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安芸高田市臨時記者会見(2024年5月10日)~後編~

石丸伸二
改めて仕切り直して今日の本題なんですけども、私、石丸伸二の進退について表明をします。
次の安芸高田市長選挙には出ないでいようと考えています。
その背景を少しご説明します。

正直、個人的な思いとしてはまだまだ続けたいなと。
2期3期それこそ5期ぐらいやってみたい、やりたいという思いがありますが、一方でどうしても他にやらなければならないことがあるので、それを諦めます。
別の道を優先させるということです。
名残惜しいというのは多分にあります。
ただこの1期4年間で市長として安芸高田市長としてやらないといけないことは、かなりできたなと感じています。

それこそ就任して最初9月の定例会の中で、山根議員だったかなと思うんですが一般質問で答えています。
「市長として何をするのか」
言葉をめちゃくちゃ選んで最大限オブラートに包んで「お片付け」だと言っています。
その時の動画がもう消えているのかもしれないですが、議事録には残っています。
是非ご確認していただければと思うんですが、その片付けです。
言い換えれば事務事業の抜本的な見直しです。

特に補助金、指定管理料の削減、誰がどうやっても不平不満が出る、なので手をつけたくない、先送りにしてきた問題、ここに相当手をつけました。
かなりその成果は上がったと思います。
相当なばら撒きになってたわけなんですけども、それは本当にゼロベースで見直すことによって、新たな財源を確保し、結果未来への投資へかなり振り向けることが、特に2024年度に入って実現しています。

例えば給食費の無償化、うちの規模でも毎年1億円必要なんです。
新たに1億円の財源を確保しないといけない。
全体で200億しかない町で1億を捻出するのがどれほど難しいか。
広島の方はよくご存じだと思うんですが、今広島県内23市町で一般財源のやりくりで小中学校の給食費無償化できたのはうちだけです。
確か海田町は特別な交付税で当面当てる、賄うという話だったと思うので、一般財源で持続可能性を高めて担保して実現したのはうちだけです。

もともと財政状況は最悪の状態でした。
5年連続赤字。
厳密に言えば実質短年度収支という最も大事にしないといけない指標が真っ赤かだったんです。
財帳は一頃20億30億あったものが、もう数億円まで目減りしていた。
その状況から何とか立て直して、未来の投資を確保した。
1期4年間、ここの市長としてやらないといけないことは、あらかた蹴りがついたのかなという思いもあります。
なので、私の安芸高田市長としての務めはここまでだというふうに判断をしました。
以上が本日、私がお話しする審議会に関する表明になります。
何かご質問等あれば頂戴したいと思いますが、いかがでしょうか?

毎日新聞
先ほど進退について、どうしても他にやらなきゃいけない別の道を優先したいということがあったと思うんですけど、そちらはどういった道なんでしょうか?

石丸伸二
気になっている方も多いかなと思うので言うと、これから先も政治側をしばらく続けようと思います。
せっかくなったというか、こういう立場をいただいたわけなんで、それはフル活用すべきなのかなと思います。
なので、政治家です。

毎日新聞
国政とかいろいろあると思うんですが政治家の何をお考えなのでしょうか?

石丸伸二
FRBがよく言うセンテンスの言葉なんですけど、すべてのオプションはテーブルに乗っているという状態です。
選択肢はすべて俎上にあるという状態で考えています。
それこそ次、衆院解散総選挙だった広島一区から出てみたら面白いと思いません?
岸田さんと一騎打ちで勝ったら総理大臣になれますから。
ちなみに今のはわかっていると思いますが冗談です。
ただこういう場で冗談を言うと、もしかしたら気分を害するとか怒る方があるかと思うんですが、私は真剣に冗談を言ってますから。
生半可な覚悟じゃないですよ。
これまで何回もお伝えしたとおり、今必要なのは政治のエンタメ化だと思っています。
政治を身近に感じてもらう、最も大事な話になってきていると思います。
そこまでも来てるんです、日本の政治は。
なので、今の広島一区から出るというのは相当可能性低いですが、国政全般低いんですが、この先ある選挙、そのすべてが対象です。

