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【互いの距離感を活かす】演出家インタビュー Part1

安住の地第6回本公演『¡play!』の作・演出を務める岡本昌也、私道かぴへのインタビュー記事をお届け。創作の進め方や稽古場の雰囲気など、二名の口から語られる舞台裏情報をお楽しみください。(第一回収録日:2020年12月24日)


◆稽古の進捗は…


―脚本・稽古の進捗はどうですか?

岡本:私道さん、さっき帰る時に「間に合うかな…」って言ってた。

私道:ははは。言ってた。

岡本:やっぱ、時間はかかるよね。

私道:かかるね。(稽古が始まって)最初の二週間で、脚本に合わせて動いてみるしかないなって気付いたね。

岡本:そうそう。稽古場で動いてみて脚本を合わせるとか、脚本に合わせて動くとか、相互関係でやっていかなあかんなって。

私道:うんうん。

岡本:まあでも、進捗的には順調っちゃ順調やと思う。


―進捗でいうと、全体の何%くらい?

私道:5%ぐらい。

岡本:あ、ごめん。僕16%って言いかけた。

私道:(笑)

岡本:5%です。

私道:脚本だけでいうと、もうちょっと上がるよね。

岡本:20%とか…かな。年明けまでにはなんとか…

私道:そうだね。


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◆まもなく配役決定


ーそろそろ配役が決まるかなという頃ですが…

私道:そうね。今日決めるかな。でも今日読んで、純粋に兼役のバランスで「やべー」って思うシーンはいくつかあったので…ちょっと(配役を)変えないとなっていう、実務的な悩みはある。

岡本:さっきまですげえテンション高かった人が急に事務的になったり…

私道:見てる人が混乱するだろうなっていう(笑)


ー共作は二年前の本公演『ポスコレ!(略)』以来ですが、稽古場での俳優の様子等、違いは実感しますか?

岡本:するよ!(即答)

私道:(みんな)成長してる?(笑)

岡本:うん。で、やっぱり、劇団でやってるからかもしれへんけど、一人一人の成長率が違うっていうのはあって。この人すげえ(成長してる)っていう人と……まあ二年前から比べたら絶対上がってはいるんやけど、この段階かっていう人はいる。正直なとこね。……これ、書くかわからんけど(笑)

私道:まあ劇団ならではだよね。

岡本:だよね。

私道:まあでもそういう人が最終、本番前にガッと伸びたりするから。

岡本:するする!

私道:長い目で見てね。

岡本:個々人で影響しあってほしいなあっていう。


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◆なぜ【スポーツ】を題材に?


―本作のテーマは「スポーツ劇」ですが、特にスポーツを題材に選んだ理由はありますか?

岡本:(提案したのは)私道さんかな…。共作の時は「次何する?」みたいなことを二人で喋るんですけど、私道さんがスポーツの経験者で。
ソフトボールだったっけ、野球?

私道:野球。

岡本:の、経験者で…その話とかをやりたいってなったのかな。

私道:共作をやるっていうことは決まってて、どんなテーマを(岡本と)一緒にやったら面白いの出てくるかなって考えて。
2020年やし、関心も高まってるからどう料理するか面白いかなと思って、岡本さんに「スポーツ」を投げてみた。

岡本:ははっ(笑) 投げられました。

私道:って、感じです。


―2020年は東京オリンピックが延期になりましたが、創作への影響はありましたか?

岡本:かなり大きいですね。僕の中では結構でかかったのは、甲子園中止。オリンピックより。

私道:ああー。

岡本:高校球児って、たぶんいろんなものを捨ててそこを目指してやってる人たちで、それが中止になったみたいな…まだ人間的にそんなに成長してないかもしれないけど、そういう人たちが(中止を)喰らっちゃった。

私道:うんうん。

岡本:っていうこととかは、やっぱり着想にはなってるというか。大きいなって思いました。


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―私道さんは以前野球をやっていたそうですが…

私道:うちの父親が野球やってたった影響で。

岡本:選手だったんよね。

私道:だからもう、そのまんまです。(今回の脚本の)家族のパートはほんまにそのまんまやし…

岡本:ええっ!? そうなんや?

私道:これから起こることも全部そのまんま。

岡本:そうかあ…。


―岡本さんは、個人的にスポーツへの思い入れ等はありますか?

岡本:まじでないんすよね、これが。カッコ即答って書いてほしいんですけど。

私道:あはは(笑)

岡本:まじでないんすよ。私道さんは結構ガチガチの当事者として書くし、僕はできるだけぶつからないようにしていた文化なので、そこからちょっと引いて書くみたいな…距離感の違いというか。

私道:うんうん。

岡本:そういうのは、最初の魂胆としてはあります。


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Part2へ続く…


(photo by 北川啓太)


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