういう中で子どもたちは選挙権のない私たちがあきたかた焼きのために何ができるのだろうということを考えてくれるようになりました。

つい先週、石丸市長はオンラインでの参加をいただきましたが、中高校生のミートアップを開催しました。
そのミートアップが終わった後、一人の中学生が私のところに来てくれて「教育長、選挙権のない私が悔しくてたまりません」そういう言葉をかけてくれました。
その日も先ほど申しましたように石丸市長とオンラインでの対話をした生徒ではありますが、僕が必ず石丸市長に伝えておくということを約束し先日石丸市長に伝えさせていただきました。

このように今、安芸高田市の中学生・高校生は政治に関心を持つということは当然のこととして、自分の人生どこにいてもどこに住んでも自分が主役だ、そのように考え始めてくれていることを私は実感しています。
本当にこの4年間、子どもたちを励まし評価し続けていただいた石丸市長に、30年も早く生まれた私は悔しいかな学ぶことばかりでした。
そういう意味で、これもつい先日石丸市長にお伝えしたんですが、私も古希を過ぎましたが、何とか長生きをして安芸高田市の子どもたちが大人になってどんな人生を歩むかということを見届けたいと思います。
是非石丸市長、どこに行かれても安芸高田市の応援団として、子どもたちの将来を見守っていただきたいと思います。
本当に4年間ありがとうございました。

石丸伸二
市長の石丸伸二です。
市内で挨拶をするときは毎回このフレーズで始めていましたが、これが最終回となります。
今副市長と教育長から心温まる・心震える挨拶を頂戴しました。
このお二人には言葉では表しきれないほどの感謝の思いを持っています。
米村さんには私の右腕として市役所内のマネジメントや対外的な調整を担っていただきました。
県庁の職員としての経歴、そして庄原の副市長としての経験、それをお持ちの米村さんは行政の初心者である私にとって最高の相方でした。

永井さんはまさに私の先生として、この町の教育行政を率いていただきました。
安芸高田市の子どもたちのために安芸高田市の未来のために尽くしてきた永井発想という、熱い男を私は生涯忘れません。
4年間本当にありがとうございました。
市長として心残りはないですかという質問に対して「ないです」と、一期4年間ではありませんと返していたのですが、そういえばありました。
何かといえばお礼の挨拶です。
市内外において本当にたくさんの方々とともに仕事をさせていただきました。
そして様々な取り組みを通して、この町の活力につなげることができたと感じています。
しかし時間の都合もあって、なかなかお礼の挨拶が叶いませんでした。
なので、職員の皆さんに最後の指示を出します。
すべての関係者の皆様によろしくお礼を伝えておいてください。

この一期4年間を振り返ると、とてつもない充実感を覚えます。
およそ安芸高田市長として4年でできることはすべてやり切ったと思います。
必要がないのに続けてしまっていたことをやめ、必要があるけど止まっていたことを進め、さらには新しいことを始めました。
とりわけ喫緊の課題であった財政の健全化、数字にも明らかな通りかなり進めることができました。
そんな状況ですが、安芸高田市の魅力としてサンフレ・神楽・毛利元成、例えばこの3つの軸を格段に強化できました。
さらには未来への投資。
主には教育分野へ資源の配分を相当に注力できました。
具体的に言ってみれば、小中学校の給食費の無償化。
年間1億円。
学校の学校業務員、そして給食の支援を配置する年間3,000万円、保育園・幼稚園において、おむつなどのサブスクを導入する年間1,000万円。
年間200億円弱のこの小さな町の財政で何とかやりくりをして、次の世代へと向けることができました。

しかし何よりも成果として感じるのは、この取り組みを職員の皆さんと実現できたという事実です。
やってみたらできたでしょう?
固定観念・規制概念にとらわれず、改革を断行する私が市長に就任してからずっと言ってきたことですが見事に皆さんはやってのけました。
組織の長としてこれほどに嬉しく誇らしいことはありません。
本当にありがとうございました。
皆さんに言葉を送りたいと思います。
私たちは変われるし変えられる、既に皆さんが知っている話です。
どうかこれをこれからも忘れないでください。

石丸伸二はこれで市長を退きます。
同様に誰もがずっと同じ場所にはいられません。
だからこそ皆さんが次の世代へ、そのことを言ってあげてください。
私から改めて言っておきましょう。
これからも困難はあります。
しかし皆さんはきっとそれを乗り越えられます。
安芸高田市は皆さんにかかっています。
この街の未来を頼みました。

それでは市民の皆さん、メディアの皆さん、そして全国の皆さん。
これからもどうかどうか、安芸高田市にご期待ください。

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