広島ホームテレビ
2日の会見の際に、5月30日でもなく今週中に絶対に会見をやる必要があるんだ、その理由は今日のこの会見を聞けば分かるというふうにおっしゃったと思うんですが、改めて時期的なもの、その今後の進路としてすべての選択肢があるのであれば今日でなくても良かったのかなと思ったりしますし、その前回の会見でのその発言の真意、どういった理由で今日だったのかというのを伺います。

石丸伸二
ものすごく簡単に言うと市長選挙までの日が短くなるからです。
私が出る出ないだけの話なら、それこそ告示日の前でもいいかなと思うんですが、だとしたら私の進退を見極めて、出る出ないを決めようと思っている方がどうしても不利になりますよね。
なので、それを防ぐためにできるだけ早くしようと思ったということです。
定例の記者会見で言うと5月の20日だったかと思うんですが、それを待たずにこのタイミングにしようというふうに考えました。

広島ホームテレビ
先ほどのご回答の中で、政治家は続けるというふうにあったと思うんですが、それは何かの選挙には出るというふうな認識なんですか?
その政治家という定義がなかなか難しいと思うんですが。

石丸伸二
選挙によって当選した立場です。

毎日新聞
県内に留まってという意味でとってよろしいですか?

石丸伸二
全ての選挙が対象です。
都道府県の県境はその条件に含まれません。
ここは広島3区だったから3区ですけど、1区っていうのもその対象になるというのはそういうことです。

毎日新聞
広島県内でということですか?

石丸伸二
なので、県境もその区分けには含みません。

毎日新聞
全国で可能性があるという?

石丸伸二
そうです。
実際、市町村議会以外は居住地関係ないんですよ、確か。
私が北海道知事とかも出れるはずです。
なので、その対象となるもの全てです。
逆に北海道議会は出れないのかな、多分?違ったと思います。
もしくは北海道の札幌市とかは出れないです。
札幌市議会は出れないです。

時事通信
政治家になる場合の全ての選挙が対象ということなんですけれども、市長の中ではいわゆる議員よりも首長の方がイメージとしては近いということでしょうか?

石丸伸二
イメージとして近いというのは、どちらをより自分がなろうと思っているかということですか?

時事通信
どちらの方が仕事ができるか、なろうとしているか。

石丸伸二
国会議員が別枠だというのは、これまで申し上げてきたとおりです。
あそこは二元代表制ではありませんので、議院内閣制で、言葉はあれですけど徒党を組まないと勝てないです、絶対に。
二元代表制における議会、多くの方は誤解させてるんですけど、あの中で会派とか与党・野党って本来ないんです。
全部野党です。
首長に相対するのが議会なので、そこはさっきも先川議員のくだりから言ってますが、対等だと思います。
どっちがいいって言うのではなくて、その全てが選択肢・対象になるというふうな認識です。

読売新聞
言葉の問題で大変恐縮ですが、全ての選挙が対象ということですけれども、その全ての選挙の中にはもう表明されましたので、これは安芸高田市長選挙は含まれないという理解でよろしいでしょうか?

石丸伸二
一般的にはそうだと思います。
でも良い視点だと思います。

朝日新聞
現状ですと安芸高田市長選は1人、既に立候補すると表明されている方がいらっしゃいますけれども、市長が出ないとなると他の方が出るのかどうかまだ分かりませんが、次の市長選には何か支援するとか、どういう態度でいるのですか?

石丸伸二
今のところ何か特段の意向は持っていません。
ただ真に志のある方が出てくれることを願っています。
志とは何かといえば意思と能力です。
確かにこの町を運営していく、この町を発展させていけるんだという人物、そういう方の立候補を個人的には望んでいます。
そういう方であれば当然応援はしたいと思います。

朝日新聞
政治活動を続けるにあたって政党がいろいろありますけれども、そうした政党にどこか接近して入るとか、もしくは新たに自分で作るとか、そういった考えというのはありますか?

