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各国が祖国に命を捧げた方々に敬意を表し合えるより良い世の中へ

お盆の時期に入ります。
大切なご家族を見送られて初盆を迎えられる方々は寂しさを募らせておられることだと思います。
個人の御霊は懐かしい我が家に戻られて、ご家族の元気なお顔を見て安心されることだと思いますので、ゆっくりご一緒にお過ごしくださいませ。

過去の戦争で大切なご家族を亡くされたご遺族の思いも同じだと思います。
特に先の大戦で国や家族を守るべく戦地に赴かれ、尊い命を捧げられた方々の中には「靖國に会いに来てください」とそういったご遺書をご家族や友人に残された方も多くおられます。
私も一人の日本人として、国策に準じられた方々の御霊に尊崇の念を持って感謝の誠を捧げるために、折に触れて靖國神社にお参りをさせていただいてまいりました。

その都度、中国や韓国からは批判をされてきましたけれども、でも自国のために命を捧げた方々に敬意や感謝の気持ちを表するという行為については、日本人自身が判断をすることであって、これは外交問題にするような性質のものではないと私は気にしておりませんでした。

でも最もショックだったのは、過去に当時の安倍晋三総理が靖國神社に参拝された折に、同盟国であるアメリカの民主党政権が遺憾の意を表明した・発信したということでした。
事前にずいぶん根回しもされていたと聞いていたので、とても残念に思いました。

私自身は先月G7の閣僚会合でイタリアに行った時も、公務が終わった後に現地の戦没者慰霊施設にお参りをいたしました。
2023年IAEA総会でオーストリア・ウィーンに出張した時も、公務が終わった後に現地の戦没者慰霊施設にお参りをいたしました。
総務大臣在任中にも東南アジア諸国にたびたび出張がありましたが、現地の戦没者慰霊施設にお参りをしてまいりました。
もちろんお供えをする花などは、そういった参拝にかかる費用というのは自費で負担をしています。

またプライベートでも、南太平洋で亡くなった日米両軍の兵士、そしてまた戦闘に巻き込まれて亡くなった現地の方々の慰霊も続けてまいりました。
私はアメリカに行った時、都米する時には必ず国立アーリントン国立墓地にもお参りをいたします。
日本人としては原爆を投下されたことや明らかに戦時国際法違反だと思われる軍事施設以外の場所を大空襲されたということへの悔しい思いというのはあっても、でもそこに眠る戦没者は祖国のために命を捧げた方です。
アーリントン墓地にはアメリカの軍法会議で有罪となった将軍も眠っている、そして大義について議論が分かれているベトナム戦争の戦没者も眠っておられます。
それでも歴代のアメリカ州国大統領は毎年5月のメモリアルデーに献花をして演説を行っています。

国家の大義を信じて国策に殉じた準じた全ての方々は、その戦争の評価に関わりなく敬意を払われるべきだというのが世界の常識だと私は思います。
後世の人間によるその時々の戦争の評価によって、公務死された方々の慰霊のあり方が左右されてはなりません。
そんなことをしていたら世界中の追悼施設の是非を検証しなければいけなくなってしまいます。
各国が互いに祖国のために命を捧げた方々の御霊に敬意を表し合える、そんな世の中になればいいなと私は考えています。
皆様はいかがでしょうか。
今日もありがとうございました。

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