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トリガー条項凍結解除はどうなった?

最近は自民党の派閥、特に安倍派・二階派に対して裏金づくりの疑惑で、東京地検特捜部が家宅捜索、強制捜索をするという段階になっています。
非常に混乱していますけれども、一方で政策課題であるガソリン減税、トリガー条項の発動はどうなっているんだ、三党協議はもうなくなったのか、こういった心配やご質問をいただいていますので、現在の状況について説明したいと思います。

11月22日、参院会で岸田総理に再び今こそトリガー条項の凍結解除を訴えました。
今まで補助金でやってきましたけれども、いろんな無駄も出てきて、62億円使ってガソリンスタンドのガソリンの値段を調べても数値がダブって無駄で分析にも使われていない、こういうことはやめろということを言いましたけれども、こういった問題が生じるのは補助金だからなんです。
また、出口戦略としてもいつまでも補助金で続けるわけにはいきませんから、カーボンニュートラルという観点もあるので、やめる基準が明確になっているトリガー条項の方が出口戦略としてもいいんじゃないのか、今見直しをすべきだということを、総理にも提案しました。
総理から、いつもは「買い控えが起こる」とか、よく分からない反論されていたんですが、この時はゴチャゴチャ言わずに「もう一回、自民党・公明党・国民民主党の3党で協議をしよう」と萩生田政調会長にも指示を出すということで、即日出してもらいました。
萩生田さんもその日のうちに総理から指示があって「3党でやります」ということをぶら下がり(取材)で発表したぐらいだったので、今回はいけるぞ、ということで、実際に3党政調会長会談まではできました。

ところが、その後、今月12月の初旬から、連日、派閥の裏金問題が報じられます。
特に安倍派ということだったんですが、萩生田政調会長も安倍派なので、その意味では名前が挙がって、結果、裏金づくりはおかしいとなりました。
我々もおかしいと思います。
ですから、内閣不信任案が出て「許しておけない」ということで、我々は賛成をしたわけです。
前回の国会では内閣不信任案が出ましたけれども、この国会会期末に何か季節の風物詩のように出てくるような不信任案には我々は反対をしてきましたけれども、今回の問題っていうのは政治に対する信頼を根底から揺るがすような問題です。
もちろん揺らしているのは自民党で安倍派・二階派ということになりますけれども、ここは野党として厳しく言わなければいけない、ということで賛成をしたわけです。
翌日、4人の大臣が辞任することになったんですが、自民党・公明党の反対多数で否決をされたんですが、おかしいと思いません?
内閣不信任案は否決だとしておきながら、その内閣の構成員を4名も変えるってことは岸田総理もおかしいと思っているってことです。
だから、我々の内閣不信任案に対しての賛成には、全く瑕疵が無い、問題ないと思います。

萩生田政調会長も安倍派だということで、辞意を表明しています。
その翌、与党税制改正大綱がありまして、これは自民党と公明党が来年度の税制改正をやろうというものです。
当初、トリガー条項凍結解除については3党で協議しているという事実の確認と、それを踏まえてやっていくということを書く予定だったんですが、その日のうちに、朝はあったものが突然と消えてしまいました。
後に分かるんですが、なぜかというと、実は公明党が内閣不信任案に賛成した国民民主党という記述が与党税制大綱に出てくるのはおかしいと言って、公明党が削れと言って、自民党もそれを受けざるを得なくなって、トリガー条項凍結解除の記述が、与党の税制改正大綱から落ちたという経緯があります。
実は14日の朝、大塚政調会長と一緒にいたんですが、萩生田政調会長から電話がかかってきて、公明党から問題視する声があって落とすけれども、協議自体はきちんとやるし、自分は辞意を表明したけれども後任の政調会長にもちゃんと引き継ぐということを大塚政調会長のところに言ってきたというのは事実としてあります。
我々としては14日の大綱から落ちるということは仕方がないのかなと思ったんだけど、協議は続くということだったんで、引き続き我々としては政局は政局、政策は政策として進めていきたいと思います。

何より求めている国民の皆さんが多いですから、ここで諦めるわけにはいけないと思ってたら、翌18日になって、公明党の石井幹事長が、そもそも協議を継続することに違和感がある、山口代表も翌日に前提が崩れたと言ってきました。
前提というのは、内閣不信任案を国民民主党が賛成した、ということなんです。
ただ、この言い方だと、与党と協議するためには不正にも目をつぶれってことです。
国民の皆さんが求めているガソリン減税をやるために、何とか与党にも食らいついていって話をしようとしているときに、こういった裏金も認めろと言わんばかりの言い方は、私はどうなのかなと正直思います。
自民党は言ってませんから。
ただ、残念ながら萩生田さんは22日でやめてしまうので、自民党を通じて、もう一回ちゃんとやりましょうとやろうと思っても、担当者がいません。
なので、早く萩生田政調会長の後任を決めていただいて、自民・公明・国民の協議を本当にきちんと、もう一回やるのかどうかということを確認してもらいたいんです。
我々国民民主党は対決より解決と言ってますし、政策本位ということを言ってます。
私たち国民民主党の政策本位というのは、不正を認めろということを指すものではありません。
政策を進めていくためにも、政治の信頼、政治への信頼ということがベースとして確保していないと、進めるべき政策も前に進んでいかないということです。
我々は政策を進めるために、おかしいものにはおかしいと言っただけなので、与党に置かれても、まずは自民党の萩生田政調会長の後任を決めていただくこと、公明党さんに置かれても、もう少し広い心で何が国民のためになるのか、永田町ではなくて国民を向いた政治を意思決定をしていただくことをお願いしたいと思います。

大変厳しい状況になっているのは確かですが、諦めずに皆さんに約束した政策を実現できるように、ガソリン値下げ、これに向けて頑張っていきたいと思います。

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