石丸伸二
前者はないです、後者はあるかもしれません。
要は既存の政党のどこかに組みするかというのが最初ですよね。
その意味では、これはでもはっきりお伝えしますが、完全無所属の立場で、それはこれからも変わらないと思います。
でもおそらく多くの私を見てきた方は、そういう人間だと捉えてるんじゃないかなという認識でいます。
そこは自分としても譲れないというか、大事にすべきポイントだろうという思いです。
一方で新党は可能性としてはあるかもしれないです。
ただ具体的に考えているというわけではないです。

TSS
4年間を振り返ってなんですけれども、やらないといけないことはかなりできたというふうにおっしゃったんですけれども、いろんな事業はかなり否決されたり、進めたい事業に進めないものも多かったと思うんですけれども、そこに関してはいかがでしょうか?

石丸伸二
マスコミの印象操作だと思います。
いろいろな事業が進まなかったとおっしゃるんですが、いろいろって何と何と何ですか?

TSS
副市長を公募でしようとしたり、無印良品だったり・・・

石丸伸二
2つ以外何かあります?
何でもいいですよ、小さくても言ってください。

TSS
それこそ認定こども園の件を進められようとされてたりとか・・・

石丸伸二
進むには進められましたよね。
次も専決でやろう思えばできるわけですから。
止まったのはこの2つ以外何かありますか?ないでしょう?
これが印象操作なんですよ。
たった2案、大きいは大きいですよ。
これが止まったからといって市政が停滞していたような印象をばら撒くんですよ、中国新聞なり何なりが。
甚だ迷惑です。
これは他のテレビ新聞社にも同様に申し上げています。
逆に止まらなかった事務事業、山ほどあるじゃないですか。
それこそ枚挙に遑がないと思います。
給食費の無償化に始まり、学校関連では机と一緒に新調した体育館の空調も何千万もかかるんですよ。
このタイミングで更新する、それこそ時間がかかっていたトイレなんかも改修を急ぎました。
これ私が就任してすぐでやったものですけども。
あとは幼稚園や保育所のエプロンとかオムツのサブスクも導入した。
また学校に戻れば給食支援員、公務支援員、学校用務員を導入した。
それぞれ年間何千万もかかる事業を実現しているんですけども、それでも事業が止まってしまった、停滞したという評価をTSSさんはされているんでしょうか?

TSS
事業が停滞したのではなくて、事業が否決したり、2つと少なからず残していることに対して、冒頭でかなりやらなければいけない、やりたいことができたというご評価だったので、そこを改めて伺ったのと、2期目を期待をされている市民の方々もいらっしゃるのではないかということも含めて、そこに関して冒頭おっしゃった名残惜しいということも仰っていましたけど、そこら辺の総括であったり、本心として思ってらっしゃるのかなと。

石丸伸二
では少し整理をすると、まず議会が大々的に否決したのは2つぐらいです。
ただそれが止まったからといって、この街は一気に沈みました?
そんな事実ないはずですよ、当たり前です。
右に行けなかったら左に行くだけじゃないですか。
その都度、軌道修正をしてきています。
副市長2人おけると思っていた、でも1人しかおけない。
だから市長と副市長の二人三脚体制でやってきたんじゃないですか。
この3年間。
何かご不便があったように見えますかね?
そこなんですよ、表面的すぎるんです報道が。
視聴者を馬鹿にするのは大概にした方がいいですよ。
新聞だと読者ですけど。
そんな浮ついた話をしているんじゃないんです、こっちは。
街の命運をかけて全職員と力を合わせて、配られたカードで勝負するしかないじゃないですか。
何かそれでも働きとして不十分だったと評価されているんですか?市長として。
それは謙虚な気持ちで受け止めておきたいので、是非あればご指摘ください。
「お前市長としてこれがダメだったんだ」と言ってください、公明正大に受け止めます。
いかがでしょうか?

