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インドトークリレー第1弾 2020.5

2020年5月の週末に3週連続開催したインドトークリレー第1弾は、全6回で約600枚のチケット売り上げを記録しました。イベント概要を振り返ります。 

インドトークリレー開催のきっかけ

外出自粛が要請された2020年3月。

12月まで毎月のようにびっしりと入っていたツアー、そして視察などのインド行きがすべてキャンセルになり、わたくしほんとうに滅入っておりました。

そんなとき、5月のゴールデンウィーク前後にオンライン開催されていた「トークリレー」というイベントを知り、どんなものかと視聴。ファシリテーターがゲストのお話を聞いて、それをZoomを通じて参加者に配信するという形式で、チケットは一配信で500円。

世界で活躍する日本人のお話がとてもおもしろく、そのころはまだ有料のオンラインイベントがあまりなかったのもあって、インド通の皆さんをゲストにお招きしてインド編をやれたらちょっと元気出るかしら。そんなことをTwitterに投稿しました。

すると主催者から疾風の速さで「やりましょう!」と返信が。

面識もなければフォローし合っていたわけでもないその方に向け、勢いのままあっという間に企画書をつくり、その日の深夜すでにミーティングをしていたのですから驚きます。そのときの模様がこちら。ずっと引きこもっていたのでノーメイクです(笑)

そのとき頭に浮かんだのは、昔からよく知っていたり、そのころよくやりとりしていたインド仲間のお友だち。みな等しく仕事が休止して「普段は忙しい人たちだけどいまなら口説けるに違いない」と翌日からひとりひとりにプレゼン開始!

ときすでにゴールデンウィーク最終日。外出自粛は5月末までだったので、「どうせやるならみんなが暇を持て余している5月末までにやらないと!」とわたくしのエンジンはフルスロットル。とにかく次の週末からインド編のトークリレーをやる! と決めました。まだ誰からもOKが出ておらず集客のための時間もほとんどないにも関わらず……。

第1週目(2020年5/16&5/17)

トップバッターは写真家の三井昌志さん公式サイト「たびそら」)。皆さまご存知、『渋イケメン』シリーズの写真集や『日経ナショジオ大賞2018』などを受賞されたインド界を代表する写真家さんです。

三井さんとは、毎年3月にインドの聖地バラナシ(バナーラス)で開催されている三井さんの写真教室に参加されるお客様を現地までお連れするアテンドのお仕事を通じてのご縁です。

毎年ご自身で旅の報告会などを開催されていることを存じていましたが、そんなイベントの開催もままならないご時世だし……と、ドキドキしながらご提案してみたところ、ご快諾をいただきました(小躍りしました😊)。

開催まで1週間しかないなか、もともとコンテンツをしっかりお持ちの三井さんですので、本番は大袈裟でなく歴史に残るオンライントークショーだったのではないかと思います。ドラマチックで、そして写真の力や三井さんの構成力が素晴らしかった。

翌日は自分の回。なにやら熱く、インドの楽しさを語ったような記憶がございます。はい(ご視聴いただいた皆さまありがとうございました🙏)。

(追記)トップバッターがわたくしで、三井さんは翌日でした。記憶力が😅

第2週目(2020年5/23&5/24)

そして第2週目となる翌週末はインド女子のおふたり。打ち合わせのZoomからCM動画をつくったのが残っているので雰囲気をご紹介。

こちらはデリー在住、インド映画のコーディネーターやテレビ番組のレポーターをされている金田彩花さんのもの(公式ブログはこちら)。インド映画好きにはたまらない、インド映画のロケという知られざる世界についてリアルな現場の様子をお聞きすることができました。金田さんのZoomの背景は有名なインド映画の製作配給会社のオフィスの壁だそうで、もうこれだけで好きな人にはたまらない回でした。

インドのケーララ州からは、ロンドン在住時代からのお友だち横沢由佳さん。イベント当日にインターネットの回線に隣人がサリーの洗濯物をかけたせいで回線が断絶するなど、まことにインド的なトラブルを乗り越えての開催でした。ありとあらゆるインドを経験してきて、もうそのくらいでは驚かなくなっている私たちです(笑)。

第3週目(2020年5/30&5/31)

そしていよいよ最終週。自粛期間のフィナーレを飾るべく、インド界から登場していただいたのは、もっとも尊敬する編集者で写真家でもある松岡宏大さんと、インドユニット『マサラワーラー 』さん。

松岡さんは野瀬奈津子さんとのユニット"KAILAS"名義の『持ち帰りたいインド:KAILASとめぐる雑貨と暮らしの旅』(誠文堂新光社刊)や、インドの出版社Tara Booksについて書かれた『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』(玄光社刊)、ご自身がTara Booksから出版された『ORIGINS OF ART: THE GOND VILLAGE OF PATANGARH』などの著作のほか、縄文時代に詳しかったり、へんなものを収集していたりと、その仙人っぷりをあますところなく発揮してくださいました。

そして最終日のマサラワーラー公式サイトはこちら)、武田尋善さん鹿島信治さんには、「おしゃべりクッキング」と題してそれぞれご自宅からインド料理の調理風景と楽しいおしゃべりを届けていただきました。

予告CMはこんな感じ。サービス精神豊かなおふたりのおかげで、どんな配信なのか内容はさっぱり分からないのにむやみやたらと楽しそうな動画です。

当日、私は調理工程の解説をさながらスポーツ中継のようにさせていただき……なかなかのカオスでしたが楽しかったです😊

されど前代未聞だったのは、オンライン開催のため、調理されたインド料理を視聴者の誰ひとり味わうことができないということ。あんなにもお腹がすくオンラインイベントはなかったのではないでしょうか(笑)。

講師陣打ち上げ

トークリレーを通じて

このときの開催は、やると決めてから初日まで10日間しかないなか、企画と宣伝と集客を同時進行でやるという無理やりなもの。関係各位にはずいぶんと無理を聞いていただきましたし、視聴者の皆さまにもチケットがうまく発券されないなどのトラブルがあり申し訳なく思っています。

当時は誰もかれもが厳しい状況で、いろいろな試行錯誤を重ねていた時期ではなかったかと思います。あのときOKして出演してくださったゲストの皆さま、そしてチケットを購入して視聴してくださった皆さま、どこよりも先駆けてオンラインイベントに着手した主催の稲川雅也さん、ほんとうにありがとうございました。

さてそんな第1弾を経て、私の心にはむくむくと野望が生まれました。それは、またインドに行きたい! というもの。旅行業界は壊滅的で、観光再開の目処はまったく立たないけれど、なんとかして皆さまの熱を燃やし続けたい。

そんな想いで、それまで業者向けセミナーなどでお会いしたり、会食の場でお目にかかる機会が多かった、在東京インド政府観光局の局長さんのことが頭に浮かびました。これがインドトークリレー第2弾につながります。

続く。

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