中華アニメを使って煽るのはやめてほしい
日本のアニメ業界に発奮して欲しいという素朴な気持ちはわかるけど、この手法は明らかに悪手。
家電業界の二の舞を演じてほしくないというなら猶更同じ行動をとるわけにはいかないはず。
業界の人だけじゃなくて、自分たち消費してるだけのオタクだって同じように影響がある。
幸い日本のアニメ業界は実はこの辺を感覚的にわかってるように見える。
なぜなら近年になって急激に国外アニメを配給しだしたから。
特にAniplexが東京国際映画祭で国外のアニメ映画をセレクトしだしたのは大きい。
やばいぞやばいぞって言って国外のアニメ映画に対して対立を煽るんじゃなくて
むしろ国外の良質なアニメ映画を褒めちぎって、日本の良質なアニメ映画も褒めちぎってどちらもふんだんに見て吸収していく方向に持っていかないとまずい。
これは過去の日本の没落していった産業を反面教師にした話。
はてな民の左派はともすると日本の産業が没落することを"お灸"を据えるような感覚で対立を煽ることに気づいてない。
「日本のアニメ業界は〇〇だからそのうち抜かれるだろうね」
みたいな言説はやめて、もっと他国のアニメ映画との共存共栄を目指していかないとダメ。
そもそも全世界のアニメーション市場はまだまだ拡大の余地がある。
CEATECのアニメ版のようなIMARTをやり始めたのも似たような業界に対する意識が理由だと思う。
業界全体でノウハウを共有しようという気概を感じる。
そのうち国外のイベントと協賛しだしたりするはず。
”中華アニメ”に抜かれるんじゃなくて全世界的にアニメーション市場が盛り上がり始めてる。
そしてそこにはもちろん日本のアニメも入る。
市場規模拡大のニュースとかアメリカでのムーブメントとかもうこれについては言わんでもわかるだろうけど。
実際今年見た日本のアニメ映画はデジタルアニメーション技術が完全に円熟期に入って市場稀に見るレベルのデジタル作画(エフェクト)の作品ばかりだった。
結論として、私からのアドバイスは
「危機感を煽るんじゃなくて、良いものはただ良いとほめよう」
中華アニメを使って日本アニメにマウンティングするのは典型的な悪いオタクしぐさだ。
むしろ危機感や対立を煽る人を見かけたらこっちから指摘してあげるべき。
というわけで、羅小黒戦記とロングウェイノースと天気の子とアナ雪2とプロメアと全部見よう。
海獣の子供もこのすばも見よう。
きっとその先に何かが見えてくると私は思います。
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