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「決算で忙しい」ってどういうこと?

こんにちは。ゆりえもんです。


法人の「決算で忙しい」には3種類あると思ってまして、

①決算日の数か月前からの追い込み期
②決算日とその直前・直後の実務期
③決算日から2か月以内に納税するまでの処理期

です。

ベンチャー企業の経理担当10年以上と、自分自身でも法人を5期やってきた経験から、大きく分類すると、この3種類だなぁと思ってます。


①決算日の数か月前からの追い込み期

「やばい!利益が足りない!」となったら必死に売上や利益を上げるための動きをしますし、逆に「利益が出すぎちゃう!」ってなったら、どうやって経費を使うか?を考えます。
いずれにせよ、あの手この手でいろいろやるので、めちゃくちゃ忙しいです。
前者の場合は特に、精神的にも追い込まれます。


②決算日とその直前・直後の実務期

もろもろ調整するために口座のお金を動かしたり、金庫に小口現金を用意したり、取引先からの未入金チェックや催促をしたり、実務がバタバタします。
ここでの動きが決算書の数字にダイレクトに反映されるので、絶対にミスもできず、忙しいです。


③決算日から2か月以内に納税するまでの処理期

計画していた数値と実際の着地にズレがないか、決算処理をしながら確認します。
大きなズレがあるようなら、なにか処理方法が間違っていないか原因を調べたり、あとからどうにかできることはないか、税理士さんと相談しながら細かい調整をします。
決算日から2か月以内に納税しないといけないので、それまでに調整を終わらせます。
2か月は長いようで、意外と短いです。
いろいろ処理しているうちに「この資料が不足してます」なんてのがポロポロと出てきたりするので、その対応もします。
けっこう忙しいです。


つまるところ、①②③の期間は全部、ずーーーーっと忙しいです。

もし、まわりの経理担当者さんや経営者さんが「決算で忙しい」と言っていたら、どのフェーズで忙しいのか理解してあげると、寄り添った声かけやサポートができるんじゃないかなと思います。

①だったら売上をつくるお手伝いや経費を有効活用するお手伝い、②だったら実務がスムーズに回るためのお手伝い、③に関しては直接的にできることは少ないかもしれませんが、納税が終わるまで決算処理は続くんだよってことを理解してあげるだけでもいいかなと思います。

③のフェーズの人に対して①や②のお手伝いを提案してもあまり意味はなかったりするので、要注意です。


経理担当者や経営者がよく言う「決算で忙しいんだよねー」が、あまり周囲に理解されてない場面も多いなと毎年地味〜〜〜に感じていたので、ちょっと解説してみました。


読んでいただき、ありがとうございました!


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