見出し画像

大災害発生直後に総理が現場入りすることについて

東日本大震災発生後に、当時の総理大臣である菅直人氏が東京電力の福島第一原発を視察したことの是非について考えたいと思います。

1月11日に朝早く起きて福島の方に行って、福島第一原発の視察をしてきました。
午前中は中間貯蔵施設を見させてもらって、午後に福島第一原発を近くで見させていただきましたので、その報告も兼ねてということになります。

焦点としては、やはり東日本大震災の発生翌日に、当時の菅直人総理が福島第一原発を視察したということの是非ですが、結論から言うとダメだと思います。
いろんな意見があるということは尊重した上で、お話をさせていただきたいと思います。

今回なんですけれど、Twitterで、私が意見を募集したことについて、その中で良い意見と言いますか、素晴らしく埋もらせておくにはもったいないという意見があったので、それを共有します。
今回、Twitter(X)でポストさせていただきました。
「えあらいんさん」という方が書かれておりましたので、それに引用リツイートという形でご意見募集をさせていただきました。

能登半島地震で今後、岸田総理が現地入りするかどうかっていう話になっているんですけれど、とりあえず私としては、現場の方で落ち着くまでは、岸田総理も現地入りはしない方がいいかなとは思います。
数日後に落ち着いているのであれば入ってもいいんじゃないかなとは思いますけど。

今回は東日本大震災の話です。
いろいろとご意見をいただきまして、その中で今回紹介する「おとしんさん」という方の意見です。

RCIC
RCIC(Reactor Core Isolation Cooling system)とも略される。原子炉の冷却系(主蒸気系、復水系等)において配管破断等の異常事象が生じた際、原子炉は安全の確保のため主蒸気隔離弁を閉止して外部から隔離する。

https://atomica.jaea.go.jp/dic/detail/dic_detail_2905.html

吉田所長が書いた手記については、朝日新聞も書かれています。
朝日新聞といえば吉田調書問題で記事訂正といいますか、そういうのをやらかしたところでもあるんですけれど、それはさておき、朝日新聞に吉田所長の手記で「誰も助けに来なかった」ということで記事を書いています。

今回のツイートに対しては多くの意見いただきました。
16時間前に書いたんですけど、ビューが13万で、リツイートが500近くいってて、コメントも157もあって、私もかなり読ませていただいたんですけど、まだまだ増えているという状態で、本当にありがとうございます。
今回代表して「おとしんさん」の意見を紹介をさせていただきました。

今回、福島県の訪問についてもTwitterの方に報告していますので、紹介したいと思います。

「最終処分は別のところに移す」約束をしているということで、数十年後は埋めた汚染の土を移さなければいけないみたいなのは、どうなるのかなっていうのはすごく気になるところです。
ご案内いただいた環境省の方が、先祖代々受け継いだ土地の売却に応じた地元の方々に配慮する説明をされていたことが印象的でした。
こちらは見学ができます。
私も中間貯蔵施設に関しては、初めて見学をさせていただきました。
是非多くの方に見学してほしいと思います。
環境省のツイートにあったんですけれど、中間貯蔵工事情報センターです。
ここに連絡すれば見学ができると思います。

