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特殊清掃に気づかされた話。


人として手を合わせるという重み

某番組で、特殊清掃に従事している女性の話の中で、取材に応えた「人として手を合わせる」という、とても印象に残った言葉があった。

いわゆる、孤独死とされる方たちの部屋を清掃する業務を取材した番組だったのだが、ご遺体のあった想像を絶する部屋を丁寧に清掃する作業を、件の女性は手際よくこなしていた。

失礼ながら小生は中高年者向きと思い込んでいた偏見を反省しなければならない。彼女はとても若く、このような重労働がよくできるなぁ、と感心してしまったのだ。

いろいろな事情で家族と離れて一人で暮らし、誰にも看取られずにたったひとりで逝ってしまうその有様は、世間や離れ離れの家族からしてみれば、寂しい死に方だとか、憐れだとか、情けないだとか、そんな簡単にかたずけられないのではないかと、彼女は考えているのだろう。

彼女は非常に丁寧に死者と向き合って、その想いを遺族に伝えようとしていた。世間が思うほど、決して孤独ではなかったはずだと・・。

それは、彼らが若いころに撮った家族の写真が、必ずと言っていいほど残されているからとのことだった。

そして、ご遺族に寄り添うように、死者の遣いの役目を全うされていた。(合掌)

ちなみに、いわゆる孤独死の平均年齢は61歳とか。厚労省では「孤独死防止対策取組事例の概要」を提示している。

そろそろ小生も、息子に迷惑をかけないよう、終活の準備をしておかなければならないだろう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。








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