TSS
個人としてはありません。

石丸伸二
はい、結構です。
根拠がない批判は誹謗中傷です。
肝に命じてください、いい加減にみっともない。
これはTSSに限りません。
せっかく聞いていただいたのでお答えすれば、確かに副市長2人目、しかも女性を置きたかったというのがあるんです。
それを期待した市民も多かったです。
良品計画、無印良品が出展する、それだけでも市民にとっては明るい話題ですよね。
それだけじゃなくて、それによって大赤字を垂れ流している道の駅、毎年2,700万円垂れ流しているんです。
赤字を財政で支えているんです。
この採算が改善していくと、それが実らなかったのは、ただただ市にとってはもったいない話です。
しかし、それは私の責任ではないんです、残念ながら。
これで無責任とか言われるとまた困るんですが、市長の責任は提案して議決を経たものを執行するだけです。
議決しなかった時点で議会の責任なんですよ。
ここも誤解がないようにちゃんと報道してください。
市長が通せなかった通さなかった通らなかったじゃないです。
議会が通さなかったんです。
主語を明確にしてください。
なので、議会の責任です。
議会が承認した結果、私が執行して失敗した、赤字に転落した、だとすれば市長の責任です。
提案して執行しているんですから。
違うじゃないですか。
責任者は誰なんですか。
そういうあやふやな思考をしていたら、パワハラ上司が生まれるんです。
部下に「お前これやれ」と言って失敗しちゃう、責任を部下に押し付ける。
「いやいや、あなたがやれって言ったでしょ」これが責任と権限です。
極めて基本的に当たり前の話をしています。
議会の議決による損失、それは議会の責任です。
首長にはきっしません。
ただそれでも市民が望んだものが手に入らなかった、市民には同情しますが、それも全て自分たちの責任です。
自己責任です。
民主主義において、政治の成功・失敗も全部有権者に帰するのは分かってますね、皆さん。
人のせいにならないんですよ。
市長を選んだのも市民になれば、議員を選んだ議会を形成しているのも、突き詰めれば市民なんです。
だとしたら、どこに不満が生まれるんですか。
少なくとも市民は不満を持てないはずですよ。
全部自分たちの総意なんですから。
唯一不満を持っていいとしたら私です。
職員も入れていいかもしれないです。
こうあるべきだと提案したのに、それを否決した人がいると。
もったいないなと、ただただ思いました。

朝日新聞
選択肢は全てあるという話ですが、6月7月もいろいろあちこちで選挙が行われていますが、安芸高田市長は任期までは勤められる意向なのでしょうか?

石丸伸二
最大限、市長の職を全うしたいと考えています。

朝日新聞
今の任期は全うするとイコールなんでしょうか?

石丸伸二
イコールではないです。
さっきお話しした、もし私が1区に出ようと思ったら、衆院解散された時点ですよね。
そしたら任期までいられなくなると思うんですけど。
なので全ての選択肢がテーブルに乗っている、俎上にあるので任期まで入れるかどうかはそれ次第になります。
そのオプションに限って。

朝日新聞
先ほどから話は何度も出ていますけれども、これまでいろいろ国政に対して水を漕げられると自分みたいなのが1議員になっても何もできないみたいなことを仰っていたのかと思うんですけど、一国会議員になるための選挙に出ることは、選択肢として必ずしも排除しない、少し否定的ではあるということでしょうか?

石丸伸二
可能性は低いと思います。

毎日新聞
市長になられてから、安芸高田市のYouTubeの切り抜きが増えたような印象というか実際にそうなんでしょうけど、ご自身としてはそういったYouTube戦略、この4年間の戦略をどのようにして評価されるのでしょうか?

石丸伸二
一言で言えば、うまくいったなと、うまくいってよかったなという思いです。

毎日新聞
うまくいったというのは、どのようにしてうまくいったということなんでしょうか?

