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【安住の日々】森脇康貴 | 5月22日(金)

昼から作業をする。Tumblrを大学生以来に触っている。当時は使えなかったホームページの裏側を触れる事が嬉しい。

tumblrをホームページのデザインから編集する時、「リッチテキスト」にするかどうか、という選択ができる。
リッチテキストとは、正確には異なるが「ブログ投稿者が文字の色やサイズや太さを変更できる、表現力の高い機能を追加する事が可能ですよ」というプログラマー向けの設定。
少々ネーミングに自信ありげだったため、調子に乗って使わなかった私は、リッチテキストが如何に「リッチ」であるかを肌で感じる事となった。

tumblrでは、リッチテキスト以外にホームページの機能を1から構成できる、言わば「リッチじゃないテキスト」の選択肢が存在する。

この「リッチじゃないテキスト」が、プログラミング初心者にとってどれほど険しい体験になるかを例える為に、ドラえもんののび太で例えてみるとこんな感じである。

リッチテキストの場合。ある朝、遅刻ギリギリの時間に「行ってきまーす!」と言いながら走って家を出たのび太。何とか教室に着くと1時間目は算数の授業。愕然とするのび太「あ〜宿題忘れたあ…」先生「廊下に立っとれ!」のび太はバケツを持って廊下に立たされる羽目に。と、こんな感じ。

リッチじゃないテキストの場合はどうか。
遅刻ギリギリで教室に駆け込み1時間目は算数、のび太「あ〜宿題忘れたあ…」先生「廊下に立っとれ!」
のび太は教室中の生徒に笑われながらトホホと教室を出るが、出る直前でピタッと足を止める。

廊下がない。

え、バケツもない。

恐る恐る先生のほうを振り返ると「のび!何しとる!廊下とバケツ!反省する場所も道具も自分で作った上で、暫く立っとれ!」 これがリッチじゃないテキスト。ただ立ってる方が楽。雑な例えだなあと思われるかも知れませんが、およそこれが私の体験した感覚でした。

7つ程度の色、3種類ほどの太さ、数段階のサイズ。たったこれだけの仕組みを創り上げるためにtumblrの製作者は、まずそれらが出現するための幾重にもなる文字情報を記述し、その平面的なコードをパソコンの画面で立体的に可視化できるように操作しなければならない。

そんな機能を、誰にとっても当たり前として作り上げるのだから、リッチテキストが「リッチ」と名付けられたのは成果の印として当然の事なのかも知れないなあ〜と思いながら就寝するのでした。
今日は長くなったため絵がない。

写真は最近貰ってお気に入りのankhlachesの帽子です。

おわり。

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