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岸田再改造内閣を分析!

岸田再改造内閣が発足を致しました。
5人の女性閣僚が過去最多タイということで、20人のうち5人の25%女性ということです。
ただ政府のいろんなジェンダーギャップ指数を改善するための様々な計画の中で、例えば国会議員、あるいは地方議員の候補者の比率は35%にしましょうという目標があるので、25%というのは過去最多と言いながら国際的に見ても必ずしも高くないことです。

ただ、女性なのか男性なのかということよりも閣僚ですから適材適所でやってもらわなければいけません。
その上でこれは自民党内閣の特徴なんでしょうけれども、20人のうち9名が世襲ということです。つまり、親とか義理の親が政治家・国会議員だったという人が9名で、これは半分ぐらい世襲だということです。
世襲については、私はいろんな政治家とも付き合いましたけど一概に悪いわけでもなく、しっかり仕事するかどうか、ということだと思います。
世襲だからといって性格が悪いとかでもありません。世襲じゃなくても悪い人はいますから。
だからこれも全部結果ですね、しっかりとした仕事をできるかだと思います。

あとは医師会の関係です。
厚生労働大臣の武見さんはお父さんが有名な日本医師会の会長さんだったということと、あと比較的若い自見英子さんも医師会の推薦で参議院で当選されました。
お二人とも非常に見識のある方なんで医師会ということよりも日本全体のことを考えた政策をぜひやってもらいたいなと思います。

みんな誰が入ったかとか、何大臣になったかということばっかり注目するんですが、私はひねくれているので、逆に誰が入らなかったかという方が重要と思っています。
例えば林外務大臣が抜けました。直前までゼレンスキー大統領に会っていたんですよ。ウクライナ支援は大事、外交は大事だと言っていたのに外務大臣を外すというのは驚きでした。
逆に言うと外務大臣は自分が代わりにできると思ったんでしょうね。

あとは最側近と言われて文春でも叩かれて大変だった木原副長官が外れました。
何が何でも側に置いておくんだと私は思っていたんですけど、この二人が外れたということは結構大きいと思います。

来年9月に控えた自民党総裁選挙をかなり意識した内閣になっていると思います。
簡単に言うと、敵になりそうな人を内側に取り込んで、大丈夫そうな人を外に出した感じです。
自分を任命してくれた親分の首を取りに行く、みたいなことは日本人は好きではないので、潜在的な総裁選挙の相手になりそうな人達を閣内や役員に取り込んで、そうじゃない人を外に出したと思います。

岸田さんは唯一やりたいことが人事だと公言しておられるから、よくよく考えて権力の維持というか、総裁選に向けたシフトとしては結構えげつないぐらい考えているんじゃないかなと思います。
「国益に何の関係があるんだ?」って、皆さんからしたら思うかもしれませんが、これが権力のドロドロしたところです。
来年9月に自民党総裁選挙がありますが、敵がいなければ究極無投票当選ということになってさらに3年間できるわけですし、そこにすごく力を入れるのは当然ですよね。
それで総裁選挙を乗り越えて、その後に解散総選挙とか内閣改造をしたり、フレッシュにして驚くようなことをして解散総選挙ということもありえます。

衆議院選挙というよりも、総裁選挙を意識して総裁選シフト内閣というような形で組んでいるのではないかなと思います。

メディアにこの内閣どうですかとか、名前つけてくださいって言われるんですけど、誰がやるかというよりも岸田政権は何がしたいのかというところが不明確なので、どうだこうだってなっていると思います。
ですからこの機にもう一度、岸田内閣として何をしたいのかというところを明確にしてもらいたいと思います。

その意味で私はこの内閣に何を期待するかと言うと、たった一つで、とにかく給料を上げてほしいんです。
今年は3%台後半に賃上げできたところもありましたけれど、1回や1年じゃダメなんです。
来年も、そして中小企業の従業員の皆さんとか非正規の方にも広げていく、個人事業主の方にも所得アップにつながるような政策をしていく、ということが問われています。

ぜひ賃上げ実現内閣にしてもらいたいなと思います。
ちゃんとやらないと賃上げ実現失敗内閣になってしまうので、ぜひこの改造内閣は国民のために賃上げ実現内閣と後に言われるような、そういう内閣になってもらいたいなと思います。

最終的に吉と出るか凶と出るか、政治は生き物だから分かりませんが、いずれにしても内外に大きな課題があります。
しっかり対応してもらいたいと思いますと同時に、我々国民民主党としても良いことは良い、悪いことは悪いと、しっかり国会の論戦などを通じて迫っていきますので、これからもご期待をいただきたいと思っております。

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