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仕事がある声優の共通点【声優養成所講師が解説】

どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは「仕事がある人の共通点」です。

YouTubeのコメント欄にいただいた質問にお答えしていきます。

「お仕事が貰えている、売れている声優さん達の共通点があれば教えて欲しいです!」ということです。

まずですね、「仕事がある」と「売れる」は違うってことを押さえときましょう。

この動画を見てくれてる方は「売れたい!」と思ってる方が多いと思いますが、いきなり「売れる」状態を目指しちゃダメです。

なんでかというと、めっちゃ当たり前のことですが、売れるためにはまず仕事を取らなきゃいけないですよね。

このあたりは、詳しくは「売れっ子声優になるための道筋!」という記事を過去に出してますので見てみてください。

なので、あなたはまず「仕事をもらえる」というところを目指さなきゃいけないので、今回は「仕事がある人には共通点」に焦点を当てますね。

で!養成所でも仕事をもらう人はもらいます。

新人声優でももらう人はもらうし、もらえない人はもらえません。完全に分かれるんですね。

今回は、そんなふうに仕事がもらえる人たちの共通点について解説していきます。

ここを押さえて、仕事をバンバンもらえる人になってください!

動画で見たい方はこちらをどうぞ。

あんじょーメソッド(YouTubeチャンネル)

仕事がある声優の共通点①うまい

仕事がある人の共通点についてですが、今回はポイントを3つ紹介します。

まず1つめのポイントは「うまい」です。

つまり演技力が高いということです。ここに文句を言う人はいないと思います。

うまけりゃ仕事がくるのは当たり前ですよね。ただ、問題なのは、うまさって数値化できないんです。

自分がいま何点の演技ができるか、言えますか?

…いないと思います。

もし「70点!」って言えたとしても、その根拠はなんですか?

「ええと…」って詰まっちゃう人が多いと思います。つまり演技に点数ってつけられないんですよね。

点数がつけられないってどういうことかというと、基準が不明確ってことです。

なので、声優志望者さんの多くが、自分の演技がどのくらいのレベルなのかってことがかわかってないんですよね。

だからこそ基準をもってください。

基準は3つです。

・養成所の中で何点か
・事務所の中で何点か
・業界の中で何点か

この3つがだいたいごっちゃになって、「俺◯◯点くらいかな」って適当な自己評価が生まれちゃうわけです。適当はダメ!