石丸伸二
市長に就任して間もない頃、これは動画に残っているはずなんですが、湯崎知事との対談で「首長はインフルエンサーになるべきだ」という持論を展開しています。
それは目立ちたいからじゃないです。
その前段があるんです。
ここもちゃんと組んでいただければと思うんですが、うちに限らずもう内需では持たないです。
回らないです、本当に消滅していきます。
そうなった時に、外需を取り込むしかない、外需をいかに取り込むかが命綱になっています。
じゃあどうするかなんですよ。
これまでもやってきたはずなんです、外需を取り込もうと。
でもその結果が今だとしたら、これまでやってなかったことをやるしかないです。
もしくはこれまでなかったものを使うしかない。
今の時代はSNSを中心としたインターネットメディア、これが非常に影響力を持っている。
その象徴がインフルエンサーなので、インフルエンサーが必要だと、まず思いました。
じゃあ誰がやるのかなんですが、一番手っ取り早いのは首長だろうと。
なぜならば、少なくともその自治体においては一番知名度があるはずです。
芸能人を除けば。
選挙で勝っているわけですから。
選挙って無意味・無駄じゃないんですよ。
多くの人に知ってもらって支持を得ているという事実があるので、それに基づいてインフルエンサーを首長がやるのが手っ取り早い、効率的だと考えたので、先ほどお話した通り、インフルエンサーに首長はなるべきだと思って、あらゆるSNS、YouTube等を活用してきたつもりです。
ただそれはやってみないと分からないものだったので、正直ここまで影響が出るというのは予想を超えたというのは実際です。
ただそれも都度、軌道修正をして、より高みを目指してきた結果なので、当然狙ったものではあります。
たまたま当たったラッキーパンチなんてものではなく、狙いすまして打ち込んだ一撃、それがきちんとクリーンヒットした、というそんな感想を持っています。

毎日新聞
確かに安芸高田市、すごい注目を集められていると思うんですけど、ただ一方でこの間の朝日新聞さんの金曜日に載っていたことなんですけど、切り抜き動画がバズっていろんな人に見てもらって、でも一方で見た人達から「なんじゃこの議員はけしからん」ということで誹謗中傷・批判などたくさんあったと思うんですけど、一方で殺害予告で逮捕された人も出てしまった感じなんですけど、これは市長の中では予想外のことなんでしょうか?それでもこれも先ほど冒頭に話した一言で言うと、うまくいったのになるのでしょうか?

石丸伸二
予想外というものはあんまりないです。
だって薬を飲む時に、副作用が何かって普通確認しません?
分からず飲む薬ってあんまりないと思うんですよ。
風邪薬飲んだら眠たくなるから運転気をつけよう、運転控えようって常識じゃないですか。
なので、それぐらいの認識は当然持ってます。
私もさすがに。
じゃないと狙って打てないです、この戦略は。
何ども言いますが、殺害予告なんてのがダメだってのは当たり前です。
言語道断です。
それはおよそ社会において許されない行為です。
端的に言って犯罪行為です。
ただ批判、特に公人に対する批判、誰か異論ある方いらっしゃいますか?
一人もいないと思うんですが。
特に政治家に対してその言動について、人格じゃないです。
言動について批判するってのは、メディアの皆さんがこれまで飯の種にしてきたものじゃないんですか。
人がやったらダメなんですか?俺たちの特権なんですか?そんなことないですよね?
なので、今までマスメディア・マスコミに独占されてきたジャーナリズムというものが、広く世に放たれてきているんだろうという捉え方をしています。
それは皆さんご自身がよくご存じの通り、薬になるばっかりじゃなくて毒もはらみます。
メリットばっかりのものってないじゃないですか。
化学反応に限らず、あらゆる反応は作用あれば不作用もあるんです。
もしそれを許さんとおっしゃるなら、メディアも明日からやめてください。
皆さんのおかげで不幸にあった人、数えきれないほどいると思います。
たとえそれが犯罪者であったり、不正に関与した人であっても、その人の個人の不幸を奪う権利が皆さんに本当にあったんですか?
しかしそれは、社会の利益を守るために許容されているはずです。
個人の損失よりも、社会の利益が上回るから、それが許されているんじゃないですか。
新聞社、テレビ局だから許されているんじゃないんですよ。
社会のために我々はいるから、仕事をしているからそれが可能になっているんだと捉えます。
なので、SNSやYouTubeを使ったその影響、メディアと差はないという評価です。

毎日新聞
ちなみに副作用というのは、YouTube戦略を始める前から認識されていたんですか?それともYouTube戦略が始められてから副作用を知ったんですか?

