見出し画像

檜枝岐村が一望できる展望台

村の中心部から尾瀬(御池/みいけ)方面へ進むとある、中土合公園(なかどあいこうえん)。公園内にある展望台に上ると、山々に囲まれた檜枝岐村が一望できます。檜枝岐村を知ってから10年。先週、初めて足を運ぶことができました。いつもは尾瀬に向かうため通り過ぎてしまっていた場所。しかし、少しスピードを緩め、周りにあるさまざまな景色(もの)に目を向けることができる今だからこそ、知ることができた場所でもあります。

展望台までは、入口から徒歩20分ほど。

トチノキやミズナラなどの木々がつくる、豊かな森の中の階段を一段一段登り、立ち止まっては、太陽の光が透ける黄緑色の大きな葉を見上げる。そんなことを繰り返していると、緑の山の谷間にたくさんの赤い屋根が! ※赤い屋根ばかりなのは、地域の特性を生かした美しい景観を保つために統一しているそう。深くて美しい自然のなかに檜枝岐村はあります。

檜枝岐村での暮らしが、明日終わりを迎えます。

1カ月という期間は、過ぎてしまうとあっというまで、村のことを深く知りたいと思うと、やはり短すぎました。新緑の春から、冷たい雨が降り注ぐ梅雨へ。尾瀬の湿原はミズバショウから、ワタスゲの穂へ。確実に季節は移り変わっているけれど、もう少しここで見ていたい。これが正直な感想です。

檜枝岐村の人たちは、とてもシャイな人が多く、でも実はおしゃべりが好きで。突然村に暮らし始めた私を、だれもが優しく迎え入れてくれました。ごはんはどうしているの? 布団は? 寒くない? そんな何気ない気遣いがありがたくて嬉しい。そう思えるのは、東京ではなく、ここ檜枝岐村だからかもしれません。

期間限定の暮らしは終わるけれど、ニッコウキスゲが咲き乱れる夏も、山や湿原が赤や黄に色を変える秋も、しんしんと降り積もる雪に包まれた冬も、アウトドアと自然を楽しむための拠点として、何度も足を運びたい。それほど私にとっての尾瀬・檜枝岐は魅力的な場所だと、改めて感じることができました。

ランドネではこれからも、尾瀬や檜枝岐村の魅力をさまざまな形で発信していきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?