無料公開!書いて覚える動物機能形態学・神経系1
脳は物語を作る臓器だ
元任天堂 Wii企画担当 玉樹慎一郎
「ついやってしまう体験の作り方」より抜粋
私達は目や耳などの受容器から得た情報を理解する時無意識にイメージを作る性質を持っていることが知られています。
例えばこんなことです。↓
こちらの図をご覧ください。
この図を見て「6」をイメージしたはずです。
抜けている数字をイメージしてください。
と言っていないのに関わらず、数字をみた瞬間
自動的にあなたの脳がイメージを作ってしまうのです。
そして「6」をイメージすることはできても「9」を想像できた方は少ないのではないでしょうか?
その反応が「脳は物語を作る臓器だ」と言われる証拠です。
それではもう一つ。こちらの図をご覧ください。
どんなイメージが浮かびましたか?
ちなみにこの図をパートナーに見てもらった結果、彼は
なんのことだかさっぱりわからない。
と言っていました。
このnoteを見ているあなたなら
コレ以外考えられないくらいハッキリとイメージができているというのに。
このノートではそんな不思議な脳や神経の形についてご説明します。
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神経系とは?
熱いお湯に触った時熱い!と手を引きます。
この1秒にもみたない間に私達の体では1秒では説明できない反応が起きています。
神経系では独特な専門用語がたくさんでてきます。神経系について学ぶためにその独特な言葉の意味から整理します。
受容器と効果器
熱い!とお湯の温度を感じた手に当たる部分、刺激を感じる所を受容器と言います。
受容器から受け取った刺激は神経細胞を伝って脳や脊髄へ信号を送ります。
この受容器から脳や脊髄へ伝えることを求心性と言います。
刺激を受け取った脳や脊髄は「すぐに手を引きなさい」という命令をだします。
「すぐに手を引きなさい」という命令を受けた手の筋肉が手を引っ込めます。
このように命令を受けて反応する所を効果器と言います。
脳や脊髄からの命令を効果器へ伝えることを遠心性と言います。
中枢神経と末梢神経
体で起きた事を受けて体へ命令する場所の事を中枢神経といい、脳と脊髄の事です。
また命令を伝えたり刺激を伝える繊維の束を抹消神経と言います。
・効果器と受容器
・遠心性と求心性
・中枢神経と末梢神経
これらの言葉をセットで説明できるようにしておきましょう。
※無料配布中の「書いて覚える動物看護学ノート」に記載しています。
大切な神経系を守る膜:髄膜
私達の中枢神経系は髄膜と呼ばれる膜で覆われ
外側から
・硬膜
・クモ膜
・軟膜
という3つの結合組織から構成されています。
そしてこのクモ膜と軟膜の間には脳脊髄液があります。
脳脊髄液の役割はよくわかっていませんが、中枢神経を守るクッションのような働きをしていると考えられています。
次回は動物の脳についてご紹介します。
書いて覚える機能形態学・神経系2へ続く・・・
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