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円安・賃上げで国の税収はウハウハ状態!

今日は国のお財布事情について説明したいと思うんですが、結論から言うと今、賃上げと円安で国の歳入財政はウハウハになりつつあることについて解説させていただきます。

税収ってどういうふうになってきているかというのを実績と国の見積とを、まずおさらいしたいんですけれども、2022年度は71.1兆円で、これは実績で結果として出ています。
過去最高と言われた71兆円なんです。
この前3月31日で終わった2023年度の税収はまだ確定値が出てないんですけれども、69.6兆円ということで、2022年度からは少し減ると。
そして4月から始まりました2024年度では69.4兆円ということで見積もられていて、2022年度をピークにずつ下がっていくというそういう見通しになっているんです。

ただ皆さん、おかしいなというふうに思われませんか?
というのは今、国も認めているように賃上げしてます。
物価も上がっている、そしてGDPも成長しているということになると、税収も当然増えていくんじゃないのと。
この前終わった2023年度の一番最後の月、2024年3月分の税収がちょうど1年前の2023年の3月に比べて5.7%増えているんです。
内訳を見ると所得税が11.6%増えています。
法人税は5.0%増えて、消費税は5.1%増えて、国際観光旅客税、これはなんと77.6%増えたり、トータルとして5.7%増えています。
単純に毎月5.7%前の年の同じ月と比べて増えていれば75兆円ぐらいになると思います。

加えて今円安が進行してますから、何度もたまきチャンネルでも紹介しました外為特会(外国為替資金特別会計)といって、基本的にアメリカの国債を200兆円近く持っている特別会計があります。
2023年4月ぐらいには1ドル133円だったんです。
今は160円タッチして介入があって153円ということで、20円ぐらい円が安くなってドルが高くなっているんですけども、円の価値が15%減じている、裏から言うとドル資産の円建ての価値が15%増えているってことですから、年度初めに166兆円あった外為特会の資産価値は191兆円、約25兆円増えているっていうことです。
含み益ですけども25兆円ってすごい大きなお金なんですが、日本人1億人として単純計算すると、1人当たり25万円増えているっていう、25万円配れるぐらいのお金なんです。
すごいでしょ、皆さん。

だから賃上げと円安っていうことで、結果、国の財政はかなり改善してきていると。
これ良くなっているってことは、逆に言うと国民からたくさん取り上げてるんです。
賃上げは確かにその5%を超えるってなっても、増えた賃上げ率よりも多い率で税で取られるっていうことで、手元に残らなくなっているわけです。
それを防ぐためには、基礎控除を引き上げる、給与所得控除を引き上げると。
控除を引き上げて可処分所得の減少を抑えましょうと。

可処分所得減らなければ何が起こるかというと、所得がありますから、実際使えるお金が手元にしっかり残るってことは消費が拡大して、経済が元気になって、まさに好循環が回り始める。
消費の増加ってところにつなげていくための恒久的な持続的な所得税減税が今こそ必要だと。

手取りをしっかり確保する、そのためには給与天引きを最小化する、所得税の減税や社会保険料を抑えていくという政策を、増えた財源や税外収入、外為特会からの収入を使ってやるべきだということを改めて申し上げたいと思います。

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