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店を営むということ。

深夜のブラックベリージャム作り。毎年恒例となった僕の一人行事です。

真夜中はスマホも鳴らないし、邪魔も入らない。ひたすらグツグツコトコト混ぜ混ぜ…。瞑想するには良い時間だ。本ならまだしも片手にスマホなんてベリーに嫌われる。恋愛みたいなもんかも。って思ってもないことを言ってみる。

ただ、今年はそのジャム作りの時間もちょっと違った。邪念ばかりが頭をよぎる。邪念ベリージャムの完成だ。スタッフも可哀想に、そんな邪念ベリージャムを強制的に配られる。その邪念の影響なのか今年はちょっとエグミが少し残った。「ちょっと今年は何故かエグミが残ってるんだよねぇ。去年はめっちゃ上手く出来たんだけどさ。」そしたら新入りは「あれ?言い訳ですか?」だって。オーナーに向かってまったく何て言葉を吐く奴だ。面白い、そんな逞しい新入りをとことん可愛がってやろうじゃねぇか。


さて、店を営むという、この実はかなり壮大なテーマを、まだ数年しかオーナー経験がない若輩者の僕が掲げるというのは、諸パイセン方を前に正直おこがましい部分がある。
ただね、それでもしちめんど臭い経験をこれまで幾つも乗り越えてきている。花屋、インテリアショップ、電気屋、インテリアコーディネーター、イベンター(←これは正直違うんだけど分かりやすく言うとコレ。)と多岐に渡る草鞋を何足も履いて、もはや何足履いてるんだか自分でも分かっていない。

たまに「福嶋さん、本職は何ですか?」って聞かれるんだけど、どれも本職です。だって、必ずそこにはお客様が相手として存在するから。しかもこれからどんどん草鞋は増えていくと思う。

↑これはまた別の日記で書こうかな。そんなこと考えてるの!?って多分知らない人は思うんじゃないかな。町屋がどんどん面白くなるよ。役者が少しずつ揃ってきたからね。

さぁさぁそれで、うちの家族は仲良しだからオトン(父)とよく色んな話をする。最近は物事の遊びについて。遊びってのは余白とかそういう事ね。
ちなみにうちのオトンはスタッフやお客さんから妖精と呼ばれている(本人は知らない。笑)小柄だからなのか何なのか、何故だかうちの一家は不思議な雰囲気があるらしく、妖精に間違えられがちだ。そういう意味で僕もよくドワーフと間違えられたり(どんな間違えられ方だよ。笑)おそらく前世がそれだったのかも知れない。最近は本気でそう思えるようになってきた。いよいよヤバい会社だ。

↑これドワーフだってみんな知ってた!?(笑)

話逸れた(笑)
そんなこんなで物事にはみんな遊びがある。その遊びが人生に大切だとオトンと話し合った。

車のアクセルやブレーキにもちゃんと遊びがあるでしょ?あれがないと急発進、急ブレーキになって危険だからね。職人の道具にも遊びがちゃんとあったり、なければ自分の力加減で遊びを作る。だから職人技っていうものが生まれるんだと僕は解釈している。

その遊び部分が普段の生活や仕事にも当然必要で、それがない人はあっという間にポシャるか、周りから省かれる。これって当然だよね?だって、そんな奴周りにいたら生活しづらいし、仕事もしづらいもん。大抵そういう奴は周りに圧をかけてるよね。そしてそれを自分で気が付いていない(←これマジで厄介。笑)だから本当の仲間や友達なんてのが出来にくい。

↑圧をかける奴はこんなにハッキリはしてないです(笑)

最近の意識高い系ユーチューバーに以下の傾向が強いかな。特に僕ら世代のユーチューバー。やっぱり仕事も結構こなせる世代になってきて、次はどうしたらもっと稼げるのか?ってみんな目が血走ってる。彼らをこんな風にさせてしまった理由はって話になるとまた逸れまくるから今回はしないけど、とにかく稼ぎたい人が多いのよ。将来が不安だから。