石丸伸二
当然始める前から認識はしていました。
さっきの薬の話です。
何に効くか分からないけど、とりあえず効きそうだから飲んでみる。
車に乗ろうと思っているのに、無理して花粉症の薬とか飲まないじゃないですか。
その判断は普通の大人ならすると思います。
私も当然そうしました。

朝日新聞
選択肢はすべてあるということですが、安芸高田市長には再び出ないということです。
ただ具体的には、まだ言える段階はないということですが、安芸高田市長に対する思いは残しているならば、もう一度挑戦してもいいんじゃないかというふうに当然思うわけですが?

石丸伸二
じゃあ選択肢として残しておきます。
そこまで強く進めるなら。
くどいようですけど、生きている限り可能性はゼロではないです。
森羅万象で何があるか分からないじゃないですか。
ほんの小さな変化で竜巻が起こるという話もありますよね。
じゃあ可能性はあるというふうに言っておきましょう。
ただもう一度、これはトンチみたいになってくるので整理しておくと、あくまで私は何処にいて何をやってても安芸高田市のために仕事をしていく覚悟でいます。
じゃないとわざわざ東京の生活を捨てて帰ってきた意味がなくなるからです。
自分の人生の4年間否定するわけにはいかないです。
なので、先ほど申し上げた通り、ここで2期3期5期10期もしかしたらできるかもしれないんですが、それをやってても埒が明かないというふうに思いました。

苦言から入るんですが、先日人口戦略会議だったかな。
レポートが出ましたよね、消滅可能性自治体。
1日2日の報道でなぜ終わるんですか。
あれ1週間ぶっ通しで報道してもいいぐらいですよ。
特番なんで組まれないんだろうと思って、もう愕然としました。
正直言って悲しくなりました。
あそこです、あそこに詰まってます。
うちは消滅可能性都市として、広島県23市町のうち6つ、その1つなんですよ。
10年前のレポートにもうちは入ってたんです。
2回連続なんです。
ちなみにこれ誤解する人がいるんですけど、発表されたのは2024年ですけど基準は2020年ですから。
責任逃れをしたいわけじゃないんで、細かい点ですが建付けを言っておくと、国勢調査をベースにした人口推計をもとに計算されています。
、国勢調査があったのは5年ごとなので、2020年、その前が15年10年、10年前のマスターレポートは2014年に出てますけどベースは2010年です。
2010年から20年にかけて改善しなかったのが安芸高田市なんです。
ただ先ほどお伝えした通り、この3年4年で未来の投資はかなり打ちました。
広島市とかに若い人が出てくってのが人口減少の大きな要因になってるんですけど、そこに歯止めがかかるでしょうから、次では少しでも改善したらいいかなという願いはありますが、それぐらい大きな流れの中で安芸高田市は追い込まれてます。
ただ安芸高田市だけの問題じゃないんですよ。
今回隣の北広島市は出したんですけど、出した市町にインタビューとかされてました?
中国新聞はしてないかな。
喜んでる場合じゃないんですよ。
例えば今の北広島市の名前を挙げて恐縮なんですが、数字は女性が減少する率が50%以上が消滅可能性自治体なんです。
北広島市は48.4%ですよ、ギリギリじゃないですか。
首の皮1枚繋がったかのように見えただけです。
実際50%だったら消滅する、48%だったら生き残る、そんなゲームじゃないです。
48%でも38%でも28%でも財政破綻したとき破綻します。
これは、あくまでも目安です。
実際23市町のうち、女性の人口が4割以上減る自治体は14あります。
23のうち14は4割人が減るんですよ。
うちだけの問題じゃ全くないんです。
広島市は外から人が入ってくるので、その減少率自体は21%なんですが、そもそもの女性の数の減少は30%を超えます。
広島市で30%ですよ。
この数字を見たとき、広島県湯崎知事もコメントされてましたが、広島県として差し迫った状況だと感じました。
このままではまずい、早急に手を打たなければならない。
なので、安芸高田市はやってみたい、続けたいという思いはなくはないんですが、それじゃ埒が明かない、違う方法でアプローチする必要があるというふうに考えました。

朝日新聞
市長選に続いて市議選もありますけれども、市長選について市議選があるのであれば議会の構成が変わって、また状況も変わることもあるかと思うのですが、そういうことは考えられますか?