今回現地に行ってみて、入り口のところに「どなたでも見学できます」とデカデカと書いてあったので、是非行ってみるのがいいんじゃないかなと思います。
バスで案内してもらって、トータル2時間かかるかかからないかぐらいだったと思います。
ということで中間貯蔵施設で「最終的には移さなきゃいけない」みたいなそういうところは、最終的には政治決定になると思います。
言うべきかどうかっていうのはいろいろと迷うところなんですけれど、安全に暮らせる放射線量とかそういう観点から考えると、中間貯蔵施設を今作っているわけです。
放射に汚染された土を埋めてるわけなんですけれど、これは基本的にそのままで全然問題ないわけです。
つまり埋めてるんだけど、汚染されてない土とか遮蔽をしっかりしてるので、そこから地上に出てくる放射線量は微々たるものということで、日常生活を送る上では全く問題のない線量なんです。
なんだけど、政府と自治体の間、双葉町と大熊町で「数十年後、最終処分はまた別のところに移します」という約束をしているので、そこは多くの国民に関心持ってもらった方がよく、その意味でも今回の中間貯蔵工事情報センターを見学をされてみるのがいいんじゃないかなと思います。
先方が団体のバスを出してくださるので、基本的には団体で見学を申し込むのがいいんじゃないかなと思います。
センターのみの見学であれば10時から18時、日・月・年末年始以外であれば見学できるんだと思います。
中の施設をいろいろと見学させてもらいました。
中には、3.11の当時の状況をそのまま時が止まったように残っている老人ホームとかもありました。
あとは津波の影響で被害を受けた神社もご案内いただきました。
先祖代々受け継いだ土地を中間貯蔵施設のために政府に売却したという、そういう方々を非常に尊重するような環境省の方々の説明が、非常に私は印象的だったということです。

午後なんですけれど、福島第一原発を見学させてもらいました。
産経新聞の紹介記事で、「福島原発 一般向けツアー受け入れ」という去年の記事です。

廃炉作業の理解狙うという意味で、東電が始めているということです。
今回行かせてもらったのはその一環だとは思うんですけれど、スマートコースという形で、基本的にはバスに乗って、ただ実際に水素爆発であったり、あとはメルトダウンを起こした福島第一原発の1号機から4号機まで約100メートル、もう少し短く80メートル離れた高台から、それをこの目で見ることができたという貴重な機会でした。
放射線量は日常生活を送るよりもはるかに高い状態、ただ10分程度のバス降りての滞在なので、そこに関しては基本的には問題ない状態だと思います。
この目で見ることができたというのが良かったかなと思います。
こちらも見学の方をさせてもらえると思います。

少し話を戻すんですけれど、今回のテーマとして福島第一原発、菅直人総理が地震発生翌日だったと思うんですけど、「おとしんさん」の意見であります、以下も重要と思います。

「誰も助けてくれなかった」の一文には、どれだけ深い意味を持って書かれたのか想像に難くない。

すべてを東電のせいにして対応の不備を闇に屠った。

https://twitter.com/1UNU3KpyECrRKAI/status/1745425043302346965

私のツイートを紹介させてもらったんですけれど、これはツイートに続ける形にさせてもらいました。

何かというと、2020年12月に今回の東京電力廃炉資料館を訪問させてもらいました。
この廃炉資料館に連絡すると、福島第一原発の今回私が見学させてもらった見学ツアーができるんだと思います。
ここからバスが出発したんで。
中で動画を見させてもらえるんですけれど、動画の中のスライドにこういうのがあるんです。

https://twitter.com/satoshi_hamada/status/1340909603568029696/photo/2

これだけだと伝わりにくいかもしれないですけれど、東京電力が福島第一原発の事故の責任を全て負ってるみたいな、そんなニュアンスだったんです。
当然、東京電力の責任は大きいとは思います。
ただやっぱり政府の責任もすごく大きい、むしろ菅直人総理の責任はめちゃめちゃでかいと思います。
特に現地視察をして混乱に落とし入れ、現地の復旧の邪魔をしたと言っても過言ではないということなので、そこを考えると、やっぱり私はこの東電の廃炉資料館でのこのメッセージというのは、すごい違和感があります。
今回改めて、東京電力だけの責任ではない、というのは皆様に訴えたいと思います。

ついでに3年前に訪れたところです。
双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館というところも訪問をしています。

いろいろと震災関係の訪問地みたいなのは福島県にありますので、是非皆様も一度行かれてみてはと思います。
いろいろとお伝えをすることが多くて大変申し訳ないですけど、中間貯蔵工事情報センター、こちらは多くの皆様に見学してほしい、ということを改めて申し上げて今回の動画を終わろうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?