YouTubeも戦国時代に突入したから、とにかく自分の動画を見てもらう事に必死で、過激なテーマが多いよね。「これをすれば必ず勝てる!」「これが家にある人は低収入確定!」とか、もうホント笑っちまうテーマが多い。でもやっぱりすごいのは、そういう過激な人の再生回数はめちゃくちゃ伸びてる。トランプ大統領と一緒だね。まぁ、こういう人たちの真似をする人間がどんどん増えているから、余白のないロボットサラリーマンが増えてるんだろうなと思った。

↑この人有名。最初は良かったんだけど、ネタがなくなってきたのかどんどん過激になってきた(笑)

もちろん僕も同じような動画を見てる。勉強の為にね。でもさ、これやって本当に周りと上手くやっていけると本気で思う?って思っちゃう。でもそれを考えられない…というか経験がないが故に若者が知識だけ取り入れて、頭デッカチになった状態になるのも仕方がないのかも知れない。僕もきっと今の立場でなかったらそうなると思うし。Google社とかは実際に超効率派の会社だから、そこに入りたかったら必要かもね。

↑いやいや、堀江さん分かるよー。確かに言ってることは間違ってない。でも受取手のリテラシーが整ってない。

↑これね、完全に売れるよね(笑)超過激。
これを経験不足な若者が読むんだよ。恐ろしいでしょ。ホリエモンは色んな経験を積んできたじゃない?だからそれをひっくるめて炎上しろと言えるのよ。だけど、まだ会社で何者にもなれていない若者が炎上したところで、普通にクビでしょ?

ごめん、段々悪口だけ言ってる批評家になってる(笑)
まぁでもね、思考停止したロボットサラリーマンにはなりたくない、収入を上げたいって思っているはずなのに…その為に日々勉強しているはずなのに…それが結局ロボットサラリーマンを産むことになっているなんて、それに気が付いている人はもしかしたら少ないかも知れないよね。

でもその意識高い系ユーチューバーの全てを否定するわけじゃないんだ。時代の流れにおいては寧ろ必要な部分かも知れない。実際に良いこと言ってる人も沢山いるから。ただ、全てを鵜呑みにしてはいけないよって事だけは伝えたい。

だけど、それに気が付くのって結局何かに成功したり失敗したりして経験を積むしかないんだよね。誰かが「それは違うぞ。」って言ったところで納得できないでしょ?僕もそうだったもん。自分で経験しないとやっぱり分からない。

僕もそうやって物事に遊びが必要だって気が付く事が段々と出来てきた。養老孟司先生も同じ事を言っててハッと気が付いたんだ。たった一回じゃダメ。同じインプット→アウトプットを何度も繰り返して、やっと覚えるんだってさ。

↑この人ホント面白いんだよね。人間の矛盾とか、アホらしさとかをホント分かりやすく話してくれる。キャラ的には樹木希林みたい。やっぱ哲学しながら長く生きてる人は言うこと違うよねぇ。皆さん、長い物には巻かれましょう(笑)

店を営むことも結局は同じで、みんなインプット→アウトプットの繰り返しなんだよね。実は最初からビジネス的にこれをやれば勝てる法則があるって事を僕は知っている。「え!?何で知ってるんですか!?天才ですか!?」って、いやいやそんなのネットにいくらでも書いてあるよ(笑)

ただね、その方法が決して自分のやりたい事とイコールであるかどうかは別。色々見て、確かにこれなら行けそうって思える方法がいくつかある。でも全然どれも試したいとは思わなかった。自分のお店のファンを集める、カスタマーを集めるという事が、こんなにも簡単にマニュアル化できるのか!なんて考えたら、急に商売がつまらなくなっちゃったんだよね。だからやーめた!あ、お店はやめないよ?

自分自身で考えたサービス、スタッフと一緒に考えたサービスをこれからも変わらず展開していきたい。改めてそう思ったんだよね。きっとどこかで「だからお前の店はいつまでも売上が爆上げしないんだよ。」と意識高い系ユーチューバーどもが鼻で笑ってるかもね。笑わせとけそんなもん。爆上げしたら手に負えなくて逆に困るわ(笑)

まぁとにかくさ、いや…結局最後いつもこういう終わり方になっているような気がして申し訳ない。ホント着地の悪いオーナーでごめん(笑)

物事には遊びが大事!!以上!!
長々書いて結局この着地(笑)でも大事な情報は散りばめといたぜ!(前向きか。笑)

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