タレントは客観視が命です。

自分を高く見積もらず低く見積もらず、冷静に自分の立ち位置を把握しなきゃいけません。

で、いま基準を3つ紹介しましたが、これはあなたの立場で変わります。

まず、あなたが養成所生の場合。

「養成所の中で何点か」と「行きたい事務所の中で何点か」の2点を考えてください。

あなたがもう事務所に入っている場合は、「事務所の中で何点か」と「業界の中で何点か」を考えてください。

もちろん、「業界の中で何点か」の基準になるほどどんどん点数が下がっていくはずです。

ここを正しく把握して、点数を上げることが大事ってことですね。

仕事がある声優の共通点②売りがある

さて、2つ目のポイントは、「売りがある」です。

売りというのは、強みのことです。

これは、自分がマネージャーに売り込むときに必要ですし、マネージャーさんが営業するときに制作会社にアピールしやすいポイントでもあります。

たとえば

・若い(10代、基本的に女性)
・ルックスがいい(基本的に女性)
・あるジャンルに特化してる
・レア度が高い

って感じです。もちろんこれ以外にもいろいろあります。

この4つを解説していくと、最初の2つはわかりますね。

アイドル声優全盛期ですので、どの事務所も基本的にはアイドル的に売り出せる声優がほしいです。なので、「若くてかわいい」は売りになります。

「あるジャンルに特化してる」は、あるジャンルとか役柄に専念してる人のことです。

アニメはあんまりだけど外画にめっちゃ強いとか、ナレーションの仕事だったら負けないとか。

そういう人ってマネージャーからすると使いやすいんですよね。特化してるのでマネージャーにイメージがついてるわけです。

「こういう系だったらあいつをオーディションに出そう」ってすぐ連想できるので、仕事につながりやすいです。

でも、特化型はそのほかのジャンルを捨てることになるので勇気がいりますね。

ただし、需要があんまりないところに特化するのはおすすめできません。

たとえば、女性の新人声優さんで多いのが「少年役」に特化するタイプ。

そもそも少年役の仕事量が少ないので、特化しても仕事につながりづらいです。

で!最後の「レア度が高い」っていうのは、そのまんまですが、事務所内でレアかどうかです。

たとえば、低音域が出る人がなかなかいない事務所であれば、低音が出る人はレアですよね。当然仕事が増えます。

周りを見て、どこのポジションがいないかを探るのはめっちゃ大事ってことです。

これはお店でもそうですよね。道にラーメン屋が3軒あるところに自分がラーメン屋を出してもお客さん来ないですよね。

仕事がある声優の共通点③コミュ力が高い

そして、最後のポイントは、「コミュ力が高い」です。

ほんっとここはがんばってほしい!

これまでにいっぱい声優志望さんや新人声優さんを見てきましたが、ここができれば一気にリードできます。演技がそこそこでもです。

それくらいコミュ力が高い人が少ないんですよ。

そもそもコミュ力がないと、マネージャーに発見してもらえません。たくさんいる声優志望、新人声優に埋もれちゃいます。

収録現場でもそうです。コミュ力が高い人は、また呼んでもらえる確率があがります。

制作サイドとしても、暗い人と明るい人だったら、そりゃ楽しく仕事したいので明るい人を選ぶのは当然です。

で、この前、コミュ力に関して思ったことがあったんですよ。

収録現場で後輩とあったんですね。そのとき、その子がしたのが「あ、おはようございます」なんです。

これ、なにがダメかわかりますか?

じゃあ、「あ、あんじょーさん、おはようございます!(ニコッ)」だったらどうですか?印象全く違うますよね。

笑顔です笑顔!!

笑顔にお金はかかりません。タダでできますよね。

笑顔になるたびに銀行からいくらか引かれてる人いないですよね?笑

人と会ったときは笑顔!できない人は、毎日鏡の前でやってください。

あと、これ基本的なテクニックなんですが、名前を呼ぶといいです。人って、基本的に自分の名前に愛着があるんですね。

なので、自分の名前を呼ばれてイラッテする人は少ないです。笑

あなたもそうですよね?
名前を呼ばれてイラってとします?笑

なので、

「あ、おはようございます」じゃなくて「あ、あんじょーさん、おはようございます!」のほうが印象がいいです。

もちろん会話の中で呼びすぎると不自然なので気をつけてね。

笑顔+名前です。覚えといてね。

コミュ力の上げ方については「声優志望者のコミュ力の上げ方講座」という記事を見てみてください。

今回のまとめ

というわけで今回は、「仕事がある声優の共通点」について解説してきました。

「うまい」に関しては、正直時間がかかります。急にうまくなることはないので、コツコツ自分のレベルを上げていくことが大事です。

「売り」と「コミュ力」に関しては、今日から実行できますね。

「売り」は自分の戦略を考えることです。

これだけ声優志望さんや新人声優さんが多いんですから、無策で挑んだら確実に爆死します。よくよく自分の強みを考えてください。

「コミュ力」に関しては、今日から笑顔の練習をしてください。

これだけエラそうに言ってますけど、僕も笑顔がめっちゃ苦手だったんですよ。どっちかというと、初対面の人を睨んじゃうタイプだったので。笑
そういう人がいきなり笑顔になると、ぎこちなくなるんです。笑

バイト先の先輩に「お前の笑顔気持ちわりいな」って言われたことありますからね。笑

もしそういうことを言うバイト先であれば、辞めればいいの!理由もなく自分を傷つけるところからは逃げていいんです。僕翌日に辞めましたから。

自分を大事に、でも夢に関することでは自分を追い込んで、今日もがんばってください!

それではまた。

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