石丸伸二
もちろん考えます。
それはすごく小さな変化なのかなと。
安芸高田市の中で起きる一つのリアクション、反応ですよね。
それで右に左にという舵取りが変わるのはもちろんです。
これまでもそうしておきました。
ただその舵取りで切り抜けられる局面ではもうなくなってきたんじゃないかなという思いです。

朝日新聞
市議選を経ても、そんなに大きく議会構成が変わることはないだろうという見立てがあるんですか?

石丸伸二
端的にはそうですね。
3月の定例会、そしてその後行った意見交換会、まさにここで行ったと思うんですけども、あれご覧になった方も多いかと思うんですがいかがでしたか?
議論できてましたか?
議論になってました?
もはや市長の問題じゃないところに、その本質があるんだろうなというふうに感じました。
これは市民に対してもはっきりこれまでも言ってきたんですが、とにもかくにも議会、すなわち市民の問題になっています。
私一人が頑張ってどうにかなる話は、とっくの昔なかったんだなという思いです。

広島ホームテレビ
先ほど市議選の話題で出ましたけども、市長選には何らかしら市長として関わることはないというふうに仰っていましたが、市議選についても同じく退任後になるので、安芸高田市長としてはないですけども、何か市議選について石丸市長自身が、明石市の泉さんみたいに退任する人が、応援する市議を集めて、当選したら退くという風な方法をとられてましたけれども、何か市議選についてこういうふうに関わっていこうとか、その辺は何かお考えありますでしょうか?

石丸伸二
決めているポリシーはないです。
ただ可能性の話をしておけば今おっしゃるとおり、何か会派みたいなものを結成して市議会を刷新しにいく、というのは一つのオプションにはあると思います。
それこそ「この人とこの人とこの人」は大丈夫ですとお墨付きを与え、この人達を有利に運ぶ、当選してもらう、議会に入ってもらう、それこそスムーズにさっきの舵取りができるようになるので、それはおそらく市長一人が頑張るよりも、この町においては有効な打開策になる気はします。

広島ホームテレビ
現時点で何か関わる関わらない決まっているわけではないけども、今のお話はあくまで可能性として、いわゆる全ての選択肢がテーブルに乗っているという状況ですか?

石丸伸二
はい、そうです。

TSS
いろいろ伺っていると、政治家は続けるということで、ある程度ご自身の中では、ここを目指そうという次のものがあるけれども今は話せないという状況なのかなとも受け止められるんですけれども、そこら辺についてはご自身の中ではここを目指したいというものがあるという認識でよろしいでしょうか?

石丸伸二
政治家であるならば、皆総理大臣目指すんじゃないですか?
これも真剣に冗談入っていますよ。
でもこの国を何とかするっていう以上は、当然それは頭のどっかに描くべきからという持論があります。
そういう映画もありましたよね。
ただそれが今自分にとって近いかというと、かなり遠いという実感があります。
実際何の政党もなくて政党にも属していない中で、総理大臣なんて夢のまた夢だと思うんです。
なので、最終的なゴールというのは、質問に真摯に答えると、まだ持ってはいません。

TSS
全く白紙でしょうか?

石丸伸二
全く白紙というと語弊があるかな。
いろんな可能性を考えます。
それこそ北広島町長とか安芸太田町とか、今知ってる近いところで申し上げたので、県外というのももちろん可能性、日本国内のどこかです。

TSS
噂レベルでは都知事選を目指すんじゃないかとかいう声もあったりしますが、現時点では否定も肯定もされませんか?

石丸伸二
この前ネットの番組でお答えしたとおりですが、前向きに検討します。
検討に検討を重ねるのかな。

広島テレビ
繰り返しの確認になってしまって恐縮なんですが、市長としては安芸高田のために今後も活動を続けていきたいけれど、市長としてできることはすべてやったから次のステージに行かれるという認識で間違いないですか?

石丸伸二
少し正確に言います。
1期4年間でやるべきことはできたと思います。
ただ2期目入れば当然2期目の課題、2期目でやるべきことはあるんだと。
ただこの街の市長としてやらないといけないこと、それはかなり1期4年間でできたという評価です。
さっきのお片付けの部分です。
言葉を選んだと言いましたが、悪く言えばこれまでの後始末です。
それこそ2010年から2020年にかけて本当にひどい体たらくだった、その後始末。
もっと言えば尻拭いがこの4年でしたと思います。
もう少し言うと安芸高田市のためは、もう少し言い方があるとズレる印象を持たれるかもしれないですが日本国のためです。
それは自分自身が海外に出て仕事をしていた時に、自分の出自・生まれ・故郷というものを思ったら、安芸高田市だけじゃなくて日本という国だったんです。
その意味で「安芸高田だけなんとかなればいいや」という思いでもいません。
それは市長の時からそうです。
なので近隣市町と可能な限り、全体最適になるように努めてきたつもりです。

記者
不出馬を決めたのはいつになるんでしょうか?

石丸伸二
難しい質問ですね。
出ないという選択肢は、就任した直後から持っています。
つまり一期4年で何があってもやめようという。
ただ最終的にそれを選んだのもいつかというと、難しいな。
それこそ、ある日はやっぱやめようと思って、でも次なんかあったらやっぱり出る道があるかなと思いながら、揺れ動きながら時間が経って今日の記者会見を開催するまでは当然決意ができていたわけですが、いつかというのはすいません、私としても明言が難しいです。

記者
これまで副市長であったり無印であったり、こんだけYoutubeがバズったりとか、いろんなきっかけに紐づいているのかなと思ったんですけど?

石丸伸二
その意味で一つお伝えすれば3月の議会、定例会です。
あの場の執行部の対応を見て安心できたからです。
YouTubeの動画にも残っていて、切り抜き・まとめ動画もたくさん出てますけど、うちの執行部はずいぶん頼もしいと思います。
他の自治体でなかなかないと思います。
あれだけ議会と相対できる。
相対する市長もそもそもいないかもしれないですが。
それだけではなくて、あの場で議会・議員とやり合うっていうその一箇所部分だけではないんです。
先ほどお伝えした事務事業の抜本的な見直し、それを踏まえて予算編成です。
この全てに職員が関わっているんです。
私一人でやった仕事一つもなくて、全部が職員の手によって作り上げられています。
2023年の秋から予算編成始まってるんですけども、その中の議論でいろんな職員と協議をしました。
その中でこれは私が来る前の、来て当初の市役所とは違うなというのを実感できたので、一旦ここを離れても大丈夫かなと。
やっぱり後ろ髪引かれるじゃないですか。
心配だと手が離せないじゃないですか。
その意味では安心できたっていうのがこの春にあったので、このように決意したというのは大きいです。

記者
先ほど就任時から1期4年目でやめようと考えていたことがあるということを仰っていたと思うんですけど、ちなみにその理由というのはどういうものなんでしょうか?
石丸伸二
1期4年でやめようというか、ごめんなさい。
正確に言うと、やめるという選択肢もあるなという。
むしろ2期8年で完結させる、もしくは長期で5期20年築くという選択肢を持っていました。
その一つの1期4年で終わるというのは、結局それを選ぶわけなんですけども、なぜかといえば自分に課せられた役割が改革だからです。
これまでの悪い流れを断ち切って向きを変える、改善じゃないんですよ改革なんです。
これまでの流れを否定した上で新たな力を出していく。
それをやるには、やっぱり1期4年間でやり遂げる。
そこに詰めるのが最も有効、効率的で効果的だなという風には就任してからずっと考えていました。
逆に「改革します」と言って2期8年とか3期4期やってる人は嘘つきじゃないですか。
いつ改革終わるの?ってなりません?
そういう人はたまにいますよね。
なので、自分の役割は改革で、改革というのはかなりの程度、自分としてはやったなという